銀色夏生

中学生の頃,銀色夏生が大好きだったなぁ.
とりあえず,つれづれノート以前のやつは全部持ってると思う.

当時,インターネットなんかないので,それこそ知りたい情報はなかなか手に入らなかったりしたわけで.
銀色夏生の正体も良く知らなかった.
本を読むと,男性のようにも思えるし,女性のようにも思える.その中性的な雰囲気がすごく好きだったな.
僕の周りでは,LESSONの表紙の男性こそが著者本人とまことしやかにささやかれていた.

それが,つれづれノート(ほぼ,著者の日常日記)が出て,しかも著者の写真まで出てて,ついに女性だということがわかって,そしてすんげー生活感あふれるつれづれノートを読んで,一気に覚めちゃったというか,なんというか.
LESSON作者説も否定されたし.

あと,確かあの空は夏の中これもすべて同じ一日だったと思うけど,無名時代の森高千里や裕樹奈江がモデルとして登場していて(どっちがどっちに出ていたかは忘れた.しかし,まだウヴな感じでかわいいんだなぁ,これが),マニア心をくすぐられたり.

何はともあれ,思春期の少年が夢を見るには最適な本だったわけで.
僕の記憶が確かならば,一番のお気に入りは「君のそばで会おう」だったと思う.
今日,本屋で何気なく文庫を見ていたら「君のそばで会おう」を発見し,つい懐かしくなって買ってしまった(実家に行けばあるんだけどね.あと1週間で実家に戻るから我慢すればよかったんだけど).

10年ぶりに読む銀色夏生は・・・,つまんねー.
なんでこんなのに熱中してたんでしょうね?

つーか,銀色夏生がつまんなくなったことよりも,こんなのに熱中していた15年前の自分を恥じるよりも,何よりも悲しかったのは,完全にスレてしまった今の自分.
冷めた心の持ち主になってしまったのが悲しいなぁ.

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コメント (3)

  1. スレたと思うより、
    成長したと考えよう(^^;

    一度の人生、色々経験できた方が儲けと思う。
    #で、ないと、やってられない(^^;;

  2. 木公

    確かにその通りなんですが,
    もうちょっとよさげな成長の仕方も
    あったんじゃないかなぁと思う,今日この頃なわけです.^^;

  3. (^^

    銀色夏生の情報ありがとう。
    ぐぐってもあまり出てこなかったんだ。
    経歴未公開みたいな情報しか。
    ここ、一番まとまっているね。

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