「メガ粒子砲」というビーム兵器のことについて質問します

核融合科学研究所では、市民からの情報や質問の受付フォームが設置されている。
そこに質問を寄せると、職員が回答してくれるようだ。

当方も一研究者として、社会に対して開かれた研究所の姿勢には大きな好感を抱く。


そんな中、
『機動戦士ガンダム』に出てくる「メガ粒子砲」というビーム兵器のことについて質問します。
という投書がなされ、職員がバカ正直に回答している。


まず、質問文がヤバい。
ガンオタの当方ですら、ソラでは書けないようなガンダムの技術的知識を、事細かに調べて記述している。ちょっと舌を巻いた。
例えば、メガ粒子砲は

重金属粒子を宇宙空間では中性粒子ビーム、大気圏内では荷電粒子ビームにして発射する

など初耳だった。びっくりした。

さらに、ガンダムは

地上走行速度は時速400km超、大気圏内をマッハ2以上で飛行します。

らしいが、当方はそのようなシーンは見たことがない。まぁ、いいや。
(ガンダムが空を飛べないことは有名。「ジャンプはできるけど、飛行はできない」これ常識。ジャンプしながら敵と戦う方法を編み出したアムロが賞賛されるシーンがある。あと、空を飛べないからこそ、Gファイターという支援機が開発されたわけで)

メガ粒子砲の技術史も詳しい。

「メガ粒子砲」は後に「ハイ・メガ粒子砲」になり、重金属粒子は光速の60%近くに加速されるようになります。威力は「コロニー・レーザー」に匹敵し、「ZZガンダム」の必殺武器です。

そうそう、ZZガンダムのハイ・メガ粒子砲はコロニー・レーザー並みなんだよね。
・・・って、おい。初出で何の説明もない「コロニー・レーザー」並みとか言われても、普通の人には理解できねーっつーの!

もう、質問文が支離滅裂。
僕が質問の受付係だったら、この質問は見なかったことにしてゴミ箱直行ですな。


しかし、回答者はそんな質問にもイヤな素振りを見せずに、丁寧に返答している。
あくまで

「機動戦士ガンダム」は、作者の想像力が生んだSFです。現代の技術で実現できない部分を想像力で補って成り立っています。

と断った上で、

小型高出力の核融合炉(1,000万kW以上)ですが、ガンダムに搭載することを考えると2m四方の部屋に収まる程度でなければならないでしょう。現代の発電所(火力発電所一基で100万kW程度)の規模を考えると、どれほど途方もない技術革新がなければならないかは、容易に想像できると思います。

とわかりやすく説明している。

とにかく真面目。
どのくらい真面目かというと、元の質問文では記されていないガンダムの詳細スペックまで回答文に含めてている。

ガンダム(RX-78)は身長18m、重量43.4tです。

形式番号と並んで、全長や重量まで説明されている。よく調べています。

さらに、

「メガ粒子砲」は、作者が創作した「電磁場封入物質ミノフスキー粒子」の持つ性質があって

などと、質問文では一言も触れられていないはずのミノフスキー粒子までも、電磁波に干渉する性質を記しながら言及している。よく勉強していますね。

アニメをみても、光線が貫通した後に内部で爆発が起こって破壊されています。

アニメまで見たようです。熱心です。


・・・ていうか、この回答者
おうおうおう、ガンダムのことなら俺に任せろ!
と、やる気満々で回答したんでしょうね、きっと。
筋金入りのガンオタなんでしょうね、きっと。
立場上、ガンダムに対して中立的な立場を取りつつも、さりげなくガンダム知識をちりばめることで、暗黙のメッセージを僕のようなガンオタに発信しているんでしょうね、きっと。

いいヤツです。友達になりたい。

コメント (4)

  1. すげ・・・
    生協の白石さんの研究者版ですね。

    情けないことに、アタクシには質問も、答えも
    全く理解できませんでした。 トホホ :p

  2. 回答の最後の1センテンスをもじって答えると、

    結局のところ、「機動戦士ガンダム」のようなSFは現代の男子の妄想部分を想像力で補って成り立っているものなので、しっかりと勉強して現在の男子の傾向を学び、どの部分が男子の心をくすぐるものかを自分の力で読み取ってください。

    てな感じです。

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