すべてのアメリカ人のための科学 (Science for All Americans 日本語訳)

“Science for All Americans” というのは、アメリカの科学教育改革のために作られたドキュメントらしい。
しかし、その内容は科学の基本的な考え方を網羅的に説明したものらしい。
結構、骨太で、良いドキュメントらしい。
#僕は、英語版をちらっとしか見ていない。

いろいろ香ばしい事情があって、現在、2つの邦訳が存在している(片方は完成直前)。

日米理数教育比較研究会版 (PDF; 1.7MB)
Science For All Americans翻訳プロジェクト版 (HTML; 現在はblog形式)


まだ、原書はおろか、2つの邦訳を見比べたわけではないし、いずれもほとんど読んでいないに等しいのだが、個人的にはScience For All Americans翻訳プロジェクト版を応援したい感じ。未完成だけれど。

Science For All Americans翻訳プロジェクトは、いわゆる草の根運動で、多くのボランティアの協力で翻訳が始まった。なんか、今風でカッコイイ。
Science For All American勝手に翻訳プロジェクト、協力者募集のお願い(幻影随想)に、呼びかけ文がある。アツイ。

それに対して、日米理数教育比較研究会版の方は、2005年に既に出来上がっていたのだが、ごく一部の関係者に配布されただけで、今まで公表されることはなかったらしい。どことなくお粗末。
あくまで真意は不明だが、文科省訳Science For All Americansが公開されました(幻影随想)に書かれているように、翻訳プロジェクトのゴールが見えてきた絶好のタイミングで、件の研究会版が公開されたことって、ちょっとアレだね。

しかし、ドキュメントそのものには罪はないので、
・印刷したり、一覧したいとき → 研究会のPDF
・特定の分野の調べ物や、暇つぶしにケータイ読み物が欲しいとき → 翻訳プロジェクトのHTML
と都合よく使い分けようと思っている当方。

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