『機動戦士ガンダム The Origin 17: ララァ編・前』 安彦良和

安彦良和のコミック版ガンダム “The Origin” の17巻を買ってきた。
安彦良和といえば、初代ガンダムのキャラクター・デザインをした人だから、安心して見ていられる絵柄。このシリーズは、アニメ版のストーリーに忠実(アニメと同じ構図がたくさんある)でありながら、ファンをうならせる新解釈やサイド・ストーリーがあって見所満載。

17巻は、ホワイトベースがジャブローを発進して宇宙に上がったところから。シャアのザンジバルとドレンのキャメル艦隊の挟み撃ちにあうところ。つまりは、映画三作目「めぐりあい宇宙」と同じところからスタート。
途中、ザンジバルとの交戦(ビグロやザクレロの登場、ホワイトベースとザンジバルのすれ違い砲撃)はばっさりカットされているけれど。
そして本巻は、サイド6を出発してコンスコン艦隊を撃破するとこで終わり。
#あのデブで有名なベルガミノと、その浮きドックが出てこないのもちと残念。




カットされたシーンはあるけれど、収録されているシーンはアニメとそっくり同じで笑う。
戦闘の中継を見守るキャバレーのカットとか。半裸のホステスが腕で胸を隠しながらテレビに見入るあのシーンとかバッチリ収録(p.189)。笑った。

それはさておき、今回注目したいのは、ララァへの恋に走り出すアムロ。

そういえば、アムロってララァにぞっこんになってしまうのだが、何でそうなったのか実はよくわからない。
アニメでの二人の邂逅を挙げれば、1)ララァのコテージでの出会い、2)車がスタックしたのを助けてもらった、3)戦場で、くらいなものだ。
なんでそれで、あれだけ密接な関係になるのだろうか?
僕ら、オールドタイプにはわからない、ニュータイプ同士の魂の共鳴なんだろうか?

それが今回、1)ララァのコテージでの出会いのシーンで、アムロがバッチリ一目惚れしているように描かれている。
僕にはとてもわかりやすかった。
そして、その後、ブライトにウソをついてまで、彼女に会いに行こうとしたり・・・。
なるほど、なるほど。
アムロがララァに惚れた本当の理由まではわからないが、まぁ辻褄は合うように描かれていて良かった。


ところで、こうやってアムロがララァに惚れた理由を考えると、別の可能性も思いついたり。
The Origin じゃなくて、オリジナルのアニメの方。

それは、アムロの車がスタックするシーンだ。
あそこで、アムロは急に雨が降り出したことや、車がぬかるみにはまったことで生理的喚起が高まっている(交感神経が活性化していると言ってもいいし、ドキドキしていると言ってもいい)。
さらに、敵の仕官(シャア・アズナブル)が現れたことで、ますます生理的喚起が高まるはずだ。
そこに、ララァのような女性が現れて、その生理的喚起をララァに対する恋心とみなしてしまった可能性もなきにしもあらずだなぁ、と。
ダットンとアロンの有名な「つり橋実験」と同じロジックだ(Dutton & Aron, 1974)。

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