連ドラ「だんだん」 第25回 (10/27)

モズ(百舌)という鳥は、獲物を木の枝先に刺す習性があるそうだ。刺したまま放置してしまい、食べ忘れることが多いと聞く。モズの生態にそれほど詳しいわけではないので、食べ忘れるというのが本当かどうか知らない当方が、「だんだん」の25回目の放送を見ましたよ。

めぐみ(三倉茉奈)は無事に京都の大学に合格した。祇園の置屋・花むらでは、真喜子(石田ひかり)が周囲を説得し、めぐみの下宿先として迎え入れる準備を万端整えた。めぐみは花むらの前で、ついに新しい生活のスタートラインに立った。

細かいストーリー上のヒダを全て吹っ飛ばして、はじめから何事もなかったかのように京都へ舞台を移す潔さに、もう感服するしかありませぬな。

ヒダの例:
・松江-京都の家族間の葛藤
・継母-継子間の苦悩
・父のダブルスタンダードへの反発
・進路変更の妥当な理由説明
・地元ミュージシャンとのライバル関係
・バンドメンバーとの関係。解散の是非
・父と継母との結婚のいきさつ
・京都側で、めぐみを歓迎しない(置屋の女将)理由
・双子を取り上げた産科医のカラミ
などなど。
スロットル全開でぶっちぎってしまっているようです。追いつくのが大変です。

あと、松江の義弟は相変わらず不機嫌満開。しかし、いまだに彼は何が気に入らないのかよーわからんなぁ。めぐみの旅立ちに1枚かんでくることを期待していたのだが、それも特になかった。めぐみを応援するどころか、逆に彼女から心配される体たらく。もう、ストーリー上の彼の貢献には期待できない感じになってきた。
「思春期特有の反抗期なんだろうな。ギザギザ・ハートで、触るものみな傷つける 子守唄なんだろうな。」と、もう深く考えないことにした。

美味しいエサをあちこちに振りまきつつ、それらをことごとくスルーしていく脚本家の大胆さには、本当に感心せざるを得ない。
「モズのはやにえ」という称号をあげてもいいんじゃないかと思う。

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