「殺人を依頼されました。引き受けると答えました。」

殺人を依頼されました。引き受けると答えました。: 精神科Q&A

あなたの対応は基本的に正しいと思います。というより、最善の対応をされていると思います。お書きになっているように、彼女に話を合わせつつ時間を稼ぎ、その一方で医学的な治療をすすめ回復を待つ。また、治療にあたっている病院には、あなたの立場からの情報を提供する。これは、妄想などの思考障害を持っている患者さんに対しての最善の対応です。

右翼の政治結社に所属する男性のもとに、見ず知らずの女性から電話がかかってきた。女性の依頼は、自分たちの家族をなぶり殺しにして欲しいという内容。電話を受けた男性は依頼を受けたフリをしながら、巧妙に女性を精神病院に誘導したそうだ。

この男性のように、博愛的でありながら、機転の利く人間になりたいものだ。

トニー・ホーアの「科学と工学の違い」がクールな件

Zopeジャンキー日記で知ったのだけれど、計算機科学者のTony Hoare(クイックソートの発明者だそうだ)の “The Science of Computing and the Engineering of Software” という講演がクールだ。

講演のPowerpoint ファイルがダウンロードできるのだが、その大胆なほどにシンプルでありながら、論旨がクリアなプレゼン・スタイルに感激した。
そして、講演のメインテーマである「科学と工学の違い」に関するメッセージも、明瞭かつ的確に述べられていて分かりやすい(要点の日本語訳は、Zopeジャンキー日記にある)。

ちょうど1週間前、広島に旅立つ前にこれを見ていたら、もっとマシなトークができただろうに。(仮定法過去)
表現スタイルに関しても、話題の内容に関しても。

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NTTとセレゴ・ジャパンが業務・資本提携

NTTとセレゴ・ジャパンの業務・資本提携について

  日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:三浦惺、以下NTT)と、セレゴ・ジャパン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:アンドリュー・スミス・ルイス(共同創立者)、以下セレゴ・ジャパン)は、日本におけるネット教育サービスの展開について、業務提携することで、本日合意しました。
 あわせて、NTTの100%子会社であるNTTインベストメント・パートナーズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:渡邊大樹、以下NTT-IP)は、本業務提携の関係強化を目的として、セレゴ・ジャパンの親会社であるCerego LLC (本社:カリフォルニア、代表取締役CEO:エリック・ヤング(セレゴ・ジャパン共同創立者))と合意の上、セレゴ・ジャパンに対する出資を行うことを決定しました。

セレゴ・ジャパンのオンライン無料言語学習サービス smart.fm(旧 iKnow)は、当方も利用させてもらっている。
#最近は、サボり気味だが。

セレゴ・ジャパンは、もともと有償で企業へ英語学習キットを販売しており(参考記事)、そこで培ったノウハウと財力で無料オンラインサービスを始めたといういきさつがある。

ただ、素人目に見ても、「このサービス、今後の運営はどうなるんだろう。どっかに身売りすることを考えているのかなぁ」なんて思わせぶりなところがあったわけだが。

そうですか、NTTですか。
NTTとしても、物理的な通信回線は強いとしても、その回線で流すデータやコンテンツの脆弱さ(市井の人々が電話やメールでやり取りするくらいでは、回線の設備投資が回収できない)がよく指摘されたり、反省していたりするところだから、ネット・サービスの寵児の一つであるセレゴ・ジャパンと仲良くやりたくなったという気持ちはわからないでもない。

そんなわけで、当方の大人の事情ももちろんあるが、smart.fm は良いサービスだと思うし、両社の提携が成功することを祈念してやみません。

嬉しさのあまり、文章を取り乱してしまう日

ごく私的な記録なので、多くの人にとってはあまり興味の湧かない話題であることを先にお断りしておきます。

先週末、先々週末と2週連続で結婚式にご招待いただいた当方。
親しい人々の結婚式に列席することほど嬉しいことは無いのだが、さすがに賛美歌493番が頭にこびりついて離れなくなってしまいましたよ。

ただし、僕の場合は、「♪や~わらか頭よ~ や~わらか頭~」という歌詞に変換されていますが(下ビデオの5:45あたり参照)。

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『宵山万華鏡』読了

本日読了。
京都の祇園祭の期間中、毎年7月16日に行われる宵山(山鉾巡行の前夜祭)の一日をめぐるオムニバス。6編のストーリーには、それぞれ異なる狂言回しが存在するが、舞台も登場人物もオーバーラップしている。1話ずつ読んでも短編としてまとまっているし、全篇を貫く「幻想世界のふしぎ」も森見登美彦らしい世界観でぐっとひきこまれる。

3本目「宵山劇場」では、僕の大好きな小説『夜は短し歩けよ乙女』の名もなき登場人物の後日談が語られていて、旧作ファンへのサービスも抜かりない。京都市内が舞台というのは森見の定番だが、達磨だの鯉だのといった小道具も『・・・乙女』とオーバーラップし、なかなか微笑ましい。

あとびっくりしたのが、登場人物が京ことばをしゃべっていた。
京都が舞台なんだから、あたりまえじゃないか
とおっしゃる方もいるかもしれないが、僕の記憶する限り森見作品の登場人物は、京都人であっても標準語を話していたと思う。たったそれだけのことで、新鮮な作風に見えてしまった。

表紙もキラキラ☆していてきれいなことは報告済み
当方は祇園祭に一度も行ったことがないのだが、今年は出かけてみたいと思わされたりと、いろんな方面から楽しめる1冊だった。

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松浦亜弥の薬物防止パンフレット帝塚山大学で入手

松浦亜弥毎週月曜日の午前、帝塚山大学に出入りしている当方。今朝、キャンパスの入り口で右のようなパンフレットを手渡された。
何の説明もなく、無言で渡された。キャバクラのビラの方が、よっぽどフレンドリーで広告効果も抜群だぞ、と思いながら受け取った。

その時は、ふーん、と思いながら眺めただけなのだが、帰ってきてからいくつかのニュースを見て事情が判明した。

学生の不祥事について(お詫び)

 7月4日(土)に、本学学生が大麻所持で逮捕されました。本学では学生に、大学生としての自覚と良識のある行動を促すとともに、「薬物乱用防止」について大学を挙げて啓発活動を行ってきましたが、力が足りなく、このような不祥事が発生してしまいましたことは誠に残念なことであります。本学学生、保護者、卒業生ならびに社会の多くの皆様にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
 本不祥事に対して本学では、直ちに学部懲戒委員会を設置し、事実関係を確認の上、厳正に対処いたす所存です。
 本学といたしましては、今回の不祥事を真摯に受け止め、即日学長名での告示を行い、学生への注意を喚起するとともに、大学の危機管理対策会議で再発防止委員会の即時立ち上げをいたします。また、学生指導を徹底し、教職員一丸となって薬物の所持、使用等の犯罪行為が再発しないよう、決意をあらたにいたします。

平成21年7月5日
帝塚山大学 学長 山本 良一

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写メ売買

おはよう日本 2009年7月4日(土)さっき、NHKのニュース「おはよう日本」で取り上げられていたのだが、携帯電話で撮影した写真を売買するサイトがあるそうだ。
多くの場合、供給側は若い女性で、1枚数百円程度で売買されているそうだ。アルバイト感覚で自分の写真を提供する女性が少なくないという話だった。

報道のテーマは、写メ売買でトラブルが急増しているという内容だった。
購入した人が、被写体を脅迫するケースがあるという。写っている制服や場所などから、被写体を特定し、「学校にばらす」、「ネットで個人情報とともに公開する」などと脅し、過激で性的な写真の送付を強要するという。

番組での結論としては、「ネットは怖い、悪用されて当然だ」と被写体を暗に非難する一方で、脅迫する側にも「勝手に流布すると、少なくとも肖像権の侵害に当たる」と警告を発していた。
でも、全体の雰囲気としては、前者(自業自得、ざまぁ)に意見が偏っているように聞こえた、僕だけかもしれないが。

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『宵山万華鏡』(森見登美彦)の表紙に慰められた

わけあって、今夜はものすごく緊張している。
この緊張感は、たぶん明日の夕方までずーっと続く。あー、やだやだ。

会社帰り、車を運転しながら、本当にどこかへ逃亡して消えてしまおうかと思ったくらいだ。
もちろん、全てを捨て失踪するだけの勇気もない当方なので、深いため息を付きながら結局家に帰り着いたが。

ポストを覗くと、通販で注文していた森見登美彦の新刊『宵山万華鏡』が届いていた。

「何もこんな最悪な気分な時に届かなくても・・・」
と悪態をつきながら開封した。

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『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を見た

ヱヴァンゲリヲン新劇場版

今回のヱヴァンゲリヲンの映画化プロジェクトは、過去の作品の単なる再映像化ではなく、作品全体をスクラップ&ビルドするという、意欲的で進歩的なプロジェクトだということは理解する。
作家(庵野秀明)の矜持なのか、商売人(スポンサー)の論理なのか知らないが、単なる焼き直しでは商業作品として世に出すことができないという、大人の事情も分かるだけ僕も年をとった。
頭を空っぽにして、一から新しい世界を楽しむべきだという、エンターテイメント作品に察するときのセオリーも分かる。

しかし、ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破を見終わった今、一言で感想を述べるなら、「これは、僕の見たかったヱヴァンゲリヲンではなかった」ということだ。

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勝鬘院・愛染堂: 西国愛染明王ツアー始めました

愛染堂の朱印

これまで寺に参拝しても、朱印集めには一切興味を示さなかった当方が、ついに朱印帳デビューを果たしましたよ。
西国愛染十七霊場を律儀に1番から順に周り始めたのですよ。

勝鬘院愛染堂の愛染明王愛欲を昇華して悟りを開くという愛染明王の、どこか下種な感じが大好きな当方。しかも、赤くてかっこいい。手に弓矢を持ってるのでキューピッドぽいところも可愛い。とにかく、ベタ惚れだ。

西国愛染十七霊場ツアーに旅立つことはずいぶん前に決めていたのだが、なんと1番霊場の勝鬘院・愛染堂の愛染明王は、1年のうち年始(12/31深夜 – 1/7)と夏(6/30 – 7/2)のたった10日ほどしか公開されない。朱印だけ集めればいいってもんじゃなくて、ちゃんと愛染明王も見仏したいじゃないか。
そんなわけで、勝鬘院の愛染明王が公開されている今日、ついに西国愛染ツアーが幕を開けた。

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