東海林さだお公伝のチャーシュー: 一晩おいたら化けた!

美味しい料理はたいてい「秘伝」だ。
ていうか、あまり美味しくない料理でも「これは秘伝の調理法に基づいて作られました」と言われたら、それだけでなんとなく美味しく感じる。美味しく感じないのは自分の味覚がオカシイのであって、秘伝の味を理解できない自分の舌を恥ずかしく思い、「うん、まぁ、そうだね。うんうん、よく味わえば美味しい気もしてきた・・・」とかなんとか、適当に話を合わせたりするのが人情だ。

僕は料理のセンスが全く無い人間なので、チャーシューをどうやって作るのか知らない。
ていうか、料理店でチャーシューを食べるたびに「美味しいなぁ。きっとこの店秘伝のレシピで作ってんだろうな。俺が作るなんて百年早いな」なんて謙虚に考えていたりする。

ところが、世界で一番美味しいチャーシューを、豚肉と醤油だけで作る秘伝の技があるらしい。
いや、秘伝じゃない。とても有名らしい。
「東海林さだお チャーシュー」で検索するとたくさん出てくる。

そう、東海林さだおが『ブタの丸かじり』という本の中で「簡単チャーシューの作り方」として紹介している。
そして、それを真似してあちこちで「美味い!」の声が上がっている。

もう、秘密でも秘伝でもない。
秘伝の反意語がなんであるのか、僕は知らない。
国語の成績は昔から良くないからだ。先日もマジスパで「矜持」という漢字が分からず(ケータイの日本語変換でも候補が出てこなかった)、そばに居たよく会う馴染みの女の子に「”きょうじ”ってどういう感じだっけ?」と聞いて、やっとtwitterに投稿できたくらいだ。
だから、秘伝の反対が「公伝」でいいのかどうかわからないが、東海林さだおのチャーシューレシピを僕も公伝する。

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山岳モノを2冊: 栗城史多『一歩を超える勇気』、石塚真一『岳』

元来、軟弱貧弱インドア派の当方なのでスポーツ全般がダメ。太陽の直射日光も苦手だし、道産子のくせに風雪にも弱い。小中学生の頃から、学校行事の遠足とかも嫌いだった。だって疲れるもん。
だから、自分が山登りしようなんてことはこれっぽっちも思ったことがないし、山登りする人の気持ちなんてものも理解できなかった。

小学校に入る前のことだから記憶に間違いがあるかもしれないが、親から見せられたある新聞記事が頭の片隅にこびりついている。七三分けで太い黒縁の眼鏡をかけた、線が細くて生真面目そうな男性が、キメの荒い白黒写真で掲載されている記事だ。
その人物が山で遭難し、亡くなったことを知らせる記事だ。僕は一度もあったことのない人物なのだが、父の義弟とのことだ。僕の叔父にあたる人物だ。
僕のイトコにあたる姉弟が残され、叔母は寡婦として苦労しながら彼らを育てたようだ。遭難事故から数年経ち、その家に初めて遊びに行ったのだが、家のテレビが小さな白黒テレビでビックリした。時代は1980年代中期であったが、現在に至るまで僕はその家以外で本物の白黒テレビを見たことは一度も無い。叔母は僕の父の妹のはずなのに、とても老けて見えた。
親戚一同が集まっても、その叔父が話題にのぼったことは、良いことも悪いことも、中立的なことも含めて僕の知る限り一度も無い。

その一家が白黒テレビしか所有していないのだと知ったのと前後して、冒険家の植村直己(wikipediaで調べる)が北米マッキンリーで消息を絶ったということが日本で大きく報道されていたりもした。彼の遭難は国民に大きなショックを与えたようだ。僕は子供で細かいことはよくわからなかったが、人々が衝撃を受けている姿を見て、なんだかとんでもないことが起きたのだろうと、同じようにショックを受けていた。

これらの少年期の経験により、僕は登山という行為も登山家という人々にも、どこか良くない印象を抱いていた。

ところが、今日、その食わず嫌いがずいぶんと緩和された。

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扁炉 (ピェンロー) を作って食べた 2010

扁炉

白菜、豚肉、鶏肉などを、ゴマ油を利かせた汁でトロトロに煮込んだ鍋、扁炉 (ピェンロー) を作って食べた。

ちょうど1年前の1月3日に作った記録が残されており、さらに2年前の1月3日にも食した記録がある。
「ならば、3年前の1月3日にも食べたに違いない!」と思うのが人情だ。しかし、記録を紐解いてみたところ、2007年は1月10日に食べている。4年前はどうかといえば、作っていない。

別に意地になって年初に扁炉を食べなくてはいけない理由は無いのだが、3年間も続けた行事なので、なんとなく今年も継続しないといけないな、となんとなく強迫観念を抱いた次第。
しかし、冬は白菜の美味しい季節なので、それはそれでいいではないか、と思う。

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ぱ~ぷる 2010年1月号: 蒼井優の表紙

ぱ~ぷる 2010年1月号表紙

奈良のローカル情報誌ぱ~ぷる2010年1月号の表紙が蒼井優だった。
別に、蒼井優はそんなに好きじゃないのに、なぜか気になってしまう当方。コンビニで見かけて、ごく当たり前のように買ってしまった。

中には見開き2ページのインタビュー記事。内容は、1月30日より公開の映画『おとうと』(監督・山田洋次、主演・吉永小百合)について。蒼井優は、吉永小百合の娘役だそうだ。
1ページ全面を使った写真は、うつむき加減で憂いがあるようにも、はにかんでいるようにも見える、「これぞ、蒼井優」という感じの写真。

この雑誌、たぶん奈良近郊でしか手に入らない。
コメント欄に2名以上「欲しい」という書き込みがあれば、またゲームを開催し、優勝者に進呈します(ルールはこの時と一緒)。

7サミット 極限への挑戦: NHK総合 1月4日 19:30

2010年1月4日(月) 19:30-20:45 にNHK総合で、「7サミット 極限への挑戦」という番組が放送されます。

栗城史多という青年が、世界7大陸の最高峰を単独・無酸素で制覇しようとチャレンジしており、その姿を追ったドキュメントだそうだ。

彼のことを特別大応援しているわけではないのだが、当blogにも時々コメントを書き込んでくれる某氏の元教え子だということもあり、なんとなく注目している。
ちょっと前には、エベレストで流しそうめんなんて、笑える企画もやっていたりする。

そんなわけで、当方からの social network が 2step に位置する栗城史多を応援しつつ、この番組を見ようと思っているわけです。
皆さんも、「知り合いの知り合いの知り合い」くらいの関係になるわけですから、どうぞ応援しつつ番組を見てください。

あけおめ2010

あけおめ、ことよろ。

2010年になりました。
とはいえ、当方はここ3日くらい、熱出して寝込んだり、ゲームしたり、マンガ読んだり、テレビ見たりと、特に年末年始らしい活動をしているわけでもなく、いまひとつピンと来ていません。

1年前は、突如頭を丸めたりして、ちょっとしたイベントもあったのですが。
丸刈りにしていたせいで、行きつけの美容院から半年以上遠ざかっていたわけです。
「バリカンを使って自分で刈ってたのですよ。他の店に浮気したわけじゃないのですよ」
と弁明したこともありました。
どうやらそのことが店の顧客カルテに記入されているらしく、昨日(12/31)初対面の美容師さんにまで
1度丸坊主にしたんですか?どうして~、どうして~
と、ものすごく気さくに聞かれてしまいました。
内心、「どーでもいーじゃねーか、ほっとけよ」と思ったりしたわけですが、初めて担当してくれる♀美容師さんはベビーフェイスの眼鏡っ子の上、当方の好物であるアヒル口だったので、ニコニコと話を合わせておきました。

鏡越しに彼女の指さばきを見ながら、左手の薬指に指輪をしているのを見つけなければ、交際を申し込んでいたところだったのですが。
ちなみに、鏡越しなので、彼女の指輪が右手についているのか左手についているのか、判断するのにちょっと頭をひねる必要がありました。

そんなわけで、新年の挨拶としてはまったく相応しいものではありませんでしたが、本年もどうぞよろしくお付き合いくださいませ。

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