チクワブ愛

今日、東海林さだおの『ダンゴの丸かじり』を買ってきて、読んでいる途中。

週刊朝日に現在も連載されている「あれも食いたいこれも食いたい」をまとめたもので、同書は1995年頃に書かれたエッセイが収録されている。どのエッセイも食べ物に関するものであり、文庫で6ページくらいの分量。しかも、イラストカットが必ず3つあるので、ちょっとした時間に少しずつ読むのに最適。今も、風呂に入りながらのんびり読んでた。

すると、「チクワブの謎」というエッセイに行きあたった。チクワブ(wikipedia で調べる)は目立たず、ほとんどの人に忘れられているという内容。

(おでんのタネを思い出そうとするとき) と挙げていっても、いつまでたっても出てこないのがチクワブではないでしょうか。そういえば、そんなものもあったね、なんて興味なさそうに言われてしまうのがチクワブだ。
–東海林さだお『ダンゴの丸かじり』 p.59

ところが、偶然にもほんの2日前、僕はチクワブが好物だという女の子に出会っていたのだ。


彼女は20歳代前半で、背が低くて、ちょっとベビーフェイスで、微八重歯のカワイコちゃん。もちろん、当方のストライクゾーン。

彼女はちょっとした自己紹介の時に、
私の好きな食べ物を紹介します。3位はチクワブ、2位は明太子。・・・そして一番大好きなのは里芋です!
なんて宣言していた。
歳に似つかわしくない食品のラインナップで、それはカワイコちゃん路線としてどうなのよ?という疑問も無きにしもあらずだが、彼女のかわいらしさにおじさんはニコニコと参ってしまうのだ。

ところで、山瀬まみも二十歳前後の時に「小野万のイカ塩辛が大好き」と言っていたことがある。こういう、ちょっとズレた女の子は昔から大好きなのだ。

「普通は、ウソでも『カルボナーラとチーズケーキと、いちごのショートケーキが大好きです。でも、ダイエット中なので厳禁なのです!(えへっ)』とか言って、かわいらしく装うところじゃねーの?」
と突っ込んでみた当方なのだが、
だって、本当に好きなんですもん!(ぷぅ)
とか言い返されちゃうと、かわいくてかわいくて、おじさんはノックアウトされてしまったわけです。

ちなみにこの女の子、即興で歌う必要に迫られたとき、急にアカペラで「贈る言葉」を口ずさんで僕を激しくビックリさせたり(その時のtweet)、マイク&スピーカーのテストの時(「本日は晴天なり」とかが定番だよね)に「生麦生米生卵」だの「赤パジャマ青パジャマ黄パジャマ」だのの早口言葉を唱えてみたりと、次々に我々の度肝を抜いてくれました。

あと2日早く東海林さだおの『ダンゴの丸かじり』を読んでいたら、彼女とチクワブ話で盛り上がったのに、俺の人生ってどこか少しだけずれてるよなぁ、と思ったり、思わなかったり。

ダンゴの丸かじり (文春文庫)
東海林 さだお
文藝春秋 ( 2001-09 )
ISBN: 9784167177485
おすすめ度:アマゾンおすすめ度

コメント (2)

  1. sterai

     「(ぷぅ)」か…。「(ぷぅ)」にノックアウトされたんか…。

  2. 木公

    チクワブでかなりメロメロになったのですが、「(ぷぅ)」がダメ押しでした。

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