NHK『ゲゲゲの女房』第50回

 吐血とは胃などの消化器からの出血であり暗褐色の血を吐くことで、喀血とは肺などの呼吸器からの出血で咳とともに鮮血を吐き出すことであると学び、深沢のケースは「喀血」だったのだと思い至り、昨日のまとめ記事のラストをこっそり書き換えた当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第50回めの放送を見ましたよ。

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「私、働きます」
 結婚記念日の夜、やっと茂(向井理)が帰って来た。深沢(村上弘明)が結核で倒れたことを説明し、帰りが遅くなったことを詫びる茂。

 布美枝(松下奈緒)は早速、結婚記念日の贈り物を手渡す。それは、空き瓶に細工を施した、手作りのペン立てであった。茂は何も用意していなかったが、「河童の三平」の新連載が決まったことをプレゼント代わりに報告する。それは茂がずっと描きたいと言っていた作品であり、布美枝はとても嬉しく思うのだった。

 深沢が倒れてから1ヶ月が経った。茂らが考えていたよりも、深沢の状態は良くないようだ。
 三海社に様子を見に来た茂。そこでは、業者が出入して事務所の片付けをしていた。仕事を続けられなくなった深沢は、会社を整理することにしたのだ。慌てて「鬼太郎夜話」の最終原稿を取り戻そうとする茂であったが、どさくさの中で紛失してしまっていた。この一件で、未出版の原稿と今後の収入源の両方を失ってしまった。

 その足で別の出版社へ売り込みに行く茂。しかし、「河童の三平」はまったく相手にされないし、長編も描かせてはくれない。ましてや、妖怪物すらやめるよう言われる。さらには、水木しげるは売れない漫画家であると業界内で悪い噂になっているとイヤミまで言われる。怒って帰ろうとする茂であるが、思いとどまって仕事を受けることにした。

 帰宅し、茂は布美枝に一部始終を説明した。仕方がないとサバサバしている茂とは対照的に、布美枝は落胆してしまっている。新たな出版社との仕事が決まったことを聞いて、布美枝は少し前向きになることができた。そこで、どんな漫画を描くのかと尋ねるが、茂はイライラしはじめて作品について話そうとはしない。ついには仕事部屋に閉じ篭ってしまった。

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 今日のストーリーの進展は、深沢の病気が長引き出版社が潰れた。そのため、村井家の再度の貧乏生活へカウントダウンが始まったということ。新たな出版社と仕事の約束はしたものの、不本意な仕事を引き受けざるを得ないという状況である。

 加えて、今週のサブタイトルは「私、働きます」。まだ全貌は明らかになっていないが、布美枝が働きに出るということはまず間違いがないだろう。
 それに関する伏線としては、商店街の銭湯の女将さん(東てる美)が化粧品のセールスレディに転職するというくだりが出てくる。布美枝が「働く女性」を目の当たりにするのである。
 今日は、ケバケバしい化粧をした元銭湯の女将さんが、商店街の知り合いに押し売りしようとするギャグシーンとして描かれていたが、ドラマ全体の位置づけとしては、それを見ていた布美枝が感化されるってところか。

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