NHK『ゲゲゲの女房』第58回

 京都府城陽市が「自分おこし」という事業を始めたらしい。街おこしの根本となるべき、住民を盛りあげようという企画らしい。書道家の俵越山という人が中心で行っているらしいが、テレビニュースで見ていて、どこかで見たことのある人だなぁと思ったら、タレントの越前屋俵太だと紹介された。懐かしさと驚きでいっぱいになった当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第58回めの放送を見ましたよ。

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「こんにちは赤ちゃん」

 夏。『河童の三平』は富田書房から3巻まで刊行された。約束手形で受け取っていた1巻めの原稿料10万円は、無事に現金化することができた。
 しかし、富田(うじきつよし)は2巻と3巻の原稿料の支払いを待って欲しいと言い出した。茂(向井理)が問い詰めても、ハッキリとした理由は言おうとしない。それでも、富田に義理のある茂は言いなりになってしまった。残りの原稿料20万円は、全て11月に支払われる約束手形として受け取った。茂自身も、家のローンの支払いを待ってもらっている状況であり、不動産屋に頼み込んで、約束手形を預けることで支払いの代わりにしてもらった。

 11月になった。布美枝(松下奈緒)と赤ん坊は順調だった。金がないのは相変わらずであるが、幸せそうな布美枝。茂のセーターの毛糸をほどいて、赤ちゃんの衣類を編んでいる。

 はるこ(南明奈)が今後の作家生活の相談のために訪ねてきたのだが、茂は留守だった。不景気な貸本業界にあって、少女漫画だけは堅調であり、はるこの本は次々に出版されている。しかし、はるこは、どれも同じような少女漫画を描くことに疑問も感じており、茂のような独創的な作品を作りたいと希望を持っている。布美枝は、独創的すぎると自分の家のように貧乏暮らしをすることになると、軽口で答えるのだった。
 村井家を辞したはるこは、近所の喫茶店へ向かった。そこで浦木(杉浦太陽)と落ち合い、彼から小説の挿絵の仕事を紹介してもらった。浦木は、はるこへの下心があって仕事を紹介している。しかし、はるこはそんなことには全く気付かず、茂の幼い頃の話を聞きたいとせがむのであった。浦木は少々面白くなかった。

 茂は家の支払いのことで不動産屋の主人(田中要次)に呼び出された。預けていた手形が不渡りになったのだ。滞納していた月賦20万円を今すぐ現金で払うか、さもなければ家の立ち退きを迫られてしまった。茂はその場をとりなし、富田書房へ事情を調べに行くのだった。

 富田を殴りつけてやるつもりで事務所に到着すると、すでに他の債権者が押し寄せて暴力沙汰になっていた。それを見て茂は、つい富田をかばってしまう。ふたりっきりになって事情を聞くが、富田は泣いて謝るばかりで、どうしようもない。会社は倒産した。当然、不渡手形をどうすることもできないし、原稿料が受け取れないことも確定した。

 家の立ち退きまで迫っているのに、布美枝はまだ何も事情を知らないのであった。

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 ラーメンズの片桐仁が演じるという貧乏神ですが、今日は後ろ姿がワンショットだけ出てきました。顔が見えなかったので、本当に彼かどうかは確認できませんでした。

 はるこ&浦木のシーンは、本ドラマの出演者の中でも、特に学芸会の主役級の演技であると評価の高いツートップの夢の競演だったので、見ていてとても前頭葉が熱くなりました。あまりにデキすぎたシーンであり、当方の杜撰な文章力ではとうていまとめられるような内容でもなかったので、本記事のあらすじからも割愛させていただこうと思いましたが、今後ふたりは恋愛感情でいろいろと引っ掻き回すことが予想され、その時のためにも一応記録を残しておく必要があると思い、断腸の思いで記した次第。

 まぁ、要するに、今日の放送はあまり面白くなかった。

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