NHK『ゲゲゲの女房』第101回

 松田聖子の「夏の扉」を口ずさんでいる当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第101回めの放送を見ましたよ。

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「プロダクション旗揚げ」

 梅雨でジメジメとした季節。村井家には人間がすし詰め状態で仕事をしている。その上、家事をする布美枝(松下奈緒)や藍子(篠川桃音)が歩きまわり、電話のベルなどの騒音も激しい。

 ついに我慢の限界に達した茂は、自ら図面を引き、家の改築を行うことにした。やんわりと反対する布美枝の意見には耳も貸さず、早速大工を雇って工事を始めた。夏の盛りに、家は見違えるほどきれいになり、部屋も増えた。布美枝には近代的なダイニングキッチンがあてがわれた。
 以前の暮らしに比べれば夢のようだが、改築に金がかかった。またしても節約に励まなくてはならないことが、布美枝の悩みにもなった。

 茂は連日徹夜で仕事をしている。今日の締切りは、全アシスタントが残って徹夜作業だという。彼らの身体を案じる布美枝は、手作りの夜食を用意することにした。人が増えたせいで、大量の品物を買わなくてはならない。妊娠中なのに歩いて大量の荷物を運搬する布美枝に、乾物屋の女将さん(尾上紫)が心配して声をかけた。大事なときだから、手伝いの人を頼んで身体を気遣ったほうが良いと言うのだ。
 しかし布美枝は、他人がこれ以上家に出入りするのをあまり望んでいない様子だった。

 布美枝の実家の父母(大杉漣古手川祐子)も布美枝の身を心配し始めていた。東京に住む長女・暁子(飯沼千恵子)は夫の仕事の都合で地方に行くことになったため手伝いに行けない。母は自分が上京して面倒を見ると言うのだが、父はそれを押しとどめる。彼は何か妙案を思いついたようだ。
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 プロダクションができて順風満帆になるのかと思いきや、気苦労が絶えない布美枝です。
 家が手狭になったというシーンはギャグ仕立てで、見ていて笑えました。たんなる賑やかしのシーンかと思ったら、改築によって支出が増大して経済的に苦しくなるという展開がありました。ちゃんと展開に意味があるところが、ちゃんとしている脚本だ。

 極貧時代に比べれば、経済的困窮の度合いも随分と軽いのは事実です。しかし、アシスタントらの面倒を見なくてはいけないことや、茂が家事をますます手伝わなくなったこと、さらには自身が妊娠中ということで、布美枝は別の形で気苦労を重ねていくようです。

 義理の姉(愛華みれ)が経理担当として働いていますが、少なくとも今日の放送を見る限りでは、彼女は仕事だけしてさっさと帰ってしまうタイプのようです。親族として家事の手伝いをするとか、布美枝の相談に乗ってやるとか、そういうことはあまりしない人のようです。

 さらにこの姉は、茂が男の子を望んでいるらしいと布美枝に教えてやるシーンがありました。ほんの一瞬のシーンですが、いろいろと意味深な気がします。
 僕の知る限り、本物の水木しげるには二女があるらしい。きっとドラマでも、次に生まれてくるのは女の子だろう。つまり、茂の希望には添えないわけである。それによる小波乱があるような、ないような予感がします(とはいえ、現代的には生まれてくる子供の性別についてあれこれ言うことはあまり良いことだとは思われないので、そういう展開にならない気もする)。
 また、義理の姉を経由して茂の考えを知るということは、夫婦のコミュニケーションの風通しが悪くなっているということの象徴だと読み取りました。そのうち、いろいろなすれ違いが起きるのではないかと心配するわけです。

 きっと、一度くらいは「貧乏だったあの頃に戻りたい」とかなんとかいう話になるんじゃないかな。

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