NHK『ゲゲゲの女房』第103回

 1日に12時間も運転をすると腕が軽い筋肉痛になることを思い知った当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第103回めの放送を見ましたよ。

* * *
「悪魔くん復活」


 昭和41年夏。
 豊川(眞島秀和)は、『悪魔くん』を描くよう茂(向井理)に頼みに来た。鬼太郎はスポンサー受けが悪く、テレビ化できそうにない。そこで、受け入れられやすそうな『悪魔くん』の漫画化&テレビ化を進め、外堀を埋めてから鬼太郎のテレビ化を実現しようと画策しているのだ。

 しかし、茂は『悪魔くん』の再開には少しも気が進まない。彼自身『悪魔くん』は大傑作だと思っている。しかし、過去に戌井(梶原善)の出版社から貸本で出版したものの、あまりに不人気で打ち切りになった経緯がある。描きたい気持ちは強いのだが、また失敗してトドメを刺すのが恐ろしくて、踏ん切りがつかないのだ。

 布美枝(松下奈緒)も『悪魔くん』の大ファンの一人である。悪魔くんは、人々の幸せのために戦い、道半ばにして暗殺された。ただし、彼の復活がほのめかされるラストであった。執筆中に貧乏だったこともあり、布美枝は悪魔くんを茂に重ねて見ていた。いつか悪魔くんが復活するように、自分たちも貧乏生活から抜け出せると信じ、悪魔くんは希望の象徴だったのだ。自分たちが貧乏を脱した今、悪魔くんも復活する時期であると考えているのだ。

 しばし考え込んだ茂は、『悪魔くん』の再執筆を決意した。しかし、それを実行するためには戌井にスジを通す必要がある。そもそもは、戌井の出版社から出したシリーズであり、彼への義理があると茂は考えるからだ。
 相談を受けた戌井は、力強く茂を応援し、他社から『悪魔くん』を出版することを快諾した。戌井も同作品は傑作だと思っており、それが世の人々に読まれることを喜びだと思うからだ。本当は自分の会社から出版したいのだが、資金繰りが苦しくそういうわけにもいかない事情もあった。
 話がまとまるやいなや、茂は早速、新生『悪魔くん』の執筆に取り掛かった。

 その頃、戌井は妻(馬渕英俚可)からなじられていた。戌井は昔のよしみで仕事を頼み、人気者の茂の作品で、自分の出版社を立てなおそうと計画していたのだ。しかし、新たに『悪魔くん』に取り掛かると聞いて、忙しくなりそうな茂に依頼を言いそびれてしまった。元々は自分の会社で出していた『悪魔くん』を他社に取られた挙句、仕事を頼むことすらできなかった夫にハラワタが煮えくり返っていたのだ。
 しかし、漫画バカの夫に惚れた弱みもあり、それ以上は強く言えず、彼女はひとりでに納得してしまうのだった。
* * *





 布美枝&茂が順風満帆気味で、彼らにはこれといった見所が無いっちゃー、無い。

 それに比べると、いまだ生活の苦しい戌井夫妻の健気さよ。
 見ていて涙を誘います。いつまで経っても報われないことに対する同情の涙と、それでも挫けない夫婦愛に対する憧れの涙です。

 あと、今日の戌井の妻の芝居&演出もつくづく良かったですね。ふたりで話し合いをする茂と戌井の後ろで、ずっと目配せしたり、戌井の言動に腹を立てたりしてるのです。その表情がいちいち面白かった。そして、不甲斐ない戌井さんにハラハラさせられっぱなしでした。
 ずーっと夫に腹を立てているんだけれど、最後にどら焼きを食いながらついつい許してしまう。あのツンデレぶりも、多くの人の心をキャッチするに違いない。
 いやぁ、本当によかった。

 あと、豊川の部下の北村(加治将樹)が、布美枝の妹のいずみ(朝倉えりか)に一目惚れするというくだりがありました。きっと、ダメダメ・アシスタントの菅井(柄本佑)と彼女を取り合うという、ドタバタ三角関係コメディになるのでしょうね。
 しかし、正直、そっちの方面はどーでもいい。そんなドタバタに時間を使うなら、もっと戌井の妻を写せと言いたい。

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