NHK『ゲゲゲの女房』第92回

 つかこうへい(つかこうへんさん死去・・・早過ぎる62歳: サンスポ)といえば『蒲田行進曲』を思い出し、本ドラマでも共演する風間杜夫(ヒロインの義父役)と松坂慶子(ヒロインの良き相談相手役)が主要キャストで共演していた(「蒲田行進曲トリオも衝撃: スポニチ)ことを思い出す当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第92回めの放送を見ましたよ。

* * *
「来るべき時が来た」

 戌井(梶原善)の貸本出版社への原稿を徹夜で仕上げ、休む間もなく茂(向井理)は大手出版社の豊川(眞島秀和)から依頼された仕事の構想を練り始めた。自由な作品を描いて良い代わりに、豊川からは「テレビよりも面白いもの」という条件が突きつけられている。ここで期待に応えられないと、二度とチャンスは与えられない。プレッシャーと無理難題を前に、茂の思考は停滞していた。

 原稿を届け終えた布美枝(松下奈緒)が帰宅すると、茂はもらってきたばかりの原稿料を渡すように言いつけた。その上、生活費のためにとっておいた現金も全て奪い取り、何も言わずに慌てて家を出て行った。

 茂が向かった先は質屋だった。有り金全てをカウンターに叩きつけ、中古の白黒テレビを購入した。蒸し暑い中、片腕の茂はテレビを一人で運ぶことはできない。そこへ偶然、茂の家に行く途中だった浦木(杉浦太陽)に出くわし、彼を使役して家までテレビを運んだ。

 ただ働きさせられた浦木は機嫌が悪い。一度断ったのに、大手出版社が二度目の依頼をしてきたのは、彼らの腹いせではないかと勝手な想像をまくし立てる。無理難題を押し付けることで茂を苦しめ、その挙句、原稿をボツにして仕返しをするつもりなのだと言うのだ。自分は広告代理店を始め、その会社にも出入しているからよくわかるという。あまりにやかましいので家から追い出されたが、浦木は心の底から半信半疑なのであった。

 茂は、テレビを知るために、一歩も動くことなくテレビに見入っている。
 藍子(篠川桃音)も不思議そうにテレビを眺める。その姿を見た布美枝は、子どもはテレビの中に小さな世界があると信じているのかもしれないと、何気ない感想を行った。ふと何かが心に引っかかった茂であるが、まだ漠然としていて掴めない。

 夜遅く、家族が寝静まっても、まだ茂はテレビを見続けていた。
 CMのラーメンを見ていて、自分もあんなものが食べたいとぼんやりしていた。すると、自分がテレビの中に入り込んで、宣伝されているラーメンをうまそうに食べる幻覚が見えた。
 その瞬間、茂の頭の中で瞬く間に構想が膨らみ、「テレビくん」というタイトルの物語ができあがった。ついに腰をあげた茂は、仕事机に座り込んで、スラスラとラフスケッチを始めるのだった。

 「テレビくん」は、現実の世界とテレビの中の世界を自由に行き来することのできる子どもが主人公の物語である。テレビを経由して、どこへでも行けるし、好きなものを手に入れることができる。それが現実の世界に大騒動を巻き起こすというあらすじができあがった。茂自身、大きな手応えを感じた。

 約束の日に、豊川がやって来た。「テレビくん」の構想を見せられ、豊川はヒット間違いなしだと太鼓判を押した。子ども達の夢をそのまま写しとったかのような漫画なので、人気が出るに違いないと予測したのだ。

 しかし、どんどんと乗り気になる豊川と半比例するように、茂の顔色が徐々に曇ってきた。「テレビくん」の絵柄に納得がいかなくなってきたのだ。
 ぼんやりと藍子を眺め、彼女の丸くて愛らしい姿を見て、やっと何かがひらめいた。
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 生活費を全てはたいて、テレビを買ってしまいました。
 先週の話では、布美枝はミシンを下取りに出して金を作らないとテレビを買うことができないと思いつめていました。後先を考えずに茂は有り金全部を持ってテレビを買ってしまいましたが、帳尻を合わせるために、布美枝がミシンを売りに出すという展開になるのだろうか。

 布美枝が、電気代の支払いのためにとっておいた金も無くなりました。悪くすると、電気が止められるでしょう。電気止まったら、テレビ見れねーじゃん。

 とはいえ、電気代の集金は月末というセリフがありました。豊川に提示された原稿締め切りも月末でした。月末に多額の原稿料をもらい、その中から電気代も支払うことができるということで、辻褄があう展開なのかな。

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