NHK『おひさま』第33回

卒業ソングといえば、いの一番に斉藤由貴の「卒業」(YouTubeで見る)を思い浮かべる当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おひさま』の第33回目の放送を見ましたよ。

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第6週「旅立ちの季節」

陽子(井上真央)は卒業式の朝を迎えた。
学校に向かう前、仏壇の母(原田知世)に卒業の報告と感謝を述べた。兄たちが居ない家の中で、父(寺脇康文)にも挨拶をし、学校へ出かけた。

陽子は卒業式で号泣してしまい、そのことを親友(満島ひかりマイコ)らにからかわれた。むっとする陽子であるが、それはそれで、いつも通りの楽しい付き合いだった。3人は、永遠の友情を誓った学校のトイレへ行き、あらためて一生の友情を確認した。
そして、下校途中にいつものように村上堂へ立ち寄った。

突然、育子が明後日の夜に家出すると打ち明けた。東京の小さな出版社が雇ってくれることになったのだ。家族が追いかけてこれないように、周到に最終列車で旅立つという。
陽子と真知子には、見送りなどをしないで欲しい、今日でお別れだと告げた。情にほだされると自分の決心を貫く自信がないからだという。

一方で育子は、家族を見捨てるわけではない。幼いきょうだい達(矢部光祐森くれあ)や両親のことについて、何かあったら力になってやって欲しいと陽子や真知子に頼み込むのだった。ふたりはもちろんそれを請け負った。

最後に3人はラムネで乾杯した。
育子の音頭は「女性たちよ、良き人生を」だった。それは育子らしい、明るい別れの席だった。

そしてまた、育子の言動は真知子にある影響を与えた。

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陽子は卒業式で大泣きしたそうだ(卒業式のシーンそのものはなかった)。

僕の個人的な希望を述べれば、そこで現代編があれば神番組認定だったのに。
陽子(若尾文子)から卒業式で泣いたことを聞いた房子(斉藤由貴)が、
「そういえば、昔こんな歌がありましたね。♪ああ、卒業式で泣かないと~ 冷たい人と言われそう~」
と、歌うというネタ。

「もう20年くらい前の歌ですね。陽子さん、ご存知ですか?いやぁ、あの頃の由貴ちゃんは可愛かったなぁ(うっとりと遠い目)」
などという、自虐っぽいセリフまであったとしたら、そりゃもうスゲェ番組に化けてたのにね。

惜しい。

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