NHK『純と愛』第4回

「俺の理想の朝ドラはこれだっ!」と下の図を作って鼻息を荒くしている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『純と愛』の第4回めの放送を見ましたよ。

朝の連続テレビ小説『じゅんと愛』: サブカル×ベビーフェイスは当方の大好物。


* * *

第1週「まほうのくに」
翌年の春。
オオサキプラザホテルに就職の決まった純(夏菜)の初出社だ。オオサキプラザホテルを自分の理想の「魔法の国」にしようと意気込んで家を出た。

入社式では田辺千春(黒木華)と隣り合わせた。彼女とは最終面接で一緒になり、面接官のケータイやくしゃみで萎縮してしまった彼女を純が弁護してやったことがある。千春はその時のことを純に感謝し、ふたりは打ち解けた。

大先社長(舘ひろし)のスピーチが始まった。純は彼のことを面接会場で見ていたが、まさか社長だとは思っていなかった。第一印象でいい加減な男だと思っていたので、彼が社長であることにいささか驚いた。

大先は面接の時のエピソードを話し始めた。面接で「社長になりたい」と豪語した志望者がいたと言い、本人はこの場で立てと命じた。
純は自分のことだとすぐに分かったが、恥ずかしくて、ためらいながら静かに立ち上がった。

大先は純をじっと見据え、気持ちに変わりはないかと訪ねた。すると純は度胸満点で力強く頷いた。
大先だけはにこやかにしていたが、参列している重役や他の新入社員たちからは一斉に冷ややかな目で見られてしまった。

入社式が終わると、早速研修が始まった。
はじめは、会議室で接客マナーの研修だった。しかし、純にはそれが空々しく嘘っぽい演技に思えた。バカバカしくて少しも身が入らなかった。早く現場に出て、実際に客に接したいと願うのだった。

次の研修は、ベッドメイキングや荷物の運搬など、接客はしないが現場での実地訓練だった。現場の先輩たちから直接指導を受けた。
ところが、純が「社長になりたい」と宣言したことはすでにホテル中の噂になっていた。「社長」というあだ名を付けられ、行く先々で皆にからかわれた。

やっと初日の勤務が終わった。
振り返ってみると、社長になるという自分の目標がみんなからバカにされたことしか思い出されない。そのような目標を持つことは許されないのだろうかと、純は思い悩みながら帰路についた。

あくる日以降も、純はホテルの従業員全員からからかわれ続けた。
そんな中、コンシェルジュの水野(城田優)だけは純を励ましてくれた。自分も純と同じ気持だといい、目標を高く持つのは当然だと言って励ましてくれた。
水野は優しくいい人であるばかりか、ロビーでの働きぶりも様になっていた。その上、ハンサムであった。純は水野への軽く小さなあこがれを抱いた。

いよいよ、純は客の前で研修をすることになった。といっても、レストランに控えて、客に水を汲むだけの役割だった。
それでも、純は前向きに、自分なりの工夫をした。よくフロアを見回し、水を一気に飲み干した客(小松健悦)を見つけるやいなや、素早くコップに水を注いだ。そのタイムリーな給仕に、客は大いに満足した。
さらに純は、その客のためにレストランで肩を揉んでやった。ちょうど疲れの溜まっていたその客は、ますます喜ぶのだった。

しかし、その行動が後に問題視された。
指導役の桐野(吉田羊)は、新入社員全員がいる場で純のことを叱責した。レストランの給仕係が勝手にマッサージを行うと、本職のマッサージ師の仕事がなくなり迷惑をかけるというのだ。しかも、従業員が行うサービスは全てホテルが決めるものであり、従業員は指示された行動のみをとるべきであり、ルールを順守せよというのだ。
他の新入社員たちも冷ややかで、純の味方をするものは一人もいなかった。

純は落ち込んだ。自分が正しいと思ったことを行ったのに、それが認められなかった。ルールにのみ従えということは、自分自身の考えやその場で客が本当に望んでいることを無視しろということに他ならない。それは純の理想とは程遠かった。

ふと、純につきまとう男(風間俊介)のことを思い出した。
彼は純に対して「そのままでいてください」と何度も言った。彼の本意が何なのか未だ分からないが、その言葉だけはずっと心のなかで繰り返された。

* * *


純(夏菜)は「まほうのくに」に相当するようなホテルを作ろうと思っているのだが、当のホテルの従業員たちと意見が合わずに衝突するという流れの土台が作られました。

直接指導者として桐野富士子(吉田羊)が配され、純に対して何かと手厳しいです。そこに、添え物のように米田(矢島健一)がいます。彼は面接会場でケータイを鳴らし、純に抵抗された人物です。そのことを恨んでいるフシがあります。彼らは終始、純の敵として描かれていくものと予想されます。

面接会場で一緒だった千春(黒木華)は、現在のところ立場が微妙。面接で擁護してもらったことを感謝する一方、ホテル内の空気を読んで純とは距離を置いているようです。今後は、ある時は純の味方、別の時はライバルといった役割になるんじゃないかと思われます。

孤立無援の中で、コンシェルジュの水野(城田優)だけは純に優しくしてくれました。ほんの一瞬登場しただけですが、純は好意を抱きました。彼の今後は、ずっと純の味方かのように思わせておいて、どんでん返しで純と対立することになるという位置づけでしょうか。
そういえば、千春と純が水野をめぐって恋のライバルになると読んだような、読んでないような。

でもって、ホテルの中では味方のいない純は、プライベートで愛(風間俊介)との関係を深め、彼が唯一の理解者となるという筋書きでしょうかね。

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