NHK『あまちゃん』第7回

先週の放送では能年玲奈小泉今日子の足の裏が何度も映ったというのに、それをことごとく記述し忘れてしまい、とても悔しい思いをしている足の裏フェチの当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第7回目の放送を見ましたよ。

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第2週「おら、東京さ帰りたくねぇ」
16歳のアキ(能年玲奈)は、袖が浜で24年ぶりの新人海女となった。

しかし、素人がいきなり潜って漁をできるものでもない。初めは観光客相手の雑用ばかりやらされた。ウニ殻の処分やカメラのシャッター係、まめぶ汁の配布などだ。少々間の抜けているアキは、そういった簡単なことすら満足にできず、夏(宮本信子)たちを呆れさせた。

海女の観光営業が終わると、やっと潜り方を教えてもらえた。水がとても冷たくてアキは驚いた。アキが少しずつ海に慣れていくよう指導が行われた。海での練習が終わると、掃除や後片付けを行い、海女クラブでおしゃべりをする。そうしているうちにあっという間に夜になってしまう。アキは疲れてクタクタになり、夕食を食べながら居眠りしてしまうほどだった。

アキと春子(小泉今日子)が北三陸に来てから1週間になった。夏は、春子の今後について尋ねた。

春子は離婚することを決めたと打ち明けた。これまで結婚のことすらまともに報告していなかったが、ごく簡単に夫(尾美としのり)のことを説明した。タクシー運転手であり、とてもいい人であった、と。

夏は春子の離婚についてとやかく言わなかった。離婚するということは春子が東京に帰る理由もないという事である。夏は春子が実家に居ても良いと提案した。ただし、そのためには生活費を入れろと迫った。夏が経営している喫茶店/スナックのリアスで雇われママとして働けというのだ。これまでは夏や他の海女たちが交代で店番をしていたが、海女漁のシーズンになると忙しくなってしまうからだ。

春子は反対した。春子は帰省したことを地元の人々には知られたくないと思っていた。駅に併設された喫茶店で働けば、あっという間に街の噂になることを恐れたのである。しかし、夏によればすでに春子のことは、パチンコ店に入り浸っているというところまで含めて、噂になっているという。今さら躊躇してもしかたがないと言われ、春子は渋々受け入れた。

夏と春子は面と向かえば憎まれ口ばかり言い合っているが、一瞬だけふたりは母娘の表情を浮かべた。ふたり並んで食器を洗った。

春子が喫茶店で働き始めると、駅長の大向(杉本哲太)が入り浸るようになった。勤務中なのでアルコールは飲まないが、自動販売機で買えば安く上がるようなウーロン茶を何杯もおかわりして飲んだ。

大吉は北三陸市を盛り上げようと身を粉にして働いている。1984年に北三陸鉄道が開通し、駅員として働き始めたその日からそれは変わらない。残念ながら、彼が思ったようには発展しなかったが、田舎は田舎で良い物だと春子に水を向けた。

春子は、自分は必ずしも田舎が嫌いなわけではないと話した。田舎にいた頃のダサい自分が嫌いなのだと説明した。そして、当時の自分を知っている人々がいる街が嫌いなのだという。昔の自分を知っている一人である大向のことも嫌いだと明言した。

それを聞いた大向は逆上した。「俺はあの頃の春子が好きだ!」と叫んだ。春子がいた頃の街が好きだから頑張っているのだとまくし立てた。当時は誰もがこの街の未来は明るいと信じていた、鉄道が開通し、田舎者でもやればできるのだと自信を得た。しかし、その通りにはならなかった。自棄になった大向は、カラオケで下手くそな「ゴーストバスターズ」をがなりたてるのだった。

アキは元気に夏休みの海女生活を満喫していた。観光海女の仕事以外に、夏のウニ丼作りも手伝ったし、彼女に代わって車内販売にも精を出した。早くウニ丼を売りきれば、その分だけ早く海に行ける。だからアキは張り切って売った。
アキは列車の中でユイ(橋本愛)を見かけた。言葉を交わすことはなかったし、ユイは目を合わせようともしなかったが、アキは彼女のただならぬ雰囲気が気になって仕方なかった。

素潜りにおけるアキの目下の課題は、1分間息を止めて潜り続けることだった。しかし、アキはどんなに頑張っても20秒ほどしか継続できなかった。かなり初歩の段階でつまずいていた。

春子はついに離婚届を書き上げた。その時、夫の正宗が仕事用のタクシーで北三陸駅前に来ていた。

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NHK朝の連続テレビ小説『純情きらり』第1回

僕は未見だったので本日7:15からBSプレミアムで再放送が始まったことはただでさえ楽しみなのに、毎朝宮崎あおい能年玲奈というダブルかわいこちゃんを見ることができるんだ、こんな嬉しいことはない、わかってくれるよね、ララァにはいつでも会いにいけるからなどと独り言ちている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『純情きらり』の第1回目の放送を見ましたよ。
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NHK『あまちゃん』第6回

ドラマの舞台は北三陸市という架空の街なのだが、岩手県久慈市がモデルであるということは判明しており、劇中の北三陸鉄道というのは三陸鉄道であり、第1話で主人公らが降り立ったのも同鉄道北リアス線の久慈駅を模した北三陸駅であり、地図で見るとずいぶん北にあるんだなあと驚くわけだが(‘ j ’)/、同じように久慈市の海人センターの辺りを地図で見ると駅から9kmほどの距離があることがわかり、駅長の大向(杉本哲太)が春子(小泉今日子)や夏(宮本信子)を車で送迎するのも納得なのだけれど、そのわりには春子が時折一人で駅と実家を簡単に往復したり、サイレンが鳴った途端に大向が家に現れたりするのでどうにも腑に落ちないなあと思っている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第6回目の放送を見ましたよ。

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第1週「おら、この海が好きだ!」
アキ(能年玲奈)は自ら海に飛び込んだ。誰かに背中を押されるのではなく、自分の意思で海に飛び込んだ。そうすることで、アキは自分で自分の殻を破ろうとしたのだ。

海に沈みながら、アキはこれまでの学校生活を思った。クラスメイトたちから、アキは何を考えているかわからず地味でつまらない少女だと思われていた。それどころか、目の前でまるで本人がいないかのように、アキの悪口を言うのだ。東京には忌まわしい思いしかないのだ。

しかし、自ら飛び込むことでアキは変わった。海面に浮上したアキの表情は晴れ晴れとしていた。その時を境にアキは生まれ変わった。地味で暗くてパッとしない自分自身を海の底に捨ててきたのだ。

サイレンを聞きつけて海へ駆けつけた春子(小泉今日子)と夏(宮本信子)に向かって、アキは「海女になる」と満面の笑みで宣言した。

漁協の海女クラブには、話を聞きつけた人々が早速集まってきた。24年ぶりの海女の誕生に大いに盛り上がった。しかし、春子だけは面白くなかった。アキが海女になることをまだ認めたわけではないと言い、ふたりで話し合いたいと言うのだ。

アキと春子は、実家の縁側で話し合った。夏は向こうで居眠りをしていた。春子はそれがタヌキ寝入りであって、ふたりの話を盗み聞きしているだろうことは分かっていたが、放っておいた。

春子は、海女がどんなに厳しい仕事かを説明してアキを翻意させようとした。水が冷たいことや、場合によっては海難事故に遭うことなどを説明した。過酷である証拠に、もう24年間もなり手がいないのだと言った。

けれどもアキは珍しく強情だった。実際にやってみなければ、本当に良いことがあるのかないのか、悪いことばかりなのかわからないと言うのだ。

春子は自分の生涯について話し始めた。

初めての記憶は、仕事をする夏に連れられて海へ行ったことだ。幼い春子(豊嶋花)は、その時から海を見ると不安になるようになった。夏が海に潜ると、二度と浮かんでこないのではないかと、流されて死んでしまったのではないかと恐ろしくなるのだ。やっと海から顔を出すと春子はほっとした。しかし、またすぐに潜るので不安になる。その繰り返しだったのだという。

小学校高学年になると、春子(田附未衣愛)は強制的に潜りの練習をさせられた。当時の夏は今よりもずっと厳しく恐ろしかったので、春子は逆らうことができなかった。

1984年6月30日、高校3年生の春子(有村架純)のところへ、市長(北見敏之)らが訪ねてきた。翌日の北三陸鉄道開通、および、海女漁の解禁に合わせて春子を海女としてデビューさせたいというのだ。観光客やマスコミが大勢集まるので、高校生海女を話題にさせて、街を盛り上げようという目論見なのだ。夏をはじめ、周囲の人々はすでに承知済みのようだった。すでに春子の海女用絣半纏まで準備されていた。

それが嫌で、ついに春子は家出したのだ。開通した鉄道の始発列車に飛び乗って東京へ出た。それから24年間、一度も帰省することはなかったのだ。

アキは、初めて聞く母の生い立ちに興味をいだいた。祖父・忠兵衛(蟹江敬三)や、父・正宗(尾美としのり)のことも聞いてみた。

春子の父・忠兵衛は遠洋漁業の船乗りで、年に10日ほどしか家にいない。この辺りではどの家でも同じ境遇なので、そういうものだと納得はしていた。けれども、やはり寂しさを感じずにいられなかったのだという。両親共に仕事ばかりだったからだ。

そういう思いがあったので、春子は家庭を大切にしてくれる人と結婚したいと思った。漁師や船乗りではなく、陸にいて、毎日家へ帰ってきてくれる夫であり父が理想だと思った。それで正宗と結婚した。しかし、実際に正宗が毎日帰ってくると、それはそれで疲れると本音を言った。こんなはずじゃなかったのにと自嘲した。

そこまで話すと、春子は何かが吹っ切れた。結婚はやってみなければわからない。海女も同じだ。アキが海女になることを許可した。ただし、夏休みだけの期間限定とした。2学期が始まったら東京の学校へ戻り、勉学に励んできちんと卒業することを条件とした。アキは喜んで約束した。

アキは、すぐに夏に報告しようとした。しかし、そこで寝ていたはずの夏は、翌日のウニ丼の仕込みのために台所に入っていた。その代わり、床の上に海女の衣装が置いてあった。見ると、春子の名前が縫いつけてあった。24年前、春子が着るはずだった絣半纏だ。アキはそれを愛でた。

翌日、アキはその衣装を身につけ、先輩海女たち(渡辺えり木野花美保純片桐はいり)と共に磯へ向かった。最初の仕事は、観光宣伝ポスターの撮影だった。

こうして、晴れて24年ぶりに新人海女が誕生した。

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山瀬まみが2013年のKINCHOのCMについて語る

NHK『あまちゃん』第5回

これまで橋本愛という人については、オムニバス映画『BUNGO ~ささやかな欲望~』の中の「鮨」(原作: 岡本かの子)においてリリー・フランキーと共演しているのを一度見たきりであり、その洗練され過ぎた美少女っぷりに「俺の趣味じゃねーな。やっぱ谷村美月とか黒木華とか(いずれも同映画に出演)のような、ちょっと溶けかかったソフトクリームみたいな路線の方が好みだな」などと思ったわけだが、本ドラマに出演する彼女を見ているうちにその見方も変わってくるだろうかと思っている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第5回目の放送を見ましたよ。

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第1週「おら、この海が好きだ!」
アキ(能年玲奈)が夏(宮本信子)と共にウニ丼の車内販売をしていると、畑野駅からユイ(橋本愛)が乗り込んできた。

夏とは知り合いであり、紹介してもらった。簡単な自己紹介を行い、お互いが高校2年生だということがわかった。一言話しただけだが、ユイは他の地元民とは違って、とてもきれいな標準語を使うことがわかった。一方のユイは、アキの喋り方が訛っていると言うのだった。

車内販売を終えると、夏は昼寝のために家に帰った。アキは駅の喫茶店リアスに向かった。そこでユイの家族について話を聞いた。駅長の大向(杉本哲太)によれば、ユイの父・足立功(平泉成)は岩手県議員であり、地元の名士である。しかも、元高校教師で、春子(小泉今日子)や大向などの担任だったという。この街では彼に頭の上がらない者が多い。

ユイの兄・ヒロシ(小池徹平)は今春大学を卒業し、東京のホテルに就職した。しかし、すぐに退職して地元に帰ってきたのだという。ブラブラしていて、パチンコ屋に入り浸っていると噂になっている。最近、やっと新しいバイトを始めた。漁港の監視員の仕事で、小屋に篭って密漁などの見張りをしている。しかし、やる気がなくてサボりがちであった。

話題は海女の後継者問題に移った。春子に海女をさせることについては、大向が説得係だった。大向の説得はすでに失敗していたが、そのことを言うタイミングを失ってしまった。というのも、大向は昨日春子への恋心を告白した。色よい返事はもらえなかったが、自分の気持ちを伝えたることには成功したと思っていた。弥生(渡辺えり)から「(海女の説得は)うまくいっているのかい?」と聞かれたものを「(愛の告白は)うまくいっているのかい?」と受け取ってしまったのだ。それで首尾は上々だと答えてしまった。すぐに自分の勘違いに気づいたが、周囲が喜んだので訂正するわけには行かなくなってしまったのだ。

みんなが春子の海女就任を期待するほど、北三陸の状況は悪かった。現在、海女は5人しかおらず、一番若い42歳の安部(片桐はいり)は地味で見た目が良くないので人気がない。しかも、漁協の事務員と二足のわらじであり負担もかけられない。次に若いの美寿々(美保純)は50歳だ。彼女は比較的見た目がかわいらしく、若い頃は東京から大勢の追っかけが来たものだった。しかし、今や見る影もない。結果として、観光客もほとんどおらず、尻すぼみになるばかりなのだ。そこで美人の春子を海女にすれば、それを目当てに観光客が増えるだろうというのだ。

大人たちの話を聞いて、アキは過疎の街の実態を改めて思い知らされた。春子にすら頼らなければ立ち行かない街の現状に驚いた。北三陸にはきれいな海、美味しい海産物、かわいい鉄道がある。しかし、それだけでは人は生きていけず、必死になってもがき苦しまなければならないのだと知った。

それでもアキは北三陸が心の底から好きになっていた。そして、ここは自分に合っていると思った。ここにいる自分のことが好きになっていた。

その頃、春子が実家に帰ってきた。夏に対して、アキのことを相談した。今日こそ、アキが東京に帰るか、ここに残るか決めさせるというのだ。春子によれば、アキは変わったという。東京にいる時は感情を表に出さず、家族や友達にも心を開かなかった。それが、北三陸に来てからは「うめー!」「かっけー!」「じぇじぇじぇ!」などと感情を素直に表現するようになった。アキは夏にも懐いているし、せめて夏休みが終わるまでは滞在させてやりたいと言うのだった。

夏はアキの受け入れを承諾した。アキが自分から変わろうとしていることは、夏にも分かっていた。そんな彼女を受け入れてやるというのだ。

その一方で、夏は春子自身へ水を向けた。春子に、東京と故郷のどちらが好きかと訪ねた。春子は東京に決まっていると即答した。しかし、夏はそれを信じようとはしなかった。今変わるべきなのは、アキではなく春子ではないかと指摘するのだった。

アキは家へ直行せず、漁港へ向かった。堤防の先端に立つと、春子から「地味で暗くて向上心も協調性も個性も華もないパッとしない娘」と言われたことが思い出された。アキはそれを打ち消したかった。自分が変わるには今しかないと思った。恐怖心に打ち克ち、アキは思いっきり海へ飛び込んだ。

監視小屋のヒロシは一部始終を見ていた。監視員に就任して初めての事件であり、ヒロシは慌てふためいてしまった。状況をよく確認する前に非常ボタンを押した。すると辺り一帯に非常サイレンが鳴り響き、大騒ぎになった。

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狂ってる

現在の疲労レベル: ブログのタイトルを「愛してる ラブリィ まみちゃん、俺の 理想の ええ女」(Aishiteru Lovely Mami-chan, Ore-no Risou-no Ee-onnna)に変更しようかとしばし考え込んでいる程度。
LovelyMami
たぶんしないけど。
数日経ったらヘッダー画像も消すだろうけど。
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NHK『あまちゃん』第4回

故・伊丹十三宮本信子にベタ惚れだったようだけれど、彼女はそんなに美人でもないしどこがそんなに良かったんだろうかと常々思っていたわけだが、よく考えたら僕も死後に「木公は山瀬まみにベタ惚れだったようだけれど、彼女はそんなに美人でもない」などと言われてはかなわないので、この話はほどほどにしておこうと思った当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第4回目の放送を見ましたよ。

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第1週「おら、この海が好きだ!」
東京に帰ると言いつつ、グズグズと北三陸市に残っていた春子(小泉今日子)は行くあてもなく実家の方へ来てしまった。袖ヶ浜の漁港に足を向けると、停泊した船の上で娘・アキ(能年玲奈)と母・夏(宮本信子)が話しているのを見つけた。

その瞬間、春子の脳裏に忌まわしい記憶が蘇った。昔、夏は幼い春子(田附未衣愛)を船に乗せ、無理やり海に落として潜りの特訓をさせたのだ。

その時と全く同じように、夏はアキを海に突き落とした。春子は悲鳴を上げた。

しかし、当のアキは海の意外な気持ちよさを知った。海に浮かびながら満面の笑みを浮かべた。

夏も一緒に笑っている。夏によれば、海に入るときにはあれこれ考えてもどうせ思い通りにならない。それならば、何も考えずに飛び込むのが一番だと話した。水が冷たいことや、足がつかないことを心配しても始まらない。先のことを案じても仕方ないのだ。アキはやはり自分の孫だと言って高笑いした。

春子が駆けつけてきた。夏に対して、アキに変なことを教えないでほしいと食ってかかった。海が好きになったアキに対しても、自分が嫌いなものばかり好きにならないでほしいと吐き捨てた。そして、春子は怒って立ち去った。

アキは体を乾かすために漁協事務所へ行った。そこには海女たち(渡辺えり木野花美保純片桐はいり)が集まっていた。

アキは、春子は海が嫌いなのではないか、だから海女にならずに東京に行ったのではないかと疑問をぶつけた。しかし、古くから春子を知る海女たちの意見は必ずしもそうではなかった。もっと複雑な事情があるが、一言で言えば反抗期だったと言うのだ。髪にパーマをあてるなど、当時の春子はグレていたと言うのだ。

では、そうまでして故郷を捨てた春子なのに、今回はなかなか東京へ帰らないのはなぜなのかという疑問が持ち上がった。夏は、春子の夫婦仲がうまくいってないのではないかと、ズケズケと言った。一方、アキは自分のせいではないかと打ち明けた。アキは春子から、地味で暗くて向上心も協調性も個性も華もないパッとしない娘だと言われている。そのような子のいる家庭に帰りたくないのではないかと言うのだった。

春子は東京に帰るでもなく、まだ街中をぶらぶらしていた。パチンコ店に入り、隣に座った見ず知らずの男・ヒロシ(小池徹平)に「居場所がない」などと脈絡もなく愚痴る程だった。ついに行き場所がなくなり、幼馴染で駅長の大向(杉本哲太)に家まで送ってもらうことにした。

車中でふたりは昔の話をした。大向は街の活性化をライフワークにしている。市民の足である北三陸鉄道の運営に尽力しているし、観光客を誘致することに躍起になっている。

春子は、過去に大向が言っていた言葉を思い出した。1984年の北三陸鉄道リアス線の開業日、家出する春子(有村架純)に向かって大向(東出昌大)は、これからは地方の時代だと豪語した。鉄道によって人々の移動が活発化し、北三陸市も活性化すると予言したのだ。しかし、その目論見は失敗に終わり、未だに街はくすぶったままである。

春子は、大向には東京や仙台など活気のある街へ出て働くことも可能だったと指摘した。そうせずに、なぜ寂れた田舎にとどまり続けるのか、皮肉交じりに訪ねた。すると大向は真剣な表情を浮かべて、春子が帰ってくるのを待っていたのだと、告白まがいのセリフを吐いた。しかし、その時、列車車庫の横に車を停めて話していたふたりのそばへ、列車が迫ってきた。ぶつかることはないけれど、巨大な列車が迫ってくる様子に春子は驚いてしまった。それで話は有耶無耶になった。

その夜、結局春子は実家に泊まることになった。夏は東京に帰れない理由でもあるのかなどと皮肉を言うのだった。また、春子が大きな荷物を持って街中をウロウロし、パチンコ店に入り浸っているなどと噂になっていて恥ずかしい思いをしているなどときつく言うのだった。

それを口火に、春子と夏の口げんかが始まった。夏は、春子が結婚や出産を一切知らせなかったことを指摘し、もう娘でもなんでもないと言うのだった。対する春子は、父・忠兵衛(蟹江敬三)が死んだことについて何も言わないし、帰ってきても歓迎もされない。親ではないと罵った。

アキは喧嘩するふたりをオロオロと見ることしかできなかった。ついには、春子は家を飛び出した。春子は港の灯台へ向かった。そこは、昔から隠れ家にしていたところだ。少女時代、パーマをあて聖子ちゃんカットにしたことを夏に叱られた。その時も逃げてきた。当時書いた落書きが今でも残っていた。「海死ね 東京 原宿 表参道」などと、東京へ憧れを抱いていた10代の自分を思い出すのだった。その日は夜中にこっそりと家に帰って眠った。

翌日。今日は夏は海に潜らない。その代わり、大量にウニを仕入れ、それをウニ丼にして売ることにした。アキに手伝わせ、いつもよりも多く売ろうという魂胆だ。売り子にしては声の小さいアキは夏に注意された。それで頑張って大声を張った。

車内販売をしていると、列車は畑野駅に着いた。そこから一人の美少女・ユイ(橋本愛)が乗り込んできた。アキは彼女の雰囲気にただならぬものを感じた。

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すぐにキンチョールCMタレント山瀬まみ年齢43歳(事務所発表)を見れるGoogle Chromeの拡張作った。

生きていればつらいことがある。
しかし、つらいからと言って簡単に投げ出す事は出来ないということも多い。

みなさんもつらまってる時、よくキンチョールCMタレント山瀬まみ年齢43歳(事務所発表)を見ると思う。
当然のごとく僕もそうである。

最近つらい事がよくある。
そんな時のために、キンチョールCMタレント山瀬まみ年齢43歳(事務所発表)を素早く表示する必要があった。
なので、キンチョールCMタレント山瀬まみ年齢43歳(事務所発表)をすぐ見れるGoogle Chromeの拡張を作った。

「だめだ。もうやってらねー」って時は、右にあるアイコンをクリックすればすぐキンチョールCMタレント山瀬まみ年齢43歳(事務所発表)に会える。最高。結婚したい。

すぐにキンチョールCMタレント山瀬まみ年齢43歳(事務所発表)を見れるGoogle Chromeの拡張

すぐにキンチョールCMタレント山瀬まみ年齢43歳(事務所発表)を見れるGoogle Chromeの拡張


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NHK『あまちゃん』第3回

アイドル時代の小泉今日子は僕の頭では処理しきれないほど美人だったのでむしろ嫌いだったのだけれど、彼女が結婚→離婚していい感じに枯れてきてからはとても好ましく思うようになり、これが「わびさびってことか」などと勝手に納得している当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第3回目の放送を見ましたよ。

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第1週「おら、この海が好きだ!」
春子(小泉今日子)は、自分が騙されて帰省させられたことや母・夏(宮本信子)とのわだかまりが残っていることに腹を立て、東京へ帰ることにした。

しかし、アキ(能年玲奈)は帰りたくないと言って座り込んでしまった。一刻も早く立ち去りたい春子は、アキを残して一人で駅へ向かった。夏は、春子の気性が昔を変わってないことに呆れるのだった。

その場にいた大向(杉本哲太)がすぐに春子を追いかけた。高速バスで帰ろうとしている春子を捕まえ、鉄道に乗るべきだと強引に荷物を掴み去った。そして列車の時間まで駅の喫茶店で時間を潰した。

春子は大向にアキのことを話した。アキは中学から私立の進学校に入ったが、勉強に付いて行くのがやっとなのだという。それで学校が嫌いになり、東京に帰りたくないと言っているのに違いないのだ。その上、アキは性格が暗い。家族と一緒に居間にいても、一言も喋らずケータイでゲームばかりしている。春子の夫・正宗(尾美としのり)も読書ばかりしていて喋らない、暗い性格だ。アキは彼の性格を受け継いだというのが春子の意見だ。

その喫茶店リアスにいた海女の弥生(渡辺えり)や美寿々(美保純)は春子の話がにわかには信じられなかった。彼女らが会ったアキは美味しそうにうにを食べ、よく笑う快活な少女だったからだ。

喫茶店リアスは小さな店で、カウンターが数席あるのみだ。地元の常連客でいっぱいである。経営も緩やかで、手の空いているものが交代で店番をしている。今日は海女の美寿々と副駅長の吉田(荒川良々)が担当している。

するとそこへ、夏がカウンターに姿を現した。そもそもここは、夏の店だったのだ。家での仕事を終えた夏がやって来たのだ。

春子が話に夢中になっている間に最終列車が出発してしまった。今日はもう東京へ帰る手段がない。しかも、夏が喫茶店にやって来たものだから、居心地が悪くなった。夏の家に世話になる気はこれっぽっちもない春子は、ビジネスホテルに泊まると言って店を出た。

そんな春子を大向が慌てて追いかけてきた。そして、ビジネスホテルにチェックインする前に、春子をスナックに案内した。ところが、確かにさっきとは違うドアをくぐったのに、そのスナックはさっきの喫茶店と同じ店だった。なんと、その店には入口が2つあり、内部が可動式パーティションで区切られていたのだ。昼はカウンターのみの喫茶店なのだが、19時半からはパーティションを開放してスナック営業を始めるのだった。春子は頭を抱えた。

夜が明けて7月1日となった。袖が浜海岸の海女漁解禁である。アキが目を覚ますと、夏はすでに準備万端整えていた。アキは伝統的な絣半纏の海女装を身につけた夏の格好の良さにますます惚れ込んだ。見物客も集まり、盛大に海開きが行われた。アキは夏が潜る姿を夢中で見ていた。

その日の漁が終わった。アキは夏に海女漁を行う理由を聞いた。夏の第一の理由は、面白いからというものだった。しかも、海に沈むウニが金に見えてくるという。他人に拾われる前に自分が拾わなくてはならないと思い、夢中になるのだという。アキは笑顔で楽しそうに話を聞いていた。

夏はアキにも海に潜ることを勧めた。しかし、引っ込み思案なアキは、自分には無理だと言って強く否定した。
その時、夏がアキの背中を強く押した。海に突き落とされたのである。アキは落ちながら
「なにすんだ、このババア」
と思っていた。

その一部始終は、どういうわけかまだ東京に帰る気にならず、辺りをぶらぶらしていた春子が目撃していた。

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NHK『あまちゃん』第2回

どこかで「能年玲奈には『機動警察パトレイバー』の主人公・泉野明を演じて欲しい(参考: PATLABOR実写版プロジェクト)」というコメントを見て「それいいね!」と思ったりした、泉野明と同郷(北海道苫小牧市)の当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第2回目の放送を見ましたよ。

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第1週「おら、この海が好きだ!」
初めて海女・夏(宮本信子)を見たアキ(能年玲奈)は、彼女がとてもかっこよく見え、大感激した。獲りたてのウニをその場で割って食べさせてくれた。その美味さにも感激した。

そこへ海女(渡辺えり木野花美保純)たちが集まってきた。さっき、漁協で会った女たちだった。彼女たちの紹介で、アキと夏は互いに孫と祖母だということを知った。初めての対面ではあったが、アキはウニを食べるのに夢中で感動の出会いという様子ではなかった。矢継早に8個ものウニを平らげてしまった。夏の孫であるという事実を抜きにして、その食べっぷりでアキは海女たちにすっかり気に入られてしまった。

その頃、夏の家では、春子(小泉今日子)が、駅長・大向(杉本哲太)と漁協職員・安部(片桐はいり)から経緯の説明を受けていた。

北三陸市の主な産業は遠洋漁業だ。男たちは1年の大半を船に乗ったままで過ごす。留守を守るのは女たちであり、素潜りで海産物の採集を行なっている。特に、北三陸の海女は世界的に見てもっとも北方の海女であり「北の海女」として観光資源にもなっている。その中のリーダー格が夏である。夏は獲りたてのウニで丼を作り、それを北三陸鉄道の車内で販売もしている。海女漁の見学、鉄道から見る風景、そして夏のうに丼が観光の目玉なのだ。

しかし、海女は深刻な後継者不足に陥っており、夏を含めて5人しかいない。その上、高齢化問題も切実だ。夏は64歳、一番若い海女の安部ですら42歳である。最近、夏は高齢を理由に引退をほのめかしているという。さらに悪いことには、夏を慕う海女たちは、安倍を除いて、全員それに同調して引退しようとしているのだという。

このままでは重要な観光資源が失われてしまう。そこで大向と安倍は、夏の娘であり、街でも評判の美人だった春子を呼び戻して海女にしようとしている。夏が危篤だと嘘をついてまで、春子を北三陸に来させたのだ。ふたりは土間に土下座をして海女になってくれるよう頼み込んだ。

もちろん、そのような頼みに応じる春子ではなかった。そもそも24年前に家出したのも、田舎で海女になるのが嫌だったからだ。それから実家とは絶縁状態である。仏壇に飾られた父・忠兵衛(蟹江敬三)の遺影を見て、今日初めて父が亡くなったらしいことを知ったほどである。北三陸に帰って来て、母・夏の跡を継ぐなど、春子には考えられないことだった。

そこへ、夏とアキが帰ってきた。24年ぶりの母子の再会であるが、ふたりは睨み合うだけで言葉を交わそうとはしなかった。夏に付いて来た海女たちは、その険悪な雰囲気に恐れをなして逃げていってしまった。アキは事情がわからずきょとんとしていた。大向がふたりを仲裁したが無駄だった。

大向は、引退する夏の代わりに春子に海女になってもらうという計画を話した。それを聞いた夏は、自分は引退しないと言い切った。自分の食い扶持は自分で稼ぐつもりであるし、ましてや絶対に春子の世話にはなるつもりはないと言うのだった。

売り言葉に買い言葉で、春子も腹を立てて東京へ帰ると言い出した。荷物を持って家を出ようとするが、アキが付いてこない。

アキは座り込んで
「帰りたくない」
と動かなくなった。

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