NHK『あまちゃん』第63回

9月27日に本作のBlu-ray/DVDボックス第1セットが発売されることを知った当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第63回めの放送を見ましたよ。

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第11週「おら、アイドルになりてぇ!」

アキ(能年玲奈)は、部屋に閉じこもってばかりのユイ(橋本愛)を外に連れ出し、元気を出させるために、イベント「海女~ソニック」を企画した。海女たちのフェスティバルを行い、その中でアキとユイが海女カフェのステージで歌と踊りを披露するというものだ。アキと一緒なら、ユイも楽しくステージに上るだろうと考えたからだ。

アキの芸能活動は春子(小泉今日子)によって禁じられている。アキは春子に許可を取ろうとしたが、なんとなく言いそびれてしまった。春子の許しを得ないまま、「海女~ソニック」の準備は着々と進められていった。

アキはユイの説得にあたった。彼女を海女カフェのステージに連れてきて、一緒に歌おうと誘った。しかし、やる気を無くしてしまったユイは一度はそれを断る。夏(宮本信子)やかつ枝(木野花)、ヒロシ(小池徹平)も現れ、それぞれがユイに話しかけた。アキは、みんなを元気にするのがアイドルの仕事なのに、ユイはその使命を投げ出していると指摘した。夏は、自分自身を元気づけるため、自分のために歌えと励ました。かつ枝は、地元で絶大な人気が出るように努力し、自ら東京へ行かなくても、向こうから頭を下げて来るのを待てと発破をかけた。ヒロシは、ユイが元気を取り戻すためにみんなが協力していることを無駄にするなと叱った。

彼らの話を聞きながら、ユイは水口(松田龍平)の言葉も思い出していた。ユイが本気でアイドルになりたがっているという覚悟を見せなければ、夢は実現しないと言われたのだ。ユイはここで逃げていては、アイドルになれないと思った。それで、「海女~ソニック」に出演することを承諾した。

同じ頃、アキは春子が吉田(荒川良々)から借りてきた『潮騒のメモリー』のビデオを見た。アキは主演・鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)の演技に感動し、自分も映画女優になりたいと思うのだった。

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今日の放送のメインは、映画『潮騒のメモリー』のあらすじが発表されたこと。以下、それについて記しておきます。

『潮騒のメモリー』の舞台は宮城の架空の島。鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)が演じるヒロインは貧しい漁師の娘で、父を早くに亡くし、母の女手ひとつで育てられた。同じく貧しい漁師である青年と恋に落ちる。しかし、ヒロインの母は、娘を財閥の息子と結婚させるつもりでいた。貧しくも自分の恋を成就したいヒロインと、金持ちとの縁組を目論む母との間で対立が起きる。

ある日、ヒロインの恋人である青年が病気になり高熱を出す。ヒロインは彼を本土の病院に連れて行こうと、船で海に出る。その途中、ふたりは無人島に流れ着く。そこで、ヒロインは恋人に向かって「そのヘビを飛び越えて来い」というシーンがある。火を飛び越えるのは三島由紀夫の『潮騒』だが、この映画ではヘビを飛び越えるのだという。そのかわり、クライマックスに取ってつけたように火を飛び越えるシーンが追加されているという。

荒唐無稽なストーリーだが、斬新な演出で話題となった。主演の鈴鹿ひろ美はその年の映画賞を総なめにした。映画のラストには、ヒロインが荒れ狂う海と夕日を背景に立つという印象的なシーンがあり、それはまるで鈴鹿ひろ美のその後の活躍を暗示しているようだったという。

ヘンテコなストーリーだけど、とにかく泣けるらしい。アキ(能年玲奈)も春子(小泉今日子)もビデオを見て泣いてました。

『あまちゃん』ヒストリー(時系列表)
『あまちゃん』 つづく

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