NHK『あまちゃん』第136回

昨日の放送は完全に蛇口(松田龍平)のターンであり、またしても女性ファンの心をガッチリ鷲掴みにしたかと思うと敵意がメラメラと燃え上がって来たので、蛇口から放水される場面を晒して溜飲を下げようとしている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第136回めの放送を見ましたよ。

「それ、めちゃめちゃ帰りたがってるよ!」

「それ、めちゃめちゃ帰りたがってるよ!」


* * *
第23週「おら、みんなに会いでぇ!」

これまで本心を隠していたアキ(能年玲奈)だったが、ついに春子(小泉今日子)の前で北三陸に帰りたいと明言した。

春子は呆れて怒りだした。アキがそれまでの生活を中途半端なまま捨て、新しい世界に飛び込みたいと突然わがままを言うのがこれで4回目だからだ(1:海女になること、2:南部潜りを始めること、3:アイドルになること、4:北三陸へ戻ること)。春子は、アイドルとしてのアキは今が踏ん張りどころであり、ここで活動をやめるとB級アイドルのままで一生を終えることになると説得した。

しかしアキは、今は芝居や歌よりも、北三陸市の人々のことが気になって仕方ないのだと力説した。アキが一度言い出したら聞かないことを知っている春子は、諦めざるを得なかった。アキの好きにさせることにした。

そして、春子も一緒に北三陸へ帰る素振りを見せた。するとアキは、即座にそれを留めた。春子は正宗(尾美としのり)と寄りが戻りつつあるのだから、東京で一緒に暮らすべきだと主張した。この1年半、親子3人で楽しく暮らしたことをアキは喜んでいる。春子と正宗がこのまま仲良くしていることを望むのだ。それから、スリーJプロダクションに移籍した鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)のことも気にかかった。彼女は震災で大きなショックを受け、被災者に対して何もしてやれない自分を思い悩んでいる。スランプに陥った鈴鹿を立ち直させることを春子に託すのだった。

アキは居住まいを正し、春子に「社長」と呼びかけた。自分が去ることへの謝罪と春子の使命への期待を込めて、深く頭を下げた。春子はアキに背中を向けて目を潤ませた。正宗とやり直すこと、娘に託したアイドルの夢が挫折すること、子どもだと思っていたアキが一人前の口を聞くようになったこと、アキと別れてしまうことなど、相容れない多くの思いが去来したからだ。

一方のアキは、震災以降で初めて心からの笑顔を見せた。

それからアキは、東京の人々へ別れの挨拶回りを始めた。

水口(松田龍平)は喫茶アイドルで繰り広げられたアキと春子のやりとりの一部始終を聞いていたが、カウンターに座ったまま一切口を挟まなかった。アキから「お世話になりました」と頭を下げられたときも、背中で聞くばかりで何も話さなかった。

翌日、アキは撮影中の鈴鹿を訪ねた。仕事に身の入らない鈴鹿はアキとの別れを惜しみ、自分も一緒に行きたがった。しかし、事務所社員として水口がそれを押し留めた。アキは、鈴鹿から贈られた言葉を引用し、それを生涯忘れないと約束した。その言葉とは、「向いてないのに続けるのも才能だ」というものだ。自分で言ったことをすっかり忘れていた鈴鹿は、それに感銘を受け勇気づけられた。女優の仕事を続けることに悩んでいたことが馬鹿らしくなり、鈴鹿は完全にやる気を取り戻した。鈴鹿は快活にアキの背中を押して送り出すのだった。

それから、ハートフルの荒巻(古田新太)や河島(マギー)に挨拶をし、無頼鮨でGMTメンバーや梅頭(ピエール瀧)に別れを告げた。その場には、東京に残ることにした(片桐はいり)も駆けつけた。
ただし、種市(福士蒼汰)だけは厨房で真剣に玉子焼きを焼いており、客席に一切顔を出さなかった。アキはその背中を見つめるだけだった。

アキは、人にはそれぞれの生活や目標、立場のあることを理解していた。地元へ帰る者(今の自分)、東京に残る者(震災直後の自分)、逆に、東京が地元なのに地方へ行く者(初めて北三陸へ行った自分)。アキにはそれぞれの気持ちがよく分かるのだった。

岩手行きのバスに乗る直前、種市が駆けつけ。自分で焼いた卵焼きをアキに持たせた。種市は、今は東京で修行を積み、一人前になったら北三陸へ帰ると約束した。それまでは遠距離恋愛を頑張ろうと爽やかに送り出した。

アキと種市は、南部ダイバーを歌いながら別れた。バスで一人になったアキは、種市の玉子焼きを涙ながらに頬張った。
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別れ際に南部ダイバーを歌うというのは、アキ(能年玲奈)の種市(福士蒼汰)に対する初恋が破れた後、彼が北三陸から上京する時と同じですね(お座敷列車の時)。アキが車中で泣きながらものを食べるというのは、アキがユイ(橋本愛)と共に家出上京を企んだ時に、袖ヶ浜駅から北三陸駅へ向かう北鉄車中で夏(宮本信子)のウニ丼を食べる時以来でしょうか。

なお、アキが北三陸に帰るというのは、全国区アイドルをほぼ諦めることであり、北三陸で長期的に暮らすことが前提のようです。「ちょっと様子を見に行ってくる」というレベルではなさそうです。移住。

また、昨日の放送では最後のサンバ調パートがカットされて憤っていた当方ですが、今日のBGMでは『地元に帰ろう』が最後まで全て流れました。嬉しいです。前半のしっとりとした感じと打って変わって、明るく楽しげで大好きなんです、あの部分。

溜飲を下げました。

『あまちゃん』ヒストリー(時系列表)
『あまちゃん』 つづく

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