NHK『あまちゃん』第144回

ほぼ日の「青木俊直さんといっしょに、あまちゃんへ。: 『あまちゃん』のスタジオに行ってきました~」を読んだ当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第144回めの放送を見ましたよ。

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第24週「おら、やっぱりこの海が好きだ!」

北三陸に帰省し海の浄化作業を手伝う中で、種市(福士蒼汰)は地元の現状に心を痛めた。無頼鮨で寿司職人の修行中の身であるが、東京へは戻りたくなくなってきた。しかも、本来ならお盆休みに帰省するはずだったのだが、テレビで東北の様子を見ているうちに我慢がならなくなり、お盆より前に無断で東京を去っていたのだった。

そんな種市を追って、無頼鮨の大将・梅頭(ピエール瀧)が北三陸へやって来た。梅頭に会った種市は、激しく叱責されると思い震え上がった。しかし、梅頭は優しかった。本人が何も言わなくても、梅頭には種市の気持ちが全てわかっていた。東京に戻らず、北三陸で頑張れと激励するのだった。それだけ伝えると、再びバイクにまたがり10時間かけて東京へ帰って行った。

震災復興ドキュメントへの出演を一度は断ったアキ(能年玲奈)であったが、結局引き受けることとした。ディレクター・池田(野間口徹)からはユイ(橋本愛)と共に出演することを打診されたが、アキは自分一人だけが出ることで承諾したのだ。

カメラの前のアキは、地震と津波により海の環境が変わって海女漁を自粛中であることを説明した。しかし、決して諦めず、復興を実現すると力強く語るのだった。その時ユイは、漁協でミサンガ作りに従事していた。華やかさのない裏方の作業なのだが、ユイは明るく楽しそうに取り組んでいた。華やかな表舞台と地味な裏方に分かれてしまったふたりだが、両者ともに明るく精一杯やれることをやっているのだ。

その頃、東京では水口(松田龍平)が会社を辞めたいと言って騒動になっていた。水口は鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)の現場マネージャーの仕事をしていたが、面白みを感じなくなったのだという。水口は、アイドルの原石を発掘し、それを磨き上げて一人前のアイドルに育て上げる仕事をしたいと考えている。鈴鹿は既に大女優としの地位を獲得しており、そんな彼女を担当することにやり甲斐を感じないのだ。

正宗(尾美としのり)は水口を引きとめようとした。人生は長く、多少の寄り道も結構なことだと言うのだ。面白くない仕事であっても、それに身を任せていれば、新たな目標が見つかるかもしれないと説得した。

ところが、そんな正宗の意見に春子(小泉今日子)が真っ向から反対した。正宗の話は詭弁だと切り捨てるのだった。しかも春子は水口の真意を見抜いていた。水口は北三陸でアキとユイのお座敷列車イベントを再びやりたいのだ。

看破された水口は本音を語り始めた。ふたりのお座敷列車が水口にとっての原点なのだという。拙いものの一生懸命歌うふたりと、それを見つめる人々の屈託のない笑顔のことを水口は忘れることができないのだ。あれこそが理想のアイドル像であり、水口はその時の興奮を追い続けているという。同じことをGMTで実現しようとしたが、道半ばで挫折してしまった。今こそ、北鉄の復旧とともに、お座敷列車イベントを再開し、ひいては全国の鉄道に広げていきたいのだという。

春子は水口の好きにさせることにした。夏(宮本信子)の言葉を引用し「去るものは追わず」だと腹立ちまぎれに言い捨て、水口の辞職を承認した。

そうして水口は北三陸へ向かった。早速、アキの家を訪れ、夏にも挨拶をした。夏は「来る者は拒まず」と言って水口を受け入れるのだった。

そこへ偶然ユイがやって来た。水口とは1年半ぶりの再会だった。
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本文では割愛しましたが、春子(小泉今日子)と正宗(尾美としのり)が正式に婚姻届に署名しました。
はじめは正宗が春子を驚かせるため、妻の欄以外を全て埋めた書類を準備していました。しかし、水口(松田龍平)の騒動に巻き込まれて、それを紛失してしまいました。ちなみに、純喫茶アイドルのマスター・甲斐(松尾スズキ)に証人になってもらうつもりで準備を進めていました。
一方、家に帰ると、春子が家中をひっくり返して旧姓の印鑑を探しています。正宗が何事かと思うと、春子が夫の欄以外は全て埋めた婚姻届を準備していました。それに自分の旧姓の印鑑を押すため探しまわっているのです。
こうして、ふたりは再婚しました。なんだかオー・ヘンリの『賢者の贈り物』の変形バージョンのような、ちょっと心温まるエピソードでした。

梅頭(ピエール瀧)の北三陸滞在は48分だけだったそうです。その間、ウニ丼を7つ食べ、種市(福士蒼汰)と話をしただけでトンボ返りしました。
電話もある時代に、たったそれだけのために北三陸までバイクで行くか、ふつう?4月末に厚木から久慈まで10時間くらいかけて行った俺から言わせてもらえば、現地に1時間弱だけ滞在してすぐに帰るなんてできねーぞ、しんどくて。往復時間を入れれば、20時間近く移動することになるんだし。
まぁ、いいけど。ファンタジーだから。

しかし、ガイドブックに載っていた、梅頭が北三陸に縁があるという裏設定は結局活かされませんでしたね。そして、もう最終階に向けて東京が舞台になることはないから、主要人物をそれぞれちょい出しして視聴者に別れを告げさせるモードに入ってるんじゃないかと思ってみたり。昨日はテレビディレクターの池田(野間口徹)が登場していたし、今日はドラマ監督役でダンカンが出てきたし。ダンカンは、アキ(能年玲奈)のドラマ初出演(「島田さん、先週引っ越しましたよ」というセリフがカットされた『おめでた弁護士 新春SP』)の時のドラマ監督でしたね。今日は鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)の節電CMの撮影をしていましたが。

さあ、残り2週間。

『あまちゃん』ヒストリー(時系列表)
『あまちゃん』 つづく

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コメント (2)

  1. “オー・ヘンリの『賢者の贈り物』の変形バージョンのような” のたとえ、言い得て妙です!確かにそんな感じですね。

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