NHK『あまちゃん』第153回

アキ(能年玲奈)×種市(福士蒼汰)、ユイ(橋本愛)×ハセヘンの恋愛はこのまま描かれることなくフェードアウトしそうな雰囲気が漂っているわけだが、春子(小泉今日子)×正宗(尾美としのり)、鈴鹿×荒巻(古田新太)、大吉(杉本哲太)×安部(片桐はいり)の復縁をそれぞれ見せることで目をそらさせている巧妙な脚本に舌を巻いている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第153回めの放送を見ましたよ。

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最終週(第25週)「おらたち、熱いよね!」

2012年6月27日。
アキ(能年玲奈)と水口(松田龍平)は、鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)が音痴でることをユイ(橋本愛)にだけ伝えた。驚くユイであったが、『潮騒のメモリー』を聞き直し、確かに若い頃の春子(有村架純)の声だと認めた。

チャリティーコンサートまで残り3日。アキとユイは鈴鹿の特訓に付き合った。しかし、鈴鹿の歌唱力は一朝一夕に向上するものではなかった。

そういているうちに、本番の6月30日を迎えた。この日を楽しみにしていた地元の人々で、海女カフェは満員になった。仮設住宅に住んでいる人には特別招待券が配布され、お年寄りから小さな子どもを持つ家族連れまで、老若男女が集まった。夏(宮本信子)ももちろん来ていたが、忠兵衛(蟹江敬三)だけは来ていなかった。彼は今日、宮古から漁に出ようとしていた。

北三陸の様子はテレビで中継され、正宗(尾美としのり)がテレビで見ていた。春子(小泉今日子)を呼んで一緒に見ようとしたが、彼女の姿が見えない。当日は東京にいるはずだった春子がいないことに、正宗は胸騒ぎがした。すぐに北三陸へ向かった。

開演直前、鈴鹿は『潮騒のメモリー』の歌詞に悩んでいた。最後の「三途の川のマーメイド 友達少ないマーメイド」の部分が、場に相応しくないためどうしても変更したいのだ。しかし、適切な歌詞が思いつかない。アキたちが歌唱力について心配するのをよそに、本人は歌詞のことばかり気にしていた。

荒巻(古田新太)は、鈴鹿の音痴が露呈するという最悪の事態を避けるために手を打っていた。春子を会場に呼び寄せていたのだ。昔と同じように、春子をゴーストシンガーとして歌わせるつもりでいた。しかし、春子の到着が遅れていて、荒巻は肝を冷やした。

いよいよリサイタルが始まった。鈴鹿が舞台に登場した。真相を知る関係者一同は、運を天に任せるしかないと諦めた。

その瞬間、春子が会場に到着した。荒巻は予備マイクを春子に渡し、春子は舞台袖に潜んだ。春子の姿に気付いた鈴鹿は、驚き、声が出なくなってしまった。そしてそのまま、春子がマイクを構え、演奏に合わせて『潮騒のメモリー』の冒頭を歌い始めた。

しかし、その時事故が起きた。マイクを受け取る時、荒巻も春子も慌てていたため、マイクの電池が抜け落ちてしまっていたのだ。春子が歌っても、その声が会場に流れることはなかった。

その様子を見て、鈴鹿は自分の声で朗々と歌い始めた。そしてそれは、奇跡のように見事な歌唱だった。何も知らない客達は鈴鹿の歌の上手さに聞き惚れた。鈴鹿の音痴を知る関係者は、本番に強い鈴鹿の悪運に舌を巻くと共に、鈴鹿と春子の暗い過去がやっと精算できたことに感動するのだった。

鈴鹿の『潮騒のメモリー』は終盤に差し掛かった。彼女が思い悩んでいた「三途の川のマーメイド 友達少ないマーメイド」の部分は「三代前からマーメイド 親譲りのマーメイド」に変更されて歌われた。それが天野家の3人の女たちを意味していることは誰にも明らかだった。
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鈴鹿(薬師丸ひろ子)が「三途の川のマーメイド」の歌詞をどのように変更しようか悩んでいた時、周りの人は「三度の飯よりマーメイド」、「三段腹のマーメイド」などと茶々を入れていました。
そんな中、水口(松田龍平)は「三枝の愛ラブ!爆笑クリニック」とボケていました。僕は、その水口のボケを聞き逃さなかった。そして、水口を高く評価した。なぜなら、この番組では山瀬まみ桂三枝(現・桂文枝)のアシスタントを務めていたことがあるからだ。山瀬ラブの当方としては、そこに激しく反応する次第だ。なお、この番組の時に三枝からの覚えめでたく、その後『新婚さんいらっしゃい!』のアシスタントとして山瀬が抜擢されたという噂がある。

そんなわけで、鈴鹿版『潮騒のメモリー』のフルコーラスが流れましたが、それは他の人が書くだろうと思って、あえて外した当ブログです。
ご清聴ありがとうございました。

『あまちゃん』ヒストリー(時系列表)
『あまちゃん』 つづく

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