NHK『花子とアン』第5回

大好きな号泣映画を1本上げろと言われれば、みんなから「なんだよそれ?マイナーすぎ。知らねー」と言われようがなんだろうが、迷わず『ストーリー・オブ・ラブ』を挙げる当方が、NHK朝の連続テレビ小説『花子とアン』の第5回めの放送を見ましたよ。

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第1週『花子と呼んでくりょう!』

池にはまったせいで高熱を出したはな(山田望叶)は「まだまだとおもひすごしおるうちに はや しのみちへむかうものなり」と辞世の句を読んだ。

それでも、吉平(伊原剛志)が大慌てで病院へ担ぎ込み、適切な処置をしたおかげで一命を取り留めた。その後は順調に回復した。
死の淵をさまよったはなは、自分が一度生まれ変わったものと思い、自分で自分の名前を付け直すべきだと考えた。はなではなく「花子」という名前の方が自分のことを大切に思える。だから、以前にもまして周囲に「花子」と呼ぶことを強いるのだった。

ある日、吉平が牧師(山崎一)を家に連れてきた。花子を東京の女学校に入学させたいと思っている吉平だが、家族全員が反対しているので、牧師から説得して欲しいというのだ。
花子の辞世の句を見た牧師は、彼女の恵まれた才能に舌を巻いた。

しかし、牧師は花子の女学校入りに反対であると明言した。東京の女学校は華族や富豪の娘たちばかりである。給付制度によって最低限の生活が補償されるといっても、生まれも育ちも違う同級生たちとうまくやっていけないだろうと言うのだ。

夜、母・ふじ(室井滋)は花子の本心を聞き出そうとした。家の窮状を理解する花子は、はじめこそ学問に興味はないと答えた。しかし、ふじから、本を読んでいる時の花子の嬉しそうな表情を指摘されると、やっと本心を話しだした。
花子は本が大好きだと打ち明けた。何度も本を嫌いになろうとしたがうまくいかないのだという。自分の夢は、本のいっぱいある家に住み、思う存分本を読むことだと話した。

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マクラで紹介した映画『ストーリー・オブ・ラブ』(原題: Story of Us)の補足情報としては、監督ロブ・ライナー、主演はブルース・ウィリスとミシェル・ファイファー。

この映画の中で僕が気に入っているシーンの一つ(もっとも気に入っているのはもちろんラストシーン)に、ブルース・ウィリス演じる作家が祖母の伝記を出版したいと思い、親友である編集者に相談するシーンがある。その時の友人の長セリフが好き。

外の人を見ろ。ビルに出入りしたり、車を運転したり、忙しく道を歩いてる。
彼らはみんな、いつか自分が死ぬのを知っている。
だから、この世で過ごす時間は貴重だな。

だが楽しくないことにも時間を取られる。
働いたり、服を着替えたり、列に並び、庭を掃き、電池を買いに行き、眼科医に通う。その上に睡眠や食事の時間も必要だ。トイレに入り、選挙に行き、嫌なやつにギフトも買う。

だから余暇の過ごし方には当然こだわる。
君の祖母が著名人とフェラでもしない限り、バア様の奮闘記なんか一体誰が読むんだよ!

StoryOfUs
You see all these people? They’re getting into buildings. They’re driving cars. They’re crossing the street. They’re walking around.
Every single one of these people is going to die someday and they all know it.
Which is why they regard the time they have on this planet as precious.

There are things that take up that time even if they dont’t enjoy it.
They have to go to work. They have to get dressed, wait in lines, clean yards, get batteries. They visit the eye doctor. They’re doing all these things. Now, add that to the time they spend sleeping and eating and washing up and voting and buying gifts for people they don’t like, and you see why they’re so choosy about how they spend thier leisure time.

You can understand why unless she went down on somebody really interesting, they won’t waste their valuable time reading a book about your fucking grandmother!

この世で過ごす時間は貴重であり、僕も余暇の過ごし方には当然こだわる。
そんなわけで、僕はもうこれ以上自分の貴重な余暇時間を本ドラマにかけたいとは思わなくなりました。

ご愛読ありがとうございました。
次は秋から始まる『マッサン』でお会いできれば幸いです。

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