NHK『あさが来た』第59回

今日は仕事をサボって、ザ・フォーク・クルセダーズの「コブのない駱駝」を口ずさんだりしている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第59回めの放送を見ましたよ。


* * *
第10週『お姉ちゃんの旅立ち』

ふたりきりになった折、はつ(宮﨑あおい)は新次郎(玉木宏)があさ(波瑠)と結婚することを決めた理由を尋ねた。
本来、はつは新次郎の許嫁だったのだが、途中で相手が変えられることになったのだ。聞けば、新次郎は喜んでそれを受け入れたという。はつはそれが運命だと知りながらも、ずっと腑に落ちないでいたのだ。

新次郎は半分とぼけながら、ラクダの話を始めた。幼い時、父・正吉(近藤正臣)からラクダを見物した時の話を聞いた。ラクダは背中に大きなコブが2つも付いている珍しい動物だという。新次郎はラクダを一度見て見たいと願ったが、ついに叶えられなかった。
そんなある日、新次郎は父に連れられて京都の今井家へ行った。そこで、幼いあさが頭にカエルをのせて走り回っていた。それを見た時、一生ラクダを見れなかったとしても、この子を見ていたら楽しいだろうと思ったのがあさを選んだ主な理由だと説明した。

意外な答えに、はつは呆れた。
五代(ディーン・フジオカ)はあさのことをペンギンだと呼ぶし、新次郎はラクダと同類だとみなしていたからだ。

新次郎は続けた。
そもそもの発端はあさの奇妙な行動だったが、その後、あさのことを知る度に惚れなおしていると言う。むしろ、商才がありなんでもこなしていくあさを見ていると、何もできない自分は置いて行かれそうになるのではないかと不安になることもあると打ち明けた。
はつは、あさがのびのびと実力を発揮できるのは、新次郎が認めて自由にさせているからだと話した。もし別の男と結婚していたら、あさは家に閉じ込められ、その境遇に合わせて何もしない人間に変わるか、実家に逃げ帰るかしていたに違いないと言うのだ。新次郎あってこそのあさなのだから、自信を持つようにと励ました。特に、五代のような洋行帰り者には負けるなと発破をかけた。

その夜、あさとはつは布団を並べて床についた。
こうしていると、嫁入り前の実家でのことが思い出された。親の決めた許嫁と結婚する運命を嘆き、ふたりで抱き合って泣いたことが特に思い出された。
しかし、今はこれで良かったと思えた。あさは立派な女商人になっているし、はつは子供を産んで立派な母親となっている。
けれども、これでしばらく会えなくなるのかと思うと、まだまだ話は付きなかった。

はつは、自分があさに嫉妬していたことを打ち明けた。
あさにとっては寝耳に水だった。幼い時から、何でもそつ無くこなし、親からも可愛がられ、周囲からも優秀な娘だと褒められていたはつなのだから、おてんば娘の自分に嫉妬する理由など思いつかないからだ。

はつに言わせれば、あさは祖父・忠政(林与一)に特に目をかけられ、結婚前に新次郎から恋文を貰うなど幸せな幼少期を過ごした。結婚後も、立派な家の嫁となり、商売も常に上向きである。それが嫉妬の理由だったという。
しかし、今は全てを受け入れることができたという。あさが一人前になったのと同様に、自分の性根も変わったというのだ。心の底から今の暮らしで良いと思えるようになったし、あさの助けがなくても自信を持って生きていける。人が生きるということの本質がわかったような気がすると話した。

はつは、それぞれの生き方は変わってしまったが、これからが姉妹の本当の勝負の始まりだという。互いに精一杯幸せになれるように競い合おうと挑んだ。
負けず嫌いのあさは、絶対に負けないと意気込んだ。意気込みつつも、姉との別れが悲しかった。あさははつの胸で泣いた。

翌早朝、はつの家族が迎えに来た。まだ町が眠っている間に、人目につかないよう家財道具一式を持って和歌山へ旅立っていっ

時は流れて、大阪から神戸へ鉄道が開通した。
あさは九州の加野炭鉱で、女たちと一緒に炭だらけになって働いていた。あさはすっかり打ち解け、まるで母親のようにみなから慕われれていた。あさは大阪で見物した鉄道の話を聞かせ、あのように大きなものを動かす石炭の重要さを力説した。

さっきまで元気に働いていたあさだったが、急に気分が悪くなってしゃがみこんでしまった。
最近、いくら寝ても疲れが取れないのだという。
* * *


今日の放送は、全てはつ役宮﨑あおいさんの芝居に持っていかれましたね。
あさ(波瑠)に対する嫉妬を本人に伝えたり、新次郎(玉木宏)に質問をしたりする様子には、薄暗い「女の情念」みたいなものがこもっていました。
一方、あさへ嫉妬したことを明るくごまかし、新次郎にあさのことを託す様子や、あさと今後のことを話す様子などは「優しいお姉ちゃん」という雰囲気がよく出ていました。
さすが大女優です。

あさとはつの寝室のシーンは、当方の涙腺が危険水域まで達しました。

とても良いシーンだったので、「なんか、『嫁入り後初めてふたりで一緒に寝て、いろいろ話せた』みたいな感動シーンみたいに描かれているけれど、祖父・忠政(林与一)の死去で実家に帰った時にも映像は無かったけれど同じように寝てたんちゃうの?」というツッコミなんて引っ込めるほどです。

このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。