NHK『あさが来た』第64回

珍しくスーツを着て寝ているところを起こされたのだけれど、小さすぎてどこにいるのかわからない当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第64回めの放送を見ましたよ。


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第11週『九転び十起き』

あさ(波瑠)は、難産ながらも元気な女の子を産んだ。

久しぶりの明るい出来事に、家中の者はみな喜んだ。
新次郎(玉木宏)が喜んだのももちろんで、あさに心の底から感謝した。

生まれた子供は、正吉(近藤正臣)が千代と名付けた。この先、永遠に店が栄えるようにとの願いを込めたのだ。あさも新次郎もその名前を気に入った。

生まれた子が女の子だったため、家の跡取りにはなれない。新次郎はそのことを申し訳なく思った。
しかし、よの(風吹ジュン)は全く気にしていないどころか、女の子で良かったと言うのである。その理由は、男の子だったら生まれつきの才能の出来具合で家の将来が決まってしまう。一方、女の子だったら、いくらでも出来の良い婿養子を取ることができるというのだった。
新次郎は、母の屁理屈に呆れながらも、女の赤ちゃんであることが受け入れられて安心した。

あさは、しばらくの間は一切の仕事をせず、千代の世話と体調の回復に専念した。しかし、ほどなく仕事に復帰し、以前と同じように第一線で働き始めた。
代わりに、新次郎は遊びに行くことをキッパリとやめてしまった。家にいて、甲斐甲斐しく千代の世話をするのだった。榮三郎(桐山照史)などは、それほどのマメさがあるなら、少しは家業の手伝いもしてほしいとこぼすほどだった。

あさは、そろそろ九州の炭鉱へ様子を見に行きたいと言いだした。現場を任せている亀助(三宅弘城)から手紙で報告は届いており、順調であることはわかっている。しかし、うまく行っているからこそ気を引き締める必要があり、自分のように厳しい人間が睨みを利かせる必要があるというのだ。
また、このことは誰にも話さなかったが、あさはうまく行きすぎていることを却って不審に思っているのだ。何か、良くないことが隠されているという胸騒ぎがしていた。

そんなあさに対して、榮三郎と雁助(山内圭哉)はふたりでコソコソと話をした。
あさは、炭鉱事業を拡大し、そこで設けた資金で銀行を開こうとしているのだ。しかし、榮三郎と雁助は加野屋が銀行を行うことに反対だった。けれども、加野屋の利益のほとんどは炭鉱事業から生み出されており、それを主導するあさに対して表立って反対はしにくかった。加えて、正吉もあさに肩入れしているため、ますます声を上げにくい。

雁助は、榮三郎こそが正当な当主なのだから何も遠慮することはないと励ました。そして、何があっても自分は榮三郎の味方だと約束するのだった。

そのころ、九州の加野炭鉱で事件が起きた。
終業後、親方・治郎作(山崎銀之丞)が歩いていると、炭坑の中から何人かが走り出てきたのを見た。もう作業は終えているので、鉱夫が中にいるはずはないのである。
治郎作は様子を見るために炭坑に入っていった。すると炭坑の奥で爆発が起きた。

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出産イベントに関しては、家のものが落ち着かなくてソワソワするとか、他の者が先に赤ん坊を抱いてしまって新次郎(玉木宏)が除け者にされるというギャグなどがありましたが、本筋に関してはすんごく些細だと判断しましたので、まとめ記事からはばっさりカットしました。

物語としては、榮三郎(桐山照史)と雁助(山内圭哉)が、反あさ(波瑠)派として結託し始めたということの方が重要だと思いますので、強調しておきます。

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