NHK『あさが来た』第105回

会社で昼飯を食べながらドラクエの話になり、「くわた きよはら しのずか なかはた はら いしい」という復活の呪文が話題になったのもうなずける当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第105回めの放送を見ましたよ。

* * *
第18週『ようこそ!銀行へ』

千代(小芝風花)はもうすぐ高等小学校を卒業する。卒業後の進路をどうするか考え始めなければならない時期に差し掛かっていた。
新次郎(玉木宏)は、初めにあさ(波瑠)の意見を聞いてみることにした。

あさは、千代に銀行や商社の社員として一緒に働いて欲しいのが本心だと答えた。
その一方で、親が勝手に子の将来を決めることは良くないとも話した。昔は、女は嫁として家を守るか、家業の手伝いをするか、芸で身を立てるか、女中奉公するくらいしか選択肢がなかった。しかし、文明開化によって新たな産業が興り、今では男女を問わず誰にでも自由に働く機会がある。だから、千代本人が自分で進路を決めることが重要だと述べた。

自分で進路を決めるためには、より学ぶことが必要である。学べば、より多くの選択肢のあることがわかるし、それに適した能力も身につけることができる。そこで、千代には女学校に進学させて、学問を身につけさせたいのだと話した。
特にあさは、自分の少女時代が不自由だっただけに、娘の千代にはもっと自由に生きて欲しいと思っていたのだ。

あさと新次郎の会話を立ち聞きしていた千代が怒りながら部屋に入ってきた。
あさは自分の夢を語っているだけで、それは自分の希望とは全く違うと反論した。あさの会社で働きたくもないし、女学校に行きたくないと断言した。
そして、自分の部屋に閉じこもってしまった。

千代をなだめるために、新次郎と藍之助(森下大地)が追いかけた。
藍之助は、高等小学校では成績優秀だったという。本人も中学校に進学して、もっと勉強をしたいと思っていた。けれども、家の経済状況もあって進学を断念したのだという。だから、進学できる境遇にある者が羨ましいと話した。

その話を聞いても千代は納得できなかった。
男であれば学問は必要かもしれないが、女には必要が無いはずだと反論した。女が勉強すると、屁理屈ばかり言うようになって周囲から嫌われるのがおちだと言うのだ。自分は高等小学校を卒業したら花嫁修業に打ち込み、良き妻、良き母になりたいと希望を述べた。

藍之助は、家にいる女でも教養があると楽しいはずだと言い置いて、その場を去った。
新次郎は、藍之助はいつも無邪気に振舞っているが、心のそこでは自分の進路のことをいつも真剣に考えているのだと話した。
それに比べて、千代はそれほど真剣には考えていない。千代は少ししゅんとした。

その頃、和歌山のはつ(宮﨑あおい)へあさからの手紙が届いた。
藍之助が大阪にいると知らせる手紙だった。

* * *


今の女性には様々な職業の選択肢があるという話のところで、あさ(波瑠)の回想コスプレシーンがありました。
バイオリニストだったり、教師であったり、看護師であったり。

宮﨑あおいさんのコスプレには大変興味がありますが、波留のコスプレには全く興味のない当方です。すみません。

さて、お話の方は、自由に進路を選べるけれど選びたくない千代(小芝風花) vs 自由に進路を選びたいけれど選べる境遇にない藍之助(森下大地)という対比で進んでおります。
こういう対比構造のあるプロットは大好きな当方です。

本作の序盤でも、仕事はできないけれど人間的な魅力にあふれる新次郎(玉木宏)に嫁ぐあさ vs 大阪一の両替商だが人間的魅力の無い惣兵衛(柄本佑)に嫁ぐ
はつ(宮﨑あおい)という対比があって面白く見てたわけで。

千代 vs 藍之助の対比プロットが終わっても、何らかの対比図式があるといいな。
(コスプレとかで引っ張られても興ざめなので)

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