NHK『あさが来た』第108回

今日は横浜にいたはずなのに、手元にはなぜか北海道品のある当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第108回めの放送を見ましたよ。
2016-02-06 22.50.54

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第18週『ようこそ!銀行へ』

新次郎(玉木宏)は、千代(小芝風花)を京都の寄宿女学校に進学させる考えをあさ(波瑠)に話した。
あさは、資料を見る限り良い学校のように思った。しかし、喧嘩ばかりしているとはいえ、一人娘の千代と離れて暮らすことを寂しく思い、躊躇した。

そんなあさに、新次郎は、千代には千代自身で将来を決めさせる必要があると説得した。親として子の将来を決めたい気持ちも当然であるが、それを抑えて本人が決めるべきだというのだ。親の役割は、子が自由に進路を決める手助けをすることだと話した。
その考えにはあさも賛成である。それで、あさも千代を京都に送り出すことを承諾した。

加えて新次郎は、あさはあさ自身の将来を考えるべき時だと諭した。あさの夢だった銀行が開業し、炭鉱業も発展を遂げた。この次にあさは何をやりたいのか考えるべきだというのだ。
その問いかけに、あさはうまく答えられなかった。あさは、自分の手がけた事業がどれも目標通りに進みきってしまって、その先が見えなくなってしまっていたのだ。
自分が迷っていることを認め、新次郎にそばで支えて欲しいと頼んだ。新次郎はそれを受け入れ、あさの肩を抱いて勇気づけるのだった。

千代はよの(風吹ジュン)の部屋で奇妙なからくり人形を見つけた。それは新選組の侍を模したもので、、紐を引っ張ると刀を振るう仕組みになっていた。
よのの説明によれば、千代が小さい時にあさが作って与えたものだという。千代はまったく興味を示さず、あさも諦めて捨てるつもりだったという。しかし、よのはなんとなくもったいない気がして、今まで残しておいたのだという。
千代はまったく記憶になかった。

よのは話を続けた。
あさは実業家としては一流だが、母親としては不器用なのだという。
それでも、千代に対する愛情は人並みにあったという。小さい千代が泣いたり笑ったりするたびに、あさは千代を愛おしそうに抱きしめていたと言うのだ。

千代は、両親から京都の女学校に進学するよう言われていることが気に入らなかった。自分を邪魔者扱いして、追い払おうとしていると感じていたのだ。
しかし、よのの話を聞くと、自分の認識を少しだけ疑うようになった。

よのから京都見物に誘われた。よのは、京都の女学校がどのようなところか、自分の目で確かめてから断っても遅くないというのだ。それで千代は渋々ながら、よのと二人で京都に出掛けた。
ところが、初めて見る京都の町は千代にとってとても興味深いものだった。一度の訪問ですっかり京都が気に入ってしまった。
それで、京都の女学校行きをついに承諾した。

そんなある日、加野銀行に萬屋与左衛門(ラサール石井)がやって来た。
萬屋は、江戸時代までは羽振りよく商売をやっていて、先代・正吉(近藤正臣)の世話もしていたことがあるという。
ところが、明治維新後は時代の波に乗れず、今や完全に落ちぶれてしまった。財産をほとんど失い、彼を助けようとする者もほとんどいない。萬屋本人も昼間から酒を飲み、周囲に当たり散らしてばかりいると噂になっている。

そんな萬屋は、頭取の榮三郎(桐山照史)に会わせろと言って店先で騒いだ。
揉め事を避けるべく、栄三郎と新次郎は彼を応接間に案内して対応した。

萬屋は資金援助を申し出たが、栄三郎は担保がないと金は貸せないと断った。
もちろん萬屋には担保に入れるものは何も持っていなかった。すると、昔よしみの付き合いを引き合いに出し、泣き落とそうと下手に出た。

栄三郎が情にほだされかかったところで、あさが出てきた。
あさは自分が融資担当だと自己紹介し、改めて担保がなければ融資できないという仕組みを説明しようとした。
すると萬屋は激昂した。女のあさが出てきたことで、自分がバカにされたと思ったのだ。捨て台詞を吐いて帰っていった。

そんな事件から数カ月後、いよいよ千代が京都の寄宿女学校に出発する日が気た。
あさと新次郎、そして千代も別れを寂しがったが、互いに弱音は吐かず、気丈に見送られ旅立っていった。

寄宿舎で自分に割り当てられて部屋に到着した千代は、そこにいた少女(吉岡里帆)に挨拶をした。
少女はメガネを掛け、一心不乱に本を読んでいた。千代に声をかけられても、一瞥するだけで何も言わず、すぐに本に戻ってしまった。
彼女の愛想の無さに、千代は気分を悪くした。

大阪に残された新次郎は、あさに旅行へ行こうと誘った。
結婚してから一度もふたりで休暇旅行に行ったことがなかったからだ。仕事が一段落し、千代も京都に旅だった機会に骨休めをしようと言うのだ。
渋るあさだったが、新次郎から和歌山のはつ(宮﨑あおい)に会いに行こうと言われると、すぐに賛成した。

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登場人物が様変わりする過渡期にあって、どうも慌ただしい感じがしましたね。
千代(小芝風花)の京都見物→進学決定もセリフで片付けられてしまったし。
もう少し掘り下げて欲しかったような気がしないでもない。

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