テレビ朝日『トットちゃん!』第5話

明日はギターの発表会(詳細こちら)なので気もそぞろな当方が、テレビ朝日の帯ドラマ劇場『トットちゃん!』の第5話の放送を見ましたよ。

* * *

朝(松下奈緒)の居場所を突き止めた父・門山周通(佐藤B作)が乗り込んできた。守綱(山本耕史)を見つけるや否や殴り倒した。

朝は守綱をかばった。実家の病院を継げなくなったことを謝りつつも、二度と帰らないと言い張った。
守綱は、周通のような乱暴な人間と口を利くと魂が汚れるなどと侮辱した以外は、一切口を開こうとしなかった。
周通は、家長の許可がなければ結婚できないとする大日本帝国憲法を引き合いに出し、ふたりの結婚を絶対に認めないと主張した。
話し合いにならなかった。

朝を弁護するために啖呵を切ったのは画家の華子(高岡早紀)だった。
朝自身が家を捨てると言っているのだから、もう取り返しはつかない。諦めろと迫った。アパートの住人のダンサー・エミー市川(凰稀かなめ)を指し、彼女は伯爵令嬢という身分にありながら家を捨てたと説明した。
しかも、守綱をはじめ、このアパートに住む人間はみな異端者である。普通ではない人生を送っているからこそ芸術で成功し、輝いている。むしろ、まっとうではない世界に身を置くからこそ、あらゆることの真実が見えてくる。
一度、こちら側の世界を見てしまった朝が元の普通の世界に戻ることはできないと言う。

その話を引き継ぎ、朝は周通に一度 守綱のバイオリンを聞いてみて欲しいと頼んだ。守綱のバイオリンの音色は尊いものだと説明した。人の命を救うという周通の医療行為も尊い。守綱のバイオリンもそれに匹敵する尊さだと説得した。

守綱は、朝に頼まれ、不承不承ながら演奏を始めた。周通も演奏の間はおとなしくしていた。
しかし、演奏が終わると、朝に「勘当だ」と一言だけ告げて帰って行った。

季節は、正月から桜の季節に変わった。

東京で朝を預かっていた叔母・えつ(八木亜希子)が会いに来た。えつは、昔も今も朝の味方だった。自分のような昔の女は夫に仕えることだけが人生だった。朝には、もっと自由に生きて欲しいと願いを語った。

えつは、1通の書類も携えていた。それは、朝と守綱の婚姻届だった。しかも、すでに周通の印鑑が押されていた。朝の母・三好(古村比呂)と結託し、周通の目を盗んで印鑑を無断で押したのだ。

こうして、朝と守綱は正式に夫婦になった。
乃木坂上倶楽部では、住人たちが結婚パーティを開いてくれた。

ある日、朝は守綱の全財産が30銭しかないことを知った。これでは、その日の夕のおかずも買えない。これまでアパートの住人たちからご馳走になっていたので、今まで気づかなかったのだ。
守綱は、これからも住人たちに世話になっていくつもりだと、悪びれずに答えた。自分は一流のバイオリニストなのであり、人に食事の招待してもらっても当然だと言うのだ。決して、乞食ではないと主張した。

朝は市場を覗きに行った。しかし、金が無いのだから当然何も買えない。
しょぼくれた顔で立ち去ろうとすると、米屋(小島よしお)が大声で歌をがなりたてた。事情は分からないが、落ち込んでいる朝を元気づけようとしたのだ。

それに合わせて、朝も大声の一本調子で歌った。元・音楽学校生としては決して褒められた歌声ではなかったが、市場に来るような人々にとってはなかなかの出し物だった。周りから促され、朝は立て続けに歌った。みんなに喜んでもらえるのが嬉しく、自然と笑顔も戻ってきた。
米屋はおヒネリ代わりに米をいくらか分けてくれた。朝は、自分の歌が生きる役に立ったと思い、ますます嬉しくなった。

偶然、守綱が市場を通りがかり、その一部始終を陰から見ていた。守綱は面白くなかった。

家に帰るなり、守綱は朝を怒鳴りつけた。金がないにしろ、物乞いのよう真似をしたのが気に入らないという。
それだけではなく、朝が自分以外の人間に笑顔を見せたことも許せないという。守綱自身はバイオリンと朝以外のことは一切考えない。それと同じように、朝にも守綱以外のことは考えてほしくないのだという。守綱は米を放り投げた。

さらに守綱は、自分の外出時には部屋に鍵をかけ、朝が外出できないように部屋に閉じ込めた。守綱のことだけ考えて、家で待っていろというのだ。その代わり、守綱も仕事が終わると、毎日走って一目散に帰ってきた。

そのような状況が1週間続いた。
朝がベランダで洗濯物を干していると、隣室の華子から声をかけられた。事情を知らない華子は、しばらく朝の姿を見ていなかったので病気でもしたかと心配していたのだという。元気そうな様子なので、一緒にお茶を飲もうと誘った。
しかし、朝は部屋から出ることができない。かといって、守綱の行為を漏らすわけにはいかない。

苦肉の策で、朝は華子の部屋に行きたいと願った。ベランダを飛び移って遊びに行きたいと言いはった。
どんな困難も機転で明るく乗り越えていくのが朝の特質だった。
(そしてそれは、将来生まれる娘にも引き継がれていくのだった)

* * *


黒柳守綱(山本耕史)はめっちゃめんどくせぇな。ますます、なんで朝(松下奈緒)が惚れたのかよ~わからん。バイオリンの音色だけで、あそこまで女をメロメロにできるもんなの?

モテることを目的にギターをはじめた僕なので、僕も松下奈緒や黒木華のひとりやふたりをメロメロにするくらい、もっと精進していこうと決意しました。

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