NHK『わろてんか』第9回

7:15の『花子とアン』の再放送で黒木華さんを見て機嫌のいい当方が、NHK朝の連続テレビ小説『わろてんか』の第9回めの放送を見ましたよ。

* * *
第2週『父の笑い』

神戸港の大火災で、藤岡屋の薬品倉庫が全焼した。ドイツから輸入した薬品が全て焼けてしまった。事業転換の矢先の災難で、藤岡屋の経営が急落した。
儀兵衛(遠藤憲一)は金策に走るが、担保も将来性もない状態では応じてくれる者もいない。
こうなっては、伊能製薬との提携を一挙に進めるしかない。

儀兵衛は、てん(葵わかな)と伊能栞(高橋一生)との縁談を早急にまとめることにした。結婚はまだ先にするとしても、両家の結納だけは済ませてしまうことに決めた。次の大安の日に結納をすることにし、家族に準備をすすめることを命じた。家族は誰も反論することができなかった。

肝心のてんは気持ちの整理ができないでいた。
伊能栞は家柄もよく頭脳明晰であることに加え、男前である。非の打ち所のない結婚相手である。しかし、どういうわけか、結婚のことを考えても笑えないのだ。自分でもどうしてそのような気持ちなのかわからないでいた。
けれども、父の命令に逆らうことはできない。

てんは、一度、北村籐吉(松坂桃李)を訪ねてみることにした。彼の手紙にはいつも笑わせてもらっているからだ。
最近来た手紙には、彼が大阪・法善寺の寄席でトリに抜擢されるほどの大出世をしたと記されていた。てんは単身で法善寺へ向かうことにした。

京都以外を知らないてんは、手代・風太(濱田岳)に法善寺への道順を聞いた。使いで各地に出かけることの多い風太は、大阪の地理にも詳しかった。風太から教えてもらったとおり、てんは出かけていった。

その直後、風太はてんの行動を怪しんだ。しかも、法善寺の付近はガラの悪い地域である。世間知らずの てん がひとりで出かけることは適切ではない。
風太は仕事を放り出して、慌てて後を追った。

法善寺に到着した てんは、京都とは違う活気に溢れた大阪の町が物珍しかった。見るもの全てが新鮮だった。

そうして、藤吉の手紙にあった寄席・南北亭にたどり着いた。ところが、そこに藤吉は出演していなかった。客引きに尋ねても、当吉の名を知らないという。
付近には複数の寄席が建っている。てんは全ての寄席に問い合わせたが、藤吉の名を知る者はひとりもいなかった。

途方にくれた てんは、往来で座り込んでしまった。
そこへ、4-5人の男たちが声をかけてきた。自分たちは藤吉のことを知っていると述べ、てんを人影のない路地裏へ連れ込んだ。
男たちは てんに乱暴をはじめた。

少し前から彼らの様子を観察している者がいた。
その男が飛び込んできて、あっという間に狼藉者たちを叩きのめし、追い払ってしまった。

てんはその男に見覚えがあった。
自分の婚約者の伊能栞だったのだ。

* * *


男前の婚約者が突如現れ、乱暴者たちをバタバタとなぎ倒すさまは話ができすぎている。そのことは、小野文惠のナレーションでも突っ込まれてました。

ご都合主義といい、脚本にツッコミを入れるメタ・ナレーションといい、基本的に僕はあまり好きではない路線なのだけれど、許せる。

てん役の葵わかなさんが、ほんとうにコロコロと笑ってかわいいから。表情がいちいち良い。
目の保養になって、俺の老眼も少しは改善されるんじゃないかと思えてくるほどである。

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