映画『鴨川ホルモー』: 俺のヒロインは佐藤めぐみ

鴨川ホルモー(映画)

映画『鴨川ホルモー』を見てきた。
万城目学・原作の同作品は、京都市内の4つの大学がそれぞれチームを作り、対戦を行うという現代ファンタジー。対戦の方法は、常人の目には見えない”小オニ”を独特の言語と仕草で操って戦闘を行うというもの。

面白くない映画だったわけではないのだが、ものすごく面白いという気もしない、ちょっと中途半端な印象。


映画化における映像上のポイントは、小オニたちをどのように描くかという点。ここに関しては、近年のコンピュータ・グラフィックス技術で、違和感なくよく描けていたと思う。しかし、いまやこの手のCGはあちこちで見かけるので、むしろ見飽きた感が強い。

それに対して、俳優たちが自分の身体を操る、独特なポーズの応酬は見ていて楽しかった。俳優の仕事は、脚本のセリフを覚えて、登場人物の感情を口調や表情で演じることだ。そう考えると、どうしても俳優の首から上に意識が向きがちだ。しかし、俳優本人が、自身の全身筋肉を如意のままに操ることができるかどうか、そういうところにも俳優の良し悪しがにじみ出るものだと思う。

この映画では、小オニを操るときに奇妙なポーズをとるのだが、その時の決めポーズの美しさこそが僕にとっての最大の鑑賞ポイントだった。予告などで見ると、単なる笑かしシーンにしか思えないのだが、腕や足を大きく振って、ピシッと止める様には感心した。
(僕は体操やダンスをやる人間ではないけれど、自分の体を動かすことよりも、美しいポーズで静止させることの方がどれほど難しいことかは知っている・・・つもり)。

特に、栗山千明。彼女の身のこなしは美しすぎ。
「ゲロンチョリー!」なんて変なセリフとともに行うポーズはもちろんだが、肘を左右に大きく広げて自転車に乗る姿や、背筋をピシッと伸ばして居酒屋のテーブルに着く座位など、神々しすぎるほどだった。
大木凡人に似ているから「凡ちゃん」などという、一風変わった女の子の役ではあるが(そして、原作よりも積極的な感じで、ちょっと違和感があったが)、スゲェ女優だと思った。

あと、彼女がスクリュー・ドライバー(ようするに、”ねじ回し”だが)を右手に持ち、そっと添えた左手の指の美しさよ。僕が彫刻家だったら、あの時の両手をブロンズ像にして後世に残したいね。

・・・ていうか、もちろん栗山千明も良かったのだが、当方にとっての本当のヒロインは佐藤めぐみだ。
基本的に、美少女/美人は嫌い(e.g. 小泉今日子、後藤久美子。例が古いな)で、イモっぽいねーちゃん(e.g. 山瀬まみ、貫地谷しほり、永作博美)が好みの当方だが、佐藤めぐみだけは唯一美人系で惚れちゃっている女優さん。

彼女がこの映画に出演するという情報は、そういえばずいぶん前に聞いていたのだが、そのことをすっかり忘れて映画を見に行ってしまった。
すると、突然、佐藤めぐみが画面に大写しになって、その時の俺の興奮たるや。

龍谷大学の先代部長という脇役だったのであまり登場シーンは多くなかったけれど、彼女が画面に出てくるたびに当方のハートはバラ色でしたよ。
#エキゾチックな衣装がまたそそるんだ。

そんなわけで、なかなか大きな役をつかめない佐藤めぐみですが、これからの彼女の活躍を祈願しつつ、美人系とイモねーちゃん系のツーショット(ドラマ『ちりとてちん』より)を並べてみる。

佐藤めぐみと貫地谷しほり

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コメント (1)

  1. レナウン娘

    本日、映画『鴨川ホルモー』を見てきたことは報告済み。 原作にも登場するし、映画で映像化されたのだが、レナウン娘のダンスを披露するシーンがある。 ところが、…

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