NHK『おかえりモネ』第38回

律儀に年に1度のTシャツを着ることで世の恋人たちの逢瀬を応援しようと思ったのだけれど、しわくちゃになってるせいで今日は雨なんですねごめんなさいと言っている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第38回めの放送を見ましたよ。

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第8週『それでも海は』

行方不明になっていた及川新次(浅野忠信)が見つかった。津波で流された自宅跡に昨夜からひとりで座り込んでいたという。耕治(内野聖陽)たちが保護し、家につれてきた。

耕治と新次は幼なじみで、昔から助け合ってきた。

2011年10月のことだった。
津波で漁船を流された新次に対して、耕治は再度船を購入するよう勧めた。先の船を造るための借金1億2000万円のあることが問題だった。耕治はまず、雇われ漁師として稼ぎ、借金返済と船の購入資金の準備をすることを提案した。しかし、漁師としてのプライドを持つ新次は人に雇われることを良しとしなかった。
そこで耕治は、自分の務める銀行から借り入れをする手はずを整えた。
国からの補助金も申請すれば借入額を減らすことができる。また、耕治が手を尽くして、審査が通りやすいよう工作することを約束した。それは銀行内での耕治の立場が悪くする可能性もある。しかし耕治は新次のためならば一肌脱ぐつもりである。その決意は新次にもよくわかった。それで新次は銀行から借金することに決めた。

ところが、新次は銀行の審査に落ちた。
新次は、別の知人が飲食店を開業する際に共同経営者として名義貸しを行い、開店資金として1000万円の借金をしていたのだ。そのことを申告せず、銀行の調査によって暴かれてしまった。それは耕治にとっても寝耳に水だった。

耕治は他に助ける方法を模索した。自分の家に住まわせることで、少しでも負担を減らしてやれないかと家族に相談した。しかし、龍己(藤竜也)が強く反対した。銀行員である耕治には、漁師として生きている新次の意地がわかっていないと叱られた。彼のプライドを潰してしまうわけにはいかないと断固反対した。

こうして、新次へのそれ以上の援助はできなくなった。
それから5年、新次は仮設住宅で酒浸りの生活となった。

そのような顛末を思い出して、百音(清原果耶)は気象予報士試験の勉強が手につかなくなってしまった。
当時の耕治は「何もできない」と嘆いていた。それは、震災当日に何もできなかったと悔やんでいた自分の姿に重なった。そしてまた、朝岡(西島秀俊)から「何もできなかったと思っているのはあなただけではない」と言われたことも思い出された。

気象予報士試験に合格したからといって、すぐに誰かを助けられるわけではないのだと思い悩んでしまった。

そんな矢先、菅波(坂口健太郎)から電話がかかってきた。何も事情を知らない菅波は、自分のプレゼントした縄跳びについて一方的に話し始めた。1日3分運動しろと伝えてあったが、よく調べると縄跳びは5分間の運動が必要なのだという。
けれども、難の反応が無い百音のことを不審に思い、優しく話を聞いた。

百音は、全ての悩みを打ち明けたわけではないが、気象予報士になったからと言ってすぐに誰かを助けられるわけではないと話した。しかし、今は合格に向けて勉強するしかないと言った。
菅波は、自分からは何も助言できることはないが、話を聞くことはできると答えた。

その控えめな回答に百音は少し安心した。
縄跳びをすると言って電話を切った。

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NHK『おかえりモネ』第37回

昨日のマクラで宣言したとおり、坂井真紀の『恋のザッツワチャドゥ』を見つけてきた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第37回めの放送を見ましたよ。

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第8週『それでも海は』

及川新次(浅野忠信)は亜哉子(鈴木京香)に付き添われてアルコール依存症の治療のため通院していた。亜哉子は地元の人々から新次との関係が怪しいと噂されていたが、全く意に介さなかった。新次の妻・美波(坂井真紀)は亡くなっており、他に身の回りの世話をする人がいなかったからだ。
新次の息子・亮(永瀬廉)は遠洋漁船で航海中だった。

及川親子は別々の場所にいるが、同じように美波のことを思い出していた。


今を遡ること6年前の2010年4月、及川は新造の漁船を購入することにした。家族で百音(清原果耶)の家を訪れ、銀行員である耕治(内野聖陽)が返済計画を立案した。1億円以上の借金をすることになるが、新次の漁の腕前からすれば返済の目処は立ちそうだった。加えて、息子・亮が漁師になると決めているので、親子で漁に出ることも楽しみにしていた。

及川家が百音の家に来た日の晩は必ず宴会になった。及川夫婦と耕治は幼なじみであり、いつも楽しい宴会となった。当時はまだ祖母・雅代(竹下景子)も生きいた。耕治と亜哉子、及川新次と美波、そして龍己(藤竜也)と雅代という3組の夫婦はいずれも仲睦まじく、子供たちがいるのもお構いなしに互いの夫婦仲を自慢し合うかのようだった。

百音は美波のことが大好きだった。明るい人柄で、彼女を中心に周囲の人々がすぐに仲良くなれる。島の外から嫁入りした母・亜哉子がすぐに馴染めたのも美波のおかげだったという。幼なじみで今でも仲のよい親たちを見ていると、自分たちの将来もそうなるのだろうと思わずにいられなかった。

及川の新造船は無事に完成した。船の前で家族は満面の笑みで記念撮影をした。及川家にとって幸せの絶頂だった。

そして、2011年3月11日。
及川家は漁船も自宅も失うこととなった。加えて、その日の15時10分に新次の携帯に残されていた留守電が美波の最期の声だった。

時は戻って2016年1月。
百音へ及川新次がいなくなったという知らせが入った。海に落ちた可能性があるという。

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NHK『おかえりモネ』第36回

家のどこかに坂井真紀のシングルCDがあるはずなので探してみようと思った当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第36回めの放送を見ましたよ。

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第8週『それでも海は』

2016年正月。
3度めの気象予報士試験まであと2週間足らずとなり、百音(清原果耶)は実家に帰省して最後の勉強をすることにした。

しかし、いくつかの邪魔が入って百音はなかなか勉強に集中できなかった。
父・耕治(内野聖陽)は百音の成人式について話しかけてくる。しかし、成人式は試験の前日であり、百音は参加するつもりはなかった。しつこく勧めてくる父の対応に辟易した。

帰省中の幼馴染たちも百音の部屋にたむろした。百音がサボらないように監視するというのが彼らの言い分であったが、実際には集まって遊びたいだけだった。
保育士を目指して短大に通っていた明日美(恒松祐里)は、卒業後して4月から東京のショップで働くことになったという。SNSで有名なショップ店員に連絡をとったところ、知り合いの店を紹介してくれて面接にも受かったという。明日美の母も若い頃東京に住むことに憧れており、母も賛成してくれているという。

また、百音は未知(蒔田彩珠)から、母・亜哉子(鈴木京香)が男と逢引していて、島中の噂の種になっていると打ち明けた。父・耕治や祖父・龍己(藤竜也)も勘づいているようだが、言い出せない様子だった。

勉強に集中しなくてはならない百音であったが、気になって仕方なかった。未知に誘われるまま、どこかに出かける亜哉子の後をつけた。
亜哉子は気仙沼の喫茶店に入っていった。百音と未知は、亜矢子に見つからない席を確保して監視した。

亜哉子が会っている相手は及川新次(浅野忠信)だった。どうやら、及川の通院に付き添っているようだった。
亜哉子は自分たちが噂になっていることをすでに知っていた。人が噂好きなのは仕方ないとして、知っていて無視しているのだという。

身内以外には丁寧な話し方をする亜哉子であったが、及川に向かっては打ち解けて気さくな口調であった。及川からそのことをからかわれた亜哉子は、自分で自分のことをまるで及川の亡くなった妻・美波(坂井真紀)のようであると話した。
美波は喋り方のかわいい人で、耕治の初恋の相手でもあった。耕治がいつまでも未練を持っていたので、亜哉子は嫉妬したこともあったと話した。

一部始終を百音と未知に盗み聞きされたとも気づかず、ふたりは病院に向かった。

その頃、及川の息子・亮(永瀬廉)は遠洋漁業船で航海中だった。自室で母が健在だった頃の写真を見て涙ぐんでいた。

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NHK『おかえりモネ』第35回

本屋に行ったら本作のガイドブックが目に留まり、つい出来心で13週あたりまでのあらすじを読んでしまった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第35回めの放送を見ましたよ。

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第7週『サヤカさんの木』

多くの関係者が集まり、樹齢300年のヒバの伐採計画会議が開かれた。得られた木材は登米の能舞台の修繕に使用される。ただし、修繕はすぐに行われるわけではない。床の張替えは10年後、柱の交換は50年後に実施すると決められた。
ずいぶんと先の話であり、柱の交換をする時にはここにいる人のほとんどは生きていない。それでも、若い百音(清原果耶)なら見届けることができるだろうと思われた。人々は口々に百音に期待を寄せた。

しかし、百音の心は乱れていた。
登米での林業も関係者のことも大好きだし、自分が期待されることも光栄に思う。サヤカ(夏木マリ)にも心の底から尊敬し憧れている。彼女の跡を継ぎたいとも思うし、それこそが自分がやるべきで、やれることだと思う。
しかし一方で、気象の仕事に携わりたいという思いも日ごとに大きくなってきている。東京に行って、朝岡(西島秀俊)の気象情報会社で働くことを諦めきれなかった。
それでも、気持ちは気象予報士を諦めることに傾きかけていた。

菅波(坂口健太郎)に相談すると、彼の答えはまずは気象予報士に勉強を続けるべきであるということであった。迷うのは当然のことであり、すぐに答えを出すこともできないし、出すべきことでもない。今の百音は、気象予報士にどれほどの情熱があるのか自分自身でわかっていない状態にある。もしあまり情熱が無いのであれば、自ずから気象予報士試験には失敗することだろう。そうやって情熱の度合いを見極めるためにも、ひとまずは気象予報士を諦めないことが肝心だと助言した。

菅波はまた、気象予報士試験予備校で勉強することを勧めた。それに従い、百音は通信制講座を受講することにした。その講座では毎週土曜日に仙台で対面講義が行われる。百音は週に一度朝早くから高速バスで仙台に出かける生活となった。それを続けることで、いつしか気象に関しては百音の知識が菅波を上回る程になった。夜の勉強会でも立場が逆転し、百音が菅波に教える場面もまれではなくなっていた。

2015年12月になった。
ヒバの伐採は翌年の3月10日に決まった。また、サヤカは百音の変化に気づきつつあった。百音が気象予報士の道を選び、登米を去る予感がしていた。寂しくもあったが、元々が一人で生きてきた人生なのだと自分を言い聞かせ、百音には何も言わないでいた。

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NHK『おかえりモネ』第34回

岡えりさん(twitterアカウント)という1989年生まれの声優を見つけたのだけれど、今年は彼女の大厄であることをちょっと心配している当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第34回めの放送を見ましたよ。

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第7週『サヤカさんの木』

両親の古い知人であり、今は末期がん患者の田中(塚本晋也)は念願かなって蓮の花を撮影することができた。その写真は森林組合のカフェに飾られ、素晴らしい出来栄えに誰もが感心した。
その場で田中は、仙台の病院に入院し治療に専念することを発表した。別れた娘が子どもを産み、その写真が送られてきた。しかし、その写真はとても下手くそであった。田中は自分の手で上手く撮りたいと思ったのだ。そのためには生き長らえる必要があるからだ。

その決断の後押しには菅波(坂口健太郎)の言葉もあった。田中はずっと生き長らえるべきか否か迷いつつも、人生を諦めかけていた。しかし、人は迷うのが当たり前であり、いつでも考えや決断を先延ばしにできるよう、生き続けることが必要だと説いた。実際、田中は考えが変わって、長生きしたいと思うようになったのだ。

9月になり、百音(清原果耶)は二十歳になった。それに合わせるように実家から荷物が届き、その中に日本酒があった。百音は田中の近況報告と兼ねて、荷物の礼を述べるために実家に電話をかけた。
日本酒を贈ることを決めたのは父・耕治(内野聖陽)であるという。本当は二十歳の祝いに一緒に飲みたかったのだが、それは次の機会に譲ると話した。

続いて妹・未知(蒔田彩珠)が電話口で話し始めた。彼女は大学に行かずに、水産試験場の県職員として就職することを目指している。しかし、父が反対している。百音が自由に進路を決めたのと同じように、自分も好きなようにしたい。だから、父を説得して欲しいと、本人の目の前で喋った。
電話を代わった父・耕治(内野聖陽)はすでに諦めていた。百音も未知も、昔から自分の言うことを聞かないことはわかっている。反対したことを謝り、未知の就職を認めることにした。

最後に、祖父・龍己(藤竜也)がサヤカ(夏木マリ)と話したがったので電話を代わった。龍己はサヤカが怪我をして植樹祭が中止になって残念であると同情した。
しかし、サヤカはさっぱりしていた。サヤカが植樹祭をやりかった理由の一つは、次世代を育てるためである。しかし、植樹祭をやらなくても次世代はもう育っているから心配はないと話した。
その会話で、サヤカは百音を、龍己は未知を想像した。

実家との電話を終え、誕生日が同じ百音とサヤカは祝いの酒を飲んだ。
しかし、百音には酒の何が上手いのかさっぱりわからなかった。

その秋、ラグビーワールドカップが開催されており、日本代表の活躍で日本中が湧いていた。
登米で気象データを集めている野坂(森田望智)によれば、ラグビーの試合にも彼らの会社が関与しているという。気象観測機器を設置し、試合時の気象予報を提供している。その予報からチームは出場メンバーを決めたりするのだという。
野坂はまた、朝岡(西島秀俊)は優秀な人材を見つけ、自分たちの会社に引き抜くのが得意なのだという。たとえば、花粉飛散予報に取り組んでいる内田(清水尋也)は大学院に所属していたが、朝岡によって引き抜かれて現在に至るのだという。
朝岡が今目をつけているのは百音だというのが野坂の見立てだった。

夏に百音が受験した気象予報士試験の結果通知が届いた。しかし、百音はまたしても不合格であった。

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NHK『おかえりモネ』第33回

姓が「おか」で名が「えり」の人ってどれくらいいるんだろうと思い、とりあえずFacebookで”Oka Eri”を検索してみたら想像以上にたくさん出てきたし、「にしおかえり」や「おかえりか」などのように似てる名前を除外しつつ目で数えるのが面倒になって33人でやめた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第33回めの放送を見ましたよ。

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第7週『サヤカさんの木』

朝岡(西島秀俊)が登米に来ていると知り、中村医師(平山祐介)が通常よりも早くやって来た。

朝岡と中村、そしてサヤカ(夏木マリ)は東日本大震災の時から知り合いだったという。中村は災害派遣の医師、朝岡は救援ヘリコプターの支援のために沿岸部に気象観測機を設置、サヤカは復興支援の人々のために建物を提供していたという。互いに分野は違えど、登米を拠点に彼らは協力し合ったという、
3人は当時のことを懐かしがる一方で、まだ復興は終わっていないと言いあった。

朝岡は、急遽東京に帰ることになった。2つの台風が同時に発生し日本に接近しているため、対応する必要が生じたのだ。百音が彼を駅まで送ることになり、話をする機会を得た。
朝岡は、気象予報によって危険を予想し回避する時間的猶予が得られると話した。通常、人間は未来の出来事を知ることはできないが、気象は必ずしもそうではないというのだ。日本の南の海や北の大陸における気象データを分析すれば、その後に日本で起きる気象状況を予測できるからだ。

そして最後に、朝岡は百音が以前に言っていたことに言及した。
百音は東日本大震災の時に自分は何もできなかったと悔やんでいた。しかし、そのような後悔をしているのは百音だけではないと話した。朝岡本人やサヤカも同じように悔やんでいる。しかし、何もできなかったと悔やんでいる人は、将来こそは何かができるようになりたいと願う。それが人を動かす原動力なのだと述べた。
百音は感じ入った。

それから数日後、台風の影響で日本に記録的な大雨がもたらされた。百音たちの住む登米も例外ではなかった。
夜を迎えるにあたり、百音は入念な備えを行った。飲料水や防災袋を準備し、気象情報の収集を怠らなかった。また、サヤカと百音の寝室は別であるが、サヤカの寝室は山に面している。土砂崩れの恐れがあるので、百音の発案でふたりは百音の部屋で寝ることにした。

サヤカは娘時代の修学旅行に戻ったようだとはしゃいだ。
サヤカは自分は大きな台風が登米を襲った日に生まれたと話し始めた。それは年は違えど百音が生まれた時と同じであり、奇しくも誕生日も同じ9月17日だった。

サヤカは、水害によって多くの集落が壊滅状態になる混乱の中で生まれた。そのため、生みの親はサヤカのことを育てられなくなり、山主に引き取られて育った。その山主は昔から伊達家の命により植樹してきた家系であり、サヤカ自身もその教えを自分のこととして生きてきた。樹木は建築資材や燃料として利用できる。災害があっても樹木を使えば復興することができる。つまり、木は人々の暮らしを守る最後の砦であり、そういった樹木がふんだんにあるこの土地を守ることが自分の使命だとサヤカは話した。

ふたりは無事に翌朝を迎えた。サヤカは電話で各所と連絡をとったが目立った被害はなさそうだった。
百音は安心するとともに、サヤカや朝岡の言葉を反芻した。

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NHK『おかえりモネ』第32回

幼なじみの野村明日美役の恒松祐里と気象予報会社の社員・野坂碧役の森田望智は、『全裸監督(シーズン2)』で乃木真梨子と黒木香という村西とおるをめぐる因縁あるふたりを演じていてなんだかグッと来たし、本作でも共演することがあれば楽しみだなぁと思った(朝ドラなのでヌードは期待していません)当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第32回めの放送を見ましたよ。

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第7週『サヤカさんの木』

2015年8月になった。
末期がんのため夏までもたないと本人も思っていた田中(塚本晋也)は、車椅子生活になったとはいえ、野外撮影に出かけることができるほどに体調を維持していた。無理だと諦めていた蓮の撮影へ行くことになった。田中は百音(清原果耶)を誘ったが、あいにくその日は気象予報士試験の日だった。天気予報によれば、その日が絶好の撮影日和であり他の日にずらすことは難しかった。ふたりは翌年こそは一緒に出かけることを約束した。

しかし、百音の試験はひどい有様だった。
今年度に入ってから森林組合で大事な仕事を任されることも増えて忙しくなり、気象の勉強が疎かになってしまったのだ。実際、運転免許証を取得したことで業務の範囲も広がり、仕事が楽しく充実していた。気象予報士試験への情熱が薄れてしまったと言っても過言ではなかった。
菅波(坂口健太郎)は、百音が気象予報士の資格取得の後にそれをどう活かすのか考えていないことがモチベーション低下の原因だと指摘した。半年後の再試験に向けて一から勉強し直すかどうか百音に決断を迫った。
しかし、百音は即答できなかった。しばらく考えるとだけ力なく返事をした。

そんな頃、気象予報士の朝岡覚(西島秀俊)が森林組合に尋ねてきた。
彼は年輪気候学が専門の大学教授・中本(若尾義昭)をサヤカ(夏木マリ)に紹介した。彼は樹木の年輪から過去の気象状況を推定するしている。サヤカが樹齢300年のヒバを伐採すると聞きつけ、年輪サンプルが欲しいのだという。気象には周期変動があると言われており、樹齢300年の木を調べれば同様に300年後の気象を予測することが可能であると説明した。その壮大な研究にサヤカは感激し、喜んでサンプル提供を約束した。

さらに朝岡は、自身の所属する気象予報会社の2人の社員、内田衛(清水尋也)と野坂碧(森田望智)を連れていた。彼らは登米の山でフィールドワークを行うのだという。ふたりとも気象予報士資格を持っており、内田などは一度の試験で合格するほど優秀な人材なのだという。
百音がふたりを山に案内した。

内田は花粉観測機を山に設置した。彼は花粉の飛散データを研究し、花粉警報アプリを作りたいのだという。本人もひどい花粉症であることがモチベーションなのだという。実際、この季節のブタクサなどの花粉に苦しんでいる。

野坂はレーザースキャナーで周囲の形状の計測を行った。この装置では樹木の本数や表面積、さらには周辺の地形も計測できる。それらのデータから、山が保持できる水分量を推定するのだという。彼女は防災に関心があり、今は洪水の防止に取り組んでいるのだという。山が雨水を溜め込むのは土の働きだけではなく、木の中にも大量に保水されている。中でも針葉樹は保水力が高いということを証明したいのだという。それには、杉が大量に生えている登米の山が適していた。
彼女の話を聞き、百音はサヤカの言葉を思い出した。サヤカは山は自然のダムであり、大量の水を蓄えると言っていた。サヤカと野坂が異口同音だったことに驚いた。

ふたりは初日のデータと解析結果を朝岡に報告した。しかし、朝岡は成果に満足はしなかった。
気象ビジネスは、正確な数値と時間が勝負なのだと言う。防災でも花粉予報でも、いつどのくらいの被害があるか予測することが重要なのだ。財産や健康に影響が懸念される場合、人々がそれに対する準備を整える体制づくりを支援することが必要である。そのための数値は正確でなければならず、必要な時間も状況によって変わるのだ。
山の保水力を調べている野坂は、調査した範囲が狭すぎて正確な保水量がわからない。花粉飛散予報を目指す内田はデータ解析に時間がかかりすぎる。いずれもさらなる努力が必要だと指摘した。

その話を傍聴していた百音は、彼らの仕事に興味を持った。こっそりと彼らの会社のウェブサイトを閲覧すると「気象であなたの暮らしとビジネスを守ります」という文句が掲げられていた。

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NHK『おかえりモネ』第31回

週末に清原果耶が腹黒い女子高生を演じる『宇宙を駆けるよだか』を見てしまったせいで、百音との落差に混乱しつつある当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第31回めの放送を見ましたよ。

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第7週『サヤカさんの木』

2015年3月。
百音(清原果耶)が受験した気象予報士試験の合否通知が届いた。結果は不合格だった。

それでも百音はさっぱりした気持ちでいた。初回の試験は練習のつもりであり、合格しないことは織り込み済みだったからだ。
そのことよりも、自身が発案した学童机の製作が完了したことで百音は清々しい心持ちであった。一時は完了が危ぶまれたプロジェクトであったが、人々の協力を得て一生懸命打ち込んだ成果であった。
春が訪れ、百音が登米に来てもうすぐ1年になる。百音はあらためて前向きな気持ちになった。

学童机の製作が終わったら、今度は納品作業が待っていた。百音たちは各地の小学校に大量の机を運び込むことに忙殺された。疲れ切ってしまい、夜の気象勉強会でも居眠りをしてしまうほどだった。
疲れ切った百音を見て、菅波(坂口健太郎)がたしなめた。百音の本業は森林組合の職員であり、夜遅くまで気象の勉強をしたせいで仕事が疎かになっては本末転倒である。
菅波は、「今できること、やるべきこと」を考えて実行しろと命じ、その日の勉強会はお開きになった。

その頃、サヤカ(夏木マリ)は4年ぶりに植樹祭を開催しようと考えていた。自分の歳を考えてもうやらないつもりであったが、今年は実施しようと思ったのだ。
理由はいくつかあった。ひとつは、サヤカが先祖から受け継いだ樹齢300年のヒバ(アスナロ)を今度の冬に伐採するからである。それに伴って、次世代の樹木を育成する必要があると考えた。また、地域の子供たちに山と森林の役割を教える必要があるとも考えていた。山と木が水を蓄え、自然のダムになっていることを知らせなければならない。
そして、森林だけではなく、自分自身の世代交代も考えていた。百音に跡を継いでもらえるよう、植樹祭の様子を百音に見せておきたいと思ったのだ。

ある夜、勉強会を再開しようと、百音はカフェで菅波を待っていた。その日、菅波は往診に出かけており、少し遅れていた。雷雨になったが菅波はなかなか帰ってこなかった。
やっと菅波が到着すると、サヤカ(夏木マリ)を背負っていた。ドブにハマって動けなくなっていたところを偶然見つけ、治療のために連れてきたのだ。サヤカは、薪を運びながら植樹祭のことを考えてぼんやりしていたら落ちてしまったのだという。

サヤカは右足を骨折した。菅波に処置され、家まで帰ってこられた。
菅波は、百音がサヤカの面倒を看ることを言いつけて帰っていった。去り際「一人だと不安だ、あなたがいてよかった」と述べた。

その夜、百音はサヤカに家族のことを聞いてみた。サヤカは過去に4度結婚し、いずれも半年以内に別れてしまったという。子どもはいないと話した。
そして、自分の怪我のせいで植樹祭は取りやめだと寂しそうにつぶやいた。

それから百音は、甲斐甲斐しくサヤカの世話をした。
そして、気象予報士の勉強をしばらくやめることにした。菅波から言われた「今できること、やるべきことはなにか」「一人だと不安だ、あなたがいてよかった」という言葉から、今の自分に必要なことを考えたのだ。
その結果、自動車の運転免許証を取得することにした。車がなくては不便な地域であるにもかかわらず、サヤカは足の怪我で運転ができなくなってしまった。だから自分が運転できるようになって、サヤカの喜ぶ顔が見たいのだ。
そのことを菅波に報告すると、彼も賛成した。

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NHK『おかえりモネ』第30回

Netflix Japan が複数の作品から清原果耶の笑顔を集めたビデオクリップを公開しており、これはみんなに報せておかなければならないと思ったし、特に2:10からのやつがいいよと言っている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第30回めの放送を見ましたよ。

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第6週『大人たちの青春』

田中(塚本晋也)は、百音(清原果耶)に両親のなれそめの続きを話してくれた。

耕治(内野聖陽)は地元に忘れられない女性がいると言って亜哉子(鈴木京香)のことを振った。
それと同じ頃、耕治は音楽をやめ、大学卒業後は銀行員になることを決めた。耕治は自分のトランペットの音が明るすぎると悩んでいた。演奏家は陰や不幸を背負っていなければならず、そういうものが奏でる音楽の色気となる信じていた。耕治はその様な陰を持たず、色気のない明るい音しか出せない自分は向いていないと思ったのだ。周囲も耕治をそう評価していた。

しかし哉子は、耕治の人柄とトランペットの音が明るい点を最高に気に入っていると話した。ついには、普段の清楚な様子とは正反対の汚い言葉で啖呵を切った。曰く、正しくて明るくてポジティブで前向きであることが魅力にならない世界はクソだと断言した。陰のあることや明るい音を良しとする風潮は安っぽい価値観であり、そんなことで耕治をけなすべきではないと言うのだ。

その亜哉子の言葉が決め手となり、以後ふたりはとても仲のいいカップルとなった。

1週間後、菅波(坂口健太郎)が登米に戻ってきた。田中への接し方で喧嘩別れしたふたりだったが、互いに自分の非を認め素直に謝りあった。

田中への訪問診療を引き受けることになった菅波であるが、それは本意ではないと話した。自分の治療方針は患者の病気を根本的に治すことであり、患者の生活や希望に対しては関心がないと話した。つまり、自分本位の医者であり、患者のことは考えていない医者なのだと卑下した。
百音は、気象予報士試験の朝に菅波から届いたメールを見せた。そこには、長々と正論ばかりが書かれていた。百音自身が自覚していて、けれどもできなくて悩んでいることばかりだった。正直に言えば、百音は腹を立てたという。
しかし、菅波が百音のことを懸命に考えて助言してくれたことはわかったという。つまり、菅波は不器用ではあるものの、相手のことを思いやることができる人間であると述べた。それは患者に対する態度でも同じだと話した。

田中から受注していたダイニングテーブルセットの完成が間近となったある日、彼から百音に相談があった。田中は人づてに別れた妻のメールアドレスを教えてもらい、連絡をしたのだと言う。テーブルの納品日に家に招待したと言う。送ってしまったものの、自分ひとりでは不安なので百音にも立ち会って欲しいという願いであった。百音は断りきれず、それに応じた。

テーブルが無事に納品され、満足のいく出来に田中は大喜びした。一方で、妻からのメールの返事は来なかったという。約束の時間まではもうしばらくある。返事無しで現れるかもしれないと思い、ふたりは不安と期待を膨らませながら待つことにした。
はたして、約束の時間から1時間後、やっと別れた妻からの返事が来た。ずっと迷っていたが、田中に会うのはやめるという連絡だった。田中は落ち込んでしまった。

その直後、耕治と亜哉子が前触れもなく現れた。耕治は、元気のない田中の姿を見て笑い飛ばした。亜哉子は上品にかつきっぱりと口の悪い耕治をたしなめた。
田中は、耕治と亜哉子、そして百音とテーブルに着いた。妻には会えなかったが、懐かしいふたりに会えて田中は嬉しかった。彼らの明るさが田中に笑顔を取り戻させた。

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NHK『おかえりモネ』第29回

ちょうど10年前の今日、東海道五十三クリング企画を発表した当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第29回めの放送を見ましたよ。

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第6週『大人たちの青春』

百音(清原果耶)は再び田中(塚本晋也)の家を訪れた。突然キャンセルしたダイニングテーブルセットのことをもう一度考え直して欲しいと頼みに来たのだ。
大きなダイニングテーブルは誰かと一緒に食事をするために準備するものである。田中は誰かに会いたいのではないかと百音は想像したのだ。

田中は別れた家族のことを話した。
田中の度重なる浮気が原因で妻に愛想をつかされ、ほとんどの財産と一人娘を手放すことになったという。それ以来、妻子と会うことはおろか、一度も連絡をとっていない。唯一、もうすぐ娘が結婚して子どもが生まれるということを人づてに知った。
田中は、別れた妻子ともう一度食卓を囲みたいと思ったこともあると正直に打ち明けた。孫が生まれる夏までは頑張って生きて、その子に会ってみたいと思うこともある。一方で、酷い別れ方をした家族だから再会する余地もなく、自暴自棄になることもあると言うのだった。

その夜、百音は菅波(坂口健太郎)に相談した。積極的な治療を拒否している田中であるが、家族に会うことを望みに、もしかしたら本音では延命を希望しているかもしれないと話した。
しかし、菅波はいつものように冷淡だった。自分の技術や知識は不足しているし、田中のこれまでの治療方針にも賛同できない。もうひとりの診療所医師である中村(平山祐介)に相談しろと突き放した。

それでも百音は食らいついた。菅波が「資格とは、人の財産や命を守るためのもの」と言っていたことを引き合いに、医師資格を持っている菅波ならば彼の命を守るべきだと主張した。
ついに菅波は声を荒げた。現在の医療技術では田中を救うことはできない。そのことは田中本人も理解している。ありもしない希望を無理やり植え付けることがどういう影響をもたらすかわかっているのかと叱咤した。その様子は、菅波自身が何か暗い過去の経験があるようでもあった。

その日は、菅波が東京に戻る直前の夜だった。勉強会も開かれず、菅波は帰っていった。ふたりにとって気まずい1週間の別れとなった。

直後の日曜日、百音は田中の家を再度訪れた。日常生活にも難儀している田中の家の手伝いをするためである。しばらくすると、外から菅波の声が聞こえた。田中が応対するすきに、百音は慌てて身を潜めた。
菅波によれば、東京行きのバスが事故渋滞で遅れているという。そのため、しばらくここで待たせてほしいという。田中は受け入れた。

田中は、週毎に東京と登米を行き来する菅波のことをねぎらった。すると、菅波は複雑な心境だと打ち明けた。登米に来ることが億劫でうんざりすることはしばしばであると言う。しかし、東京にいると無性に登米に来たくなることもある。菅波は、自分の本心がよくわからないと話した。そして、人の本心など、実は無いようなものではないかと自説を述べた。人の気持ちなどはあやふやなものなので、毎日言っていることが変わっても仕方ないと話した。
それは、菅波本人の心境を隠れ蓑に、田中への説得を試みる言葉だった。田中もそのことを理解した。

菅波は続けた。
人は、一日でも長く生きたいと思う日もあれば、今日にでも終わりにしてしまいたいと思うこともあって当然である。しかし、そのように毎日考えが変わるとするなら、いつでも方向転換できるように結論を先延ばしにすることが重要だろうと話した。迷う時間や考えが変わる時を稼ぐために、田中も積極治療を行うべきだと助言した。
田中もその言葉に納得した。そうして、菅波は帰っていった。

一部始終を聞いていた百音であったが、田中は怒らなかった。
田中は、菅波のことを面白い医者だと褒めた。そして、諦めたくないという本心を話した。ダイニングテーブルを改めて作って欲しいと百音に頼んだ。

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