映画『アイミタガイ』を見た俺の独り言

昨日、映画『アイミタガイ』を見ました。
それには3つの理由があった。

  1. 大好きな黒木華さんが主演であること
  2. 公開初日であったこと
  3. 月初めの日の割引(1,100円)で見れたから

僕は黒木華さんのことが大好きです。なのでまぁ初日に行くのがファンの勤めかな、と。
でもほんとうは、一番大きな理由は割引の日だったということ。
実は全く期待していない映画だったので、安い日に見ようと思ったわけです。
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NHK『おむすび』第15回

久しぶりに『カンゾー先生』を見たいなと思っている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おむすび』の第15回めの放送を見ましたよ。

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第3週『夢って何なん?』

夜、父・聖人(北村有起哉)は深刻な表情で結(橋本環奈)に話があると切り出した。
聖人の話は、家族が神戸に戻るとする場合、結はどうしたいか尋ねるものだった。今すぐにと言うわけではないが、将来もしそうなったらどう思うかと聞いた。
結には隠しているが、聖人は神戸で理髪師に戻りたいと思っている。それを察した妻・愛子(麻生久美子)から結の意向を確認するよう釘を刺されていたのだ。

結は神戸に対して複雑な思いを抱いていた。幼かった頃の楽しかった思い出がある反面、大震災で瓦礫の山となった街の様子を今でもありありと思い出して辛くなるのだ。
結は突然聞かれても答えようがないと返した。それで父子の会話は終わった。

父からの質問のせいで結は翌日になってもなんとなく気が晴れなかった。それで学校の帰りに港に寄り道した。
するとそこには、他校の野球部員・四ツ木(佐野勇斗)が待ち構えていた。前日、栃木から訪ねてきて迷っていた彼の母(酒井若菜)を結が道案内してくれたことへのお礼を述べたかった言うのだ。
四ツ木はいつものリュックの中から無造作にイチゴを3パック取り出した。前日に彼の母からももらったからいらないと断る結だったが、四ツ木は聞き入れず、イチゴの入ったビニール袋を強引に結に持たせた。

結が渋々受け取ると、そのビニール袋の中に古びたノートが入っているのに気づいた。どうやら、四ツ木がリュックの中に無造作に放り込んだせいで紛れ込んだようだ。

そのノートは、四ツ木の野球ノートだった。表紙には、小学生の時からの目標が書かれていた。たとえば、12歳でリトルリーグ全国優勝、15歳で強豪高校入学、17歳までに甲子園優勝などである。現在高校1年生の四ツ木は、それ以前の目標は全て叶えてきたと豪語した。まだノートには書いていないが、最終的にはメジャーリーグに行くことが夢なのだと話した。

大きな夢を語る四ツ木に対して、結は夢を持たないのはよくないことなのかと疑問を投げかけた。結自身は農家を継いで平穏に暮らすことしか考えていないからだ。
四ツ木は、平穏無事な暮らしが夢なのは少々寂しいが、農家を継ぐということも立派な夢だと言って結を肯定した。それで結は少しだけ気が楽になった。

帰宅すると、母・愛子に声をかけられた。聖人に聞かれた神戸行きのことはゆっくり考えればいいし、結が糸島に残りたいと言うならそれでもいいと慰めた。
結は、姉・歩(仲里依紗)だったらどうするだろうかと独り言のように母に尋ねた。さらに、姉の夢はなんだったのか、そしてどうして不良になってしまったのかと聞いた。
愛子は、自分は歩のことを不良だとは思っていないと答えた。

結はなんとなく歩の部屋に入ってみた。
そこには、「ギャルの掟」の書かれた色紙が置いてあり、
(1) 仲間が呼んだらすぐ駆けつける
(2) 他人の目は気にしない 自分が好きなことは貫け
(3) ダサいことは死んでもするな
と書かれていた。この掟は今のハギャレンにも引き継がれていることを結は知っていた。

週末、結はハギャレンたちと一緒に天神のカラオケボックスへ向かう道中にいた。瑠梨(みりちゃむ)と親しいカラオケ店の店長が特別に広い部屋を無料で貸してくれることになったのだという。パラパラの練習場所に困っていたハギャレンにとってありがたいことだった。

その時、珠子(谷藤海咲)が不審な一団を見つけた。派手な格好をした若い3人組の女が、ひとりのサラリーマンを強引に路地裏に引っ張り込もうとしていたのだ。最近、天神で乱暴を繰り返しているというグループらしかった。
珠子は追いかけて行って止めるよう怒鳴った。自分たちが疑われて迷惑しているのだと文句を言った。
しかし、相手は聞き耳を持たなかった。ハギャレンたちの派手な格好を指して、周囲から見れば区別がつかないのだから、自分たちは同類だと述べた。同類に言われる筋合いはないと言うのだ。

それまで怯えながらなり行きを見守っていた結だったが、立ち去ろうとする相手たちの前に立ちはだかった。
そして、ハギャレンとは同類ではないと一喝した。ハギャレンは他人に迷惑をかけるような悪いことは絶対にしないという掟を守っている。そればかりか、ハギャレンの方が服やメイクが可愛いので同列には扱えないし、彼女らは礼儀正しく、夢も持っていると強調した。

一触即発の雰囲気になった時、隙を見つけて逃げた被害者の男性が警官を連れて戻ってきた。それで相手のギャルたちは警察に連れて行かれた。

事態が落ち着くと、結は力が抜けたようにその場に座り込んでしまった。夢中で虚勢を張ったが、本当は恐ろしくてずっと足が震えていたのだ。
それから、結はカバンから姉の掟色紙を取り出した。そこの3つ目、「ダサいことは死んでもするな」は他人に迷惑をかけるなという意味であることをみんなで再確認した。
こうして結とハギャレンの絆はまた少し強くなった。

その夜、家に帰ってきた結は満足して色紙を元あった場所に戻した。

その時だった、玄関から姉・歩の声が聞こえてきた。歩が帰ってきたのだ。

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NHK『おむすび』第14回

今夜21:30からNHK BSで放送されるthe Covers竹内まりや特集であり、大好きなReiちゃんさんが「マージービートで唄わせて」をカバーするとのことなので楽しみにしている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おむすび』の第14回めの放送を見ましたよ。

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第3週『夢って何なん?』

結(橋本環奈)とハギャレンたち(みりちゃむ谷藤海咲岡本夏美田村芽実)が天神のゲームセンターに集まっていると警察官に声をかけられた。
最近、派手な格好をした若い女たちがサラリーマンから金を巻き上げる事件が頻発しているという。事件は必ず土日に起こっており、ハギャレンたちが集まるタイミングとも合致している。警察官たちはハギャレンを必ずしも疑っているわけではなかったが、事件に巻き込まれないよう気をつけろと言うのだ。ハギャレンたちは自分たちが疑われているようで面白くなかった。

それから、ハギャレンたちはパラパラの練習場所に困るようになった。天神界隈で目立つ行動を控えるよう言われたので、公園で踊りの練習をするわけにいかなくなった。カラオケボックスでこっそりと練習しようにも、踊れるような大きな部屋を借りるには金もかかる。

帰宅した結は、母・愛子(麻生久美子)にボヤいた。すると、愛子はこの家で練習すればいいと提案した。ギャルのことを嫌っている父・聖人(北村有起哉)であるが、彼はどうしても断りきれずに糸島フェスティバルの実行委員に就任した。彼が会合に出席して留守にしている間に集まればよいと言うのだ。

こうして、ハギャレンたちは結の家で練習をした。母・愛子と祖母・佳代(宮崎美子)は事情を知った上で結の味方だった。ギャルたちは歓迎されているよう感じ、居心地の良さを感じた。また、練習後には伝説のギャル・歩(仲里依紗)の使っていた部屋を見学し、呆れる結を尻目に、一同は大興奮した。
こうして聖人にバレることなく、練習を終え、ハギャレンたちは帰路に着いた。

彼女たちを駅まで送った結は、駅前で道に迷っている女性(酒井若菜)に声をかけ、メモの住所まで案内してやることにした。
彼女のメモを頼りに行き着いた先は福岡西高校の寮だった。なんと彼女は栃木から野球留学でやってきた四ツ木翔也(佐野勇斗)の母だった。

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NHK『おむすび』第13回

昨日のマクラでは、朝ドラでヒロインが離婚したものは無いと書いたことについて誤りであるとご指摘をいただき、お詫びする当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おむすび』の第13回めの放送を見ましたよ。

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第3週『夢って何なん?』

ある朝、登校した結(橋本環奈)は、書道部の憧れの先輩・風見(松本怜生)に声をかけられた。部活が終わったら二人だけで話がしたいというのだ。
結のクラスメイトで、同じく書道部員の恵美(中村守里)は、風見から告白されるのではないかと囃し立てた。結はその日はソワソワして過ごしながらも、悪い気がしなかった。

いよいよ部活が終わり、部室には結と風見だけが残った。
風見は、結の筆巻をよく見せてほしいという。それはきれいな緑色の布で作られている。祖母・佳代(宮崎美子)が野菜で染めた布なのだと説明した。家には佳代の野菜染めがたくさんあると話すと、風見は見に行きたいと願った。

こうして、休日に風見が結の家にやってきた。
風見は普段のクールな様子とは打って変わって、大量の野菜染布を前に大いにはしゃいだ。佳代に勧められて、実際に野菜染にも挑戦した。玉ねぎの皮を煮出して、その汁に布を浸すと鮮やかな黄色に染め上がった。

帰り道、風見は野菜染に興味を持った発端を話した。彼は、他校との合同展覧会に出す作品について悩んでいた。紙以外のものに字を書いたら面白そうだと思いついたが、何に書くかが決まらなかった。それで野菜染に興味を持ったのだ。

そもそも風見は、書道はもっと自由でよいと思っていると話した。世間では堅苦しくて真面目なイメージを持たれている。風見は、書を書くことも見ることも本来はもっと楽しくてワクワクするものだと人々に知ってもらいたいのだという。そういう書家になるのが夢だと語った。

夢を聞かれた結は、いつも通り、農家を継いで平穏無事な生活を送ることが夢だと答えた。聞かれた時はいつもそうであるように、結はどこかつまらなさそうな様子だった。
話はそれ以上盛り上がらず、その場でふたりは別れ、風見は帰って行った。
結は、夢を持つことがそんなに大事なことだろうかと疑問に思った。

ある日、結がハギャレンのメンバーといつものように福岡天神のゲームセンターにいると、警察官たちがやってきた。恐喝事件について話を聞きたいのだという。

登校。りさに「パラパラノート」を渡される。フリを順番に書いたメモ。
それを古賀が監視。
風見に放課後話があると誘われた。

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NHK『おむすび』第12回

昨日から、実在の人物をモデルにした朝ドラでどんなのがあり得るかなと考えているわけだけれど、その波瀾万丈な人生をドラマで見てみたいと個人的に思うのは松田聖子なわけだけれど、まだ存命中の人物だから実現するのはかなり先だろうと思う上に、朝ドラヒロインが劇中で夫と死別するというのはよくあるけれど、離婚はここ20年ばかり見てきた僕の知る限りでは皆無だし、離婚・再婚を繰り返したうえ異性スキャンダルの多かった松田聖子は望みが薄いかなぁ残念だなぁと思っている反面、そういう人物を描いてこそ保守的な女性観や社会通念への挑戦であり将来世代へのヒントとなる重要な作品になるんじゃないかと思う当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おむすび』の第12回めの放送を見ましたよ。

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第3週『夢って何なん?』

結(橋本環奈)はハギャレンたちと一緒で時間を確認し忘れ、門限を破ってしまった。幼馴染の古賀陽太(菅生新樹)が家まで着いてきて、自分たちは交際していて、そのせいで帰るのが遅くなったと嘘を言って謝った。

その言葉に父・聖人(北村有起哉)は強いショックを受けた。
ウジウジしている聖人のことを祖父・永吉(松平健)がなじった。聖人がしっかりしないから、歩(仲里依紗)も不良になったのだ。それだけでなく、糸島を盛り上げようと企画されたフェスティバルへの協力を断ったことにも小言を言われた。

面白くない聖人は家を飛び出して飲みに行った。
気心の知れたひみこ(池畑慎之介)の店で深酒しながら、聖人は愚痴った。聖人が子供の頃から、永吉とは折り合いの悪かったことを愚痴った。
永吉が農家を継いだのは渋々だったという。若い頃はトラック運転手をしていて、永吉の父が亡くなった時にやっと農家になった。それでもトラックが好きで、万博や長嶋茂雄の引退試合など、国内で大きなイベントがあるごとにトラックで出かけて長期間留守にしていたという。その間、まだ小学生だった聖人が母・佳代(宮崎美子)や2人の妹たちの面倒をみて家の仕事を行った。
そればかりか、聖人が大学に行けるよう母・佳代が貯めていた金を永吉がギャンブルか何かで全て浪費してしまった。そのことを聖人は深く恨んでいるのだ。
もう家にいたくないと思った聖人は、高校卒業と同時に神戸へ出た。行きつけの理髪店が家庭の事情で神戸に移転するというのでそれを追いかけたのだ。二度と糸島に帰るつもりはなかったが、震災で仕方なく帰ってきたというのだった。

その頃、結と古賀は遅い夕食をとっていた。
母・愛子(麻生久美子)と祖母・佳代は、ふたりが交際しているというのは方便だと見抜いていた。魔に受けたのは聖人だけなのである。

古賀が帰ることになった。外まで見送りに出た結は、古賀がタイミングよく駅にいたことを尋ねた。
古賀は、少し前に結が怖そうなギャルたちから無理やり踊らされているのを見たと話した。それが心配で何度も見張りに行ったと白状した。助けることもできたが、ギャル嫌いの結があえて一緒にいることに何か事情があるのかもしれないと思い、今日もしばらく様子を見ていたという。

結は、糸島フェスティバルに出場するために少しの間手伝っているだけであり、それが終わればやめると説明した。話をややこしくしたくないから、このことはふたりだけの秘密にしてほしいと頼んだ。
古賀はそれを受け入れた。「ふたりだけの秘密」と言われたことが嬉しかったのだ。それというのも、古賀は結に片想いしているのだ。交際していると言ったのも、単に結を庇うだけでなく、自らの願望も込められていた。

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NHK『おむすび』第11回

やっぱ実在の人物をモデルにした朝ドラの方が手堅い作品になるんだろうなと思うわけで、今後10年(朝ドラは半年ごとなので都合20作)でありそうなヒロインのモデルとして誰がいるかなーと考えたところ、長嶋茂雄の妻・長嶋亜希子をwikipediaで見てみたら、なかなか濃い経歴をお持ちのようでこれは朝ドラで見てみたいなと思ったし、たとえばタイトルは「ミセス・ジャイアンツ」とかどうだろうと思うんだけれど、読売ジャイアンツという固有名詞は日テレ系列との兼ね合いで難しいかもしんないから、読鳥タイタンズという架空のプロ野球チームにして「ミセス・タイタンズ」というのがよいかもなと思っている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おむすび』の第11回めの放送を見ましたよ。

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第3週『夢って何なん?』

糸島フェスティバルのアマチュアステージに出場するため、結(橋本環奈)はハギャレンの一員として週末ごとにパラパラの練習に参加していた。心配性な父・聖人(北村有起哉)には書道部の部活だと嘘をついていた。事情を知っている母・愛子(麻生久美子)が口裏を合わせており、今のところ父にはバレていなかった。
何より、結は門限の19時までには必ず家に帰ることにしていた。それを守っている限り、父はあまり強く言えないのだ。

福岡天神の公園でパラパラの練習をしている結の姿が、幼馴染でクラスメイトの古賀(菅生新樹)に目撃された。古賀は結に見つからないよう隠れていつも監視していた。結と同じ電車で糸島に帰ってくるのだが、さも偶然乗り合わせた風を装っていた。そして、何か困ったことがあれば相談しろとさりげなく話すのだった。

その頃、父・聖人は同業の農家・井出(須田邦裕)から糸島フェスティバルに協力して欲しいと頼まれた。イベントのスタッフの他、地元野菜の直売所を出すことになり人手が足りないのだという。ただでさえ近年は離農する者も多い。このままでは地域の農業が衰退するばかりなので、自分たち中堅が盛り立てて行かなければならないと言うのだ。
しかし、聖人は断った。井出には話さなかったが、聖人もいつかは離農して神戸で理容店を開業したいと思っている。そのような半端な気持ちでは地域に申しわけが立たないと思ったからだ。
その本音を妻・愛子に話すと、愛子は少し腹を立てた。これまで聖人が人生プランを家族にちゃんと相談したことがなく、一人で勝手に進めようとしているからだ。特に、近頃の結は毎日を楽しそうに暮らしている。結ときちんと話し合うまでは認められないというのが愛子の考えだった。

ある日、結とハギャレンのメンバーたちはカラオケで息抜きをしていた。ギャルたちは浜崎あゆみの歌をみんなで歌って盛り上がっていた。浜崎あゆみの歌は、孤独によって傷ついた心をテーマにしたものが多いものの、最後には強く生きていこうと励ましてくれるのだという。それが自分たちへの応援歌のように感じているのだ。
一方の結はまったく共感できなかった。浜崎あゆみの歌は耳にしたことはあっても、これまでちゃんと聞いたことはなかった。普段は祖父・永吉(松平健)と一緒に加山雄三の歌をよく聞いているので話が合わなかった。

流れで、メンバーたちは自分の夢を語った。
結のクラスメイトでもある理沙(田村芽実)は、ギャルの歴史を綴った本を出したいという。
パラパラの中心人物でありダンスの得意な珠子(谷藤海咲)はそのままダンサーになりたいという。
鈴音(岡本夏美)はネイリストになるべく努力している。
リーダーの瑠梨(みりちゃむ)は社長になりたいと話した。何の社長になるかは決めていないが、とにかく社長になりたいのだと話した。

同様に夢を聞かれた結であったが、これといった意思はなかった。咄嗟に家業の農家を継ぐつもりだと話した。曽祖父の代から農業をやっているのでそれを継ぐのだと言う。珠子は結が将来のことをおざなりにしているように思え、それでよいのかと問いただした。

その問いに答える前に、母・愛子からメールが届いた。門限の19時まであと5分となったので所在確認の連絡だった。すっかり時の流れを忘れてしまっていた結は慌ててカラオケボックスを飛び出した。

電車で糸島についたが、とっくに門限は過ぎている。
そこへ、いつものように結を尾行していた古賀が現れた。一緒に結の家に向かい、彼が事態を収集してやると言うのだ。

古賀は結の家に着くや否や、玄関で土下座した。
結が門限に遅れたのは自分のせいだと謝った。それというもの、自分たちが付き合っているからだと説明した。

その言い訳は事前に申し合わせたものではなく、結は驚いた。

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NHK『おむすび』第10回

7年前の今日は、あのバンド名が決まった日であったということをお知らせする当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おむすび』の第10回めの放送を見ましたよ。

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第2週『ギャルって何なん?』

ギャルの瑠梨(みりちゃむ)は金曜の深夜に天神の繁華街にいたところを警察に保護され交番に連れていかれた。警官は保護者に連絡を取ろうとしたが、彼女の父は中国へ出張中、母も東京で仕事中らしく電話には応答しなかった。
交番で一夜を明かしたが、そこの警官たちでは手に負えなくなり、本署の少年係へ引き継ぐ寸前となった。

その頃、土曜日で学校が休みの結(橋本環奈)は家の農作業を手伝うことにした。高校進学後、週末ごとにどこかへ出かけていた結だったので、珍しいことに母・愛子(麻生久美子)は驚いた。
結と父・聖人(北村有起哉)は相変わらず冷戦状態だった。結が不良になるのではないかと過度に干渉するからである。結が農作業を手伝っても、ふたりの間にほとんど会話はなかった。

作業中、結のケータイにメールが届いた。差出人は瑠梨で、そこにはギャル文字で今すぐ交番に来て欲しいと書いてあった。
結はすぐに駆けつけることにした。詳しい事情は話さずに友達に会いに行くとだけしか説明しなかったが、聖人には必ず夕食までには戻ると約束した。彼もそれを受け入れた。

結、そしてハギャレンのメンバーたち(岡本夏美田村芽実)はほぼ同時に天神の交番に到着した。ダンスが得意な珠子(谷藤海咲)だけは連絡がつかず、その場にいなかった。

結たちは瑠梨の身柄を引き受けようとしたが、警察官は同じく未成年である結たちには引き渡せないという。
そこへ、突然、結の母・愛子が現れた。愛子は結に届いたメールを盗み見て、事情を察して追いかけてきたのだという。
愛子が手続きをすることで瑠梨は解放された。そして、結に夕食までに帰ることを念押しして、愛子は先に帰っていった。

瑠梨は反省し、もう結を強引にハギャレンに誘わないと述べた。瑠梨の両親はすでに別居中だが世間体を気にして離婚しないでいるのだという。家族がバラバラで、瑠梨は1秒たりとも家にいたくないのだという。それでハギャレンにしか居場所がなく、なんとしてもそれを守りたいと思っていた。それが行きすぎて結に多大な迷惑をかけたと言って謝った。

結と別れて去っていく彼女たちの背中に向かって、結はパラパラを教えて欲しいと願い出た。
結のことをよく思っていない珠子(谷藤海咲)から本気でやる気があるのかと聞かれ、結は真剣な目で肯定した。

こうして結は受け入れられた。自らやると言ったものの、想像以上にパラパラは難しく、結は苦戦するのだった。

パラパラの練習は公園で行われた。自然と通行人たちの注目を集めた。
そんな通行人の中に、結の幼馴染・古賀(菅生新樹)がいた。

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NHK『おむすび』第9回

そろそろ今シーズンの鶏水炊き鍋を開幕したいと思っている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おむすび』の第9回めの放送を見ましたよ。

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第2週『ギャルって何なん?』

野球部の試合は同点のまま最終回ウラを迎えた。
結(橋本環奈)たちの高校チームはノーアウト満塁でサヨナラ勝ちのチャンスを得た。そこへ、相手チームのピッチャーが交代し、結と顔見知りの四ツ木(佐野勇斗)が登板した。彼は栃木からの野球留学生で、中学生時代は何度かノーヒットノーランを記録したほどの実力の持ち主だという。その噂通り、四ツ木はあっという間にツーアウトを取った。
結たちの高校は、そこで代打として結の幼馴染の古賀(菅生新樹)を打席に送り込んだ。彼は前日に、結のためにホームランを打つと約束していた。結は大きな声援を送った。

ところが、古賀は四つ木に全く敵わなかった。彼はピッチャーフライに打ち取られてしまった。
こうして両校の試合は延長線に突入し、10回には相手チームが一挙に10点を挙げ、結の高校は結局大差で敗れてしまった。

ある放課後、結がいつものように港で息抜きをしていると、四ツ木が現れた。
そこは彼のランニングコースなのだという。彼は豪速球を投げられる強みを持っている一方、スタミナ面に弱点があり長い回を投げられないという。だから先日の試合でも最終回にリリーフとして出場した。スタミナ強化のためにいつもランニングをしているのだという。
彼は結をその場に待たせ、寮に走って帰った。そして大量のイチゴを持って戻ってきた。それは栃木の彼の実家で採れたもので、以前に結の祖父・永吉(松平健)から美味いトマトを貰った礼だという。結は一度は受け取りを断った。イチゴは福岡でも採れるので珍しくないし、何よりも結は福岡産を自慢に思っていたからだ。
それでも四ツ木は引き下がろうとしなかった。もう一度彼のイチゴを見た結は、それがなかなかの出来であることを認めた。それで貰って帰ることにした。

帰宅すると、祖母・佳代(宮崎美子)から声をかけられた。結が父・聖人(北村有起哉)と仲違いしたままなのを心配しているのだ。佳代は、聖人が姉・歩(仲里依紗)がギャルになってしまったのは自分のせいだと後悔していて、結が同じようになってほしくない、もう二度と昔のような後悔をしたくないと思っているのだと弁護した。ただし、結にとって迷惑に感じる気持ちもわかると共感を示した。

その頃、ギャルの瑠梨(みりちゃむ)も帰宅した。夕食どきであったが、彼女の母・絵利花(坪内陽子)はスーツ姿で忙しげに出かけるところだった。これから仕事で東京に行かなくてはならないという。瑠璃に1万円札を渡して、何か買って食べろと告げるのだった。夫婦仲はよくなく、瑠璃の父がいつ帰ってくるかはわからないという。

瑠璃はコンビニ商品で食事を済ませると、夜の天神へ出掛けていった。
そこで二人組の男に声をかけられた。

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NHK『おむすび』第8回

『「これはシングルじゃないな(笑)」「でも陽水さんの歌詞が届いてびっくり」大ヒット曲「アジアの純真」が生まれた瞬間: PUFFYと奥田民生の30年』(文春オンライン)という記事を読んで、当時の俺はハデハデギャルよりもPUFFYみたいなユルユル女子が好きだっし、今でもそうだなと思い出した当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おむすび』の第8回めの放送を見ましたよ。

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第2週『ギャルって何なん?』

結(橋本環奈)は、伝説のギャルであり姉の歩(仲里依紗)が何かと引き合いに出されることに苛立った。
ギャルたちからは、歩はどんなパラパラの振りも一度見ただけで覚えたと言われ、結にも同じことを求めた。父・聖人(北村有起哉)は、結が歩のように朝帰りするのではないかと心配だったと言って、駅まで迎えにきた。

家に帰ると、母・愛子(麻生久美子)は聖人の行為はやりすぎだと言ってなじった。その結果、夫婦は激しい口喧嘩を始めた。
自室に閉じこもっていた結であったが、ふたりのやり合う声が嫌でも聞こえてきた。

8年前にも同じような夫婦喧嘩があった。歩が朝帰りをした時で、聖人は激しく叱責した。一方の愛子は干渉すべきではないと言って歩を擁護した。それをきっかけに激しい夫婦喧嘩となった。
今日の夫婦喧嘩は8年前とそっくりだった。
結は、両親の喧嘩や家の中がギスギスしている原因は全て姉・歩のせいだと思っている。だから姉のことが嫌いであり、姉のようなギャルも嫌いなのであった。

それでも書道部の活動は結にとって楽しみだった。
野球部応援用の横断幕の縫製が済み、いよいよ文字を書き込むことになった。
2年生の風見先輩(松本怜生)が書き手となり、彼は「一致団結」と書くことに決めた。風見によれば、仲間と力を合わせて困難に立ち向かうというこの言葉が好きなのだと言う。結はその説明に感じ入った。
そして、風見は立派に書き上げた。

揮毫は校庭で行われ、多くの生徒たちが見物に来た。
その中には、野球部であり結の幼地味でもある古賀(菅生新樹)もいた。結と風見が特に親しげにしている様子を遠くから眺めていた古賀は面白くなかった。

その夜、古賀が結の家を訪ねてきた。
彼の父は漁師であり、獲れたてのヤリイカのお裾分けを持ってきたのだ。
その場で古賀は、先輩が怪我をしたので、1年生の自分も試合に出れることになったと話した。自分はそこでホームランを打つから結に見ていて欲しいと話した。
結は突然の宣言に困惑しながらそれを受け入れた。

そして野球部の試合の日になった。結は書道部の仲間と一緒に応援席にやってきた。自分たちの横断幕が掲げられているのを見て、その立派さに感激した。

結の学校のチームは平凡に見える一方で、相手チームは体格もよく強そうに見えた。聞いた話では、相手チームはこれまではそれほど強くはなかったが、近年は県外からも生徒を集めて野球部を強化しているのだという。特に、今年は良いピッチャーが入ったと評判なのだという。

結は投球練習をしている相手チームのピッチャーを見た。するとそれは、いつか結が海に飛び込んで子どもの帽子を拾ってやった時、おせっかいにも助けに来た四ツ木(佐野勇斗)だった。

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NHK『おむすび』第7回

今日放送のBAYFM it!!で我が最愛の団地のふたり』を今週初めて見てすごく面白かったと言っていたのに加え、小泉今日子が劇中で履いている黒のワイドパンツが欲しい(全くおしゃれでないのだが年齢的に着心地が良さそう)と言っていたのを聞いて、さすが見てるところが山瀬だなと思った当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おむすび』の第7回めの放送を見ましたよ。

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第2週『ギャルって何なん?』

書道部は、野球部の応援のための巨大横断幕を作ることになった。
まだ書道を始めたばかりの結(橋本環奈)に書が任されるはずもなく、布を縫い合わせて幕を作ることしか出番がなかった。それでも、仲間との共同作業を結は心から楽しんだ。これこそ高校生活の青春だと思うのだった。強引に仲間に誘い込もうとするギャルたちとは違って、結は書道部をとても心地よく感じていた。

そんなある休日、結のクラスメイトであり、ハギャレンのメンバーでもある恵美(中村守里)が前触れもなく家を訪ねてきた。恵美はギャルであることをおくびにも出さず、高校生らしい清楚な姿だった。結の家族(a href=”http://www.breathinc.com/artist/f_kumiko-aso.html” target=”_blank”>麻生久美子、宮崎美子)は、恵美の丁寧な挨拶に感心し、結に良い友達ができたと喜んだ。

恵美が結にこっそり話したことによれば、糸島フェスティバルのステージで披露するパラパラの練習日であり、結を迎えにきたという。瑠梨(みりちゃむ)からメールが来ているはずだと言われて確認すると、確かに結には解読不能なメールが届いていた。それは独特なギャル文字で書かれていて、イタズラだと思った結は無視していたのだ。

恵美は、結の家族に対して、一緒に映画を観る約束をしていたと説明した。母と祖母はそれで納得した。ただし、その様子を離れて所で見ていた父・聖人(北村有起哉)だけは何か嫌な予感がしていた。
こうして、結は渋々ながらも恵美と共に福島天神へ向かった。

ハギャレンのメンバーでありダンサーでもある珠子(谷藤海咲)は、結たちを待つ間イライラしていた。結にやる気がないのは明らかであり、そのような者と一緒に踊るのは嫌だというのだ。しかし、結の姉・歩(仲里依紗)を崇拝する瑠梨(みりちゃむ)は結を弁護するばかりだった。
やっと結たちが到着しても、メンバーたちはおしゃべりに興じていてなかなか練習が始まらない。珠子はその雰囲気にますます苛立った。

ついに珠子は練習を始めると宣言した。はじめに旧メンバーたちが手本を見せるから、結は一度だけ見てそれを覚えるよう命じた。結の姉・歩はどんなに難しいパラパラの振り付けも一瞬で覚えたと伝えられている。妹の結ならそれくらいできるはずだというのだ。

ダンサーである珠子の踊りは、素人目の結が見ても上手だとわかった。しかし、一度見ただけで振り付けを覚えるのは不可能だった。
結が言い訳すると、珠子はまた怒り出した。自分は結のことを認めていない。認められてメンバーに入りたければ、少しでも早く覚えろと言うだけだった。
珠子は参考資料などを与えるでもなく、それだけ言うと不機嫌そうに立ち去ってしまった。

結は釈然としないまま電車で最寄り駅まで帰ってきた。
改札を出ると父・聖人が軽トラックで迎えに来ていた。自転車をトラックに乗せて、一緒に家まで帰ろうと言うのだ。過去に姉・歩が朝帰りしたこともあって心配だったのだと説明した。

結は父に腹が立った。自分が信用されていないこと、そして姉と一緒だと思われていることに我慢がならなかった。そう言って父をなじると、結は一人で自転車で駆け出した。

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