マジ,睡眠リズムが壊れてる.ぜんぜん眠れない.
つーわけで,うだうだ独り言でも.
大学生の頃,「早い男」(まぁ,多くの男性が悩んでいるであろうアレです)と呼ばれていた.
つーか,誰(♀)も実際に見たわけでもなかったし,そもそも事実なんてどーでもいいと皆は思っており,単にあだ名のように「木公は早い男」と呼ばれていたわけだが.
本人も本人で,そうやってイジられるのも悪く思っていなかったので,本気な振りして否定したりして,そういう状況を楽しんでいたんだけれど.
そもそも,そう言われるようになったいきさつってのが,ちょっと可愛いんだけれど,めちゃめちゃ酒癖の悪い同級生の女の子のせいだったり.
この女の子,とにかく酒乱.お店でよそのお客さんにフラフラぶつかって迷惑がられることなんて日常茶飯事だし,トイレに入って鍵を閉めるんだけれど酔っ払って自分で開けられなくなって大騒ぎするし,コップは割りまくって怪我を負うし,自分が怪我するだけならいいんだけれど,他人にまで怪我を負わせて病院送りにするし.
コンパの席では,皆に警戒されて,絶対に誰もそばに座ろうとしない.
そんな中,僕はつとめて彼女のそばに座ってお酒を飲むようにしていた.基本的に物好きだし,そういうのを端から見て楽しむのが好きだったし.
別のテーブルで繰り広げられている「レヴィ・ストロースの交叉イトコ婚うんぬん」とか「下北半島のニホンザルの生態うんぬん」とか「因子分析の因子負荷量うんぬん」とか「依存度選択型囚人のジレンマを用いた実験うんぬん」とかそういう学生らしい真面目な話にもイマイチ興味がもてないダメ学生だったし.
それよりもなによりも,まぁ,とにかく騒ぎが大好きなので,僕はいつも彼女のそばで楽しくお酒を飲んでいたわけです.
で,いつも酒乱の彼女と,ぜんぜん話がかみ合わないまま,ニコニコしながら相槌を打ったりしていたわけだ,僕は.
ところで,僕はちょっとお酒を飲むと,すぐにトイレに行きたくなる体質.要するに,お酒に弱くて,トイレが近い.
そんなわけで,彼女が機嫌よく勝手なことをわめいている途中で,何度も「ごめん,ちょっとトイレ」と席をはずすわけです.
最初の1,2回までは彼女も機嫌よく送り出してくれるんだけれど,さすがにそれ以上になってくると,だんだん彼女のご機嫌も斜めになってくる.
そして,ついにはこう言って,僕をののしるわけです.
「木公クン,早い!そんなんじゃ,アタシは満足できないわ!早いのよっ!」
ちょっと待て.俺は,トイレが近いのであって,ナニが早いわけじゃないぞ.つーか,「早くて満足できない」と言ったら,どう考えてもアレの文脈じゃねーか.アレの文脈で,オトコをののしる言葉じゃねーか.
いくら事実と異なっている(と,本人は信じている)ことであっても,20を超えたいっぱしのオトコに向かって,それはねーんじゃねーの?
「あのね,こういう時は,『木公クン,トイレが近い.私が話している途中なのに,中座するなんて満足できないわ.本当に,トイレが近い人なのね』というのが正しい日本語だよ」
と,丁寧に説明しても,相変わらず「早い!満足できない!」という返事しか返ってこない.
もちろん,こういう,めちゃくちゃな受け答えが楽しくて仕方がないんだけれど.^^;
まぁ,そんなわけで「木公は,早い男」というレッテルが貼られたわけです.
楽しかった,学生時代の思い出.
さてさて,本題に入りましょうか.
冒頭に書いたとおり,眠れないので,いろいろblogの斜め読みとかしてたわけで.
そんな時,「妻を悦ばせるために」という,非常にアヤシゲなのを発見.
http://blog.goo.ne.jp/keiponkei
とにかく「夜の強い男」になるための日々の努力が赤裸々に語られてる.
読んでるこっちがちょっと恥ずかしくなってくる.そして,恥ずかしさの段階を超えると,彼の滑稽さに笑いがこみ上げてくる.
しかし,笑いをこらえて,辛抱して細かいところ(ていうか,古い記事)まで一生懸命読むと,彼のひた向きさといたって真面目な努力,そして妻を誰よりも愛しているという彼の姿勢にちょっぴり感動すらしてしまう.
いやー,なんつーか,恥ずかしくて正視に堪えがたい内容ではあるけれど,ある意味見習うべきところは誰しもあるんじゃないかと思ってみたり.
(やってる内容じゃないよ,彼の心意気にだよ)
僕的に「えーもん見っけ」.