別に身内の不幸自慢をしたいわけではないが、両親とも北海道の片田舎の農家の子供。
しかも父親は長男とかじゃなかったから、「お前は家を出て、適当に仕事探せや」みたいなノリで、眼鏡屋になり現在に至る。
そんな両親の下で長男として育った当方は、絶対に眼鏡屋などにはなりたくなくて、大学院まで行って研究職について現在に至る。
それはさておき、我が家の出自は貧乏な農家だったわけで、食卓のマナーは割りとキビしめにしつけられた。
まず、箸の持ち方は、徹底的に仕込まれた。
バッテン箸とかはもってのほかで、ちょっとでも箸の持ち方が不細工だと、いくら泣こうが叫ぼうが、
「お前はご飯食べなくていい」
と食事を取り上げられちゃったり。
#今、自分が幼児だったら、虐待で訴えてやる。
しかしまぁ、わりとそれなりに、人前に出て箸を使っても、それほど恥ずかしくない状態になって現在に至る。
ただし、嫌い箸の教育は一切受けなかった。いまだに、いろいろタブーを犯す。
なお、お箸の持ち方とか嫌い箸は兵左衛門の「食卓へおじゃまします」以下のコンテンツが参考になりますね。
もう一つ厳しくしつけられたのが、「食事を残さないこと」 and 「好き嫌いしない」でした。
「農家の人が一生懸命作ったのだから、残しちゃいけません」が合言葉でした。
#「世界には、ご飯も食べられない貧しい人たちがいる」系のお小言はありませんでした。
そんなわけで、少なくとも、実家生活時代はほとんど食事を残すことはなかった。
大学に進学したとき、札幌で一人暮らしを始めた。
某紫綬褒章を受賞した先生などは
「僕が大学に進学した理由は、親元を離れて一人暮らししたかったから」
と、確か言っていたはずだが、きっと今問い詰めても知らん振りされるだろう。
いや、彼がしらばっくれようが、どうしようが、僕はそれを聞いたとき首がムチ打ちになりそうなくらい、激しく首を縦に振った覚えがある。
まさしく、僕が大学に進学した理由の60%がそれだし(残りの40%は家を継ぎたくなかったという理由)。
んなわけで、一人暮らしを始めるときは夢いっぱいでした。
ていうか、「これで、女の子を連れ込み放題だぜ!」とかなり喜び勇んだものでした。
しかし、現実はそんなに甘くなかったし、そもそもかなり自分の身の程を知らなかったわけで。
そもそも、女の子を部屋に連れ込むほど、俺、もてないし
がっくり。
一人暮らし1ヶ月目にして、女の子を連れ込み放題にすることが不可能だという現実を突きつけられ、次なる目標は、「好きなものを、好きなように食べる」でした。
もう、どんな箸の持ち方をしようと、偏食をしようと、食べ飽きたらゴミ箱にぽいっとしようと、誰にも文句は言われないし。
現在、ほぼ毎日 Cafe Junk に通っている僕の生活からは想像も付かないだろうけれど、学生時代の数年間は、毎日自炊してた。
ところが、いざ自炊を始めてみると、特にわざわざ変な箸の持ち方をする理由もないので、実家にいたときと同じようにきちんとした箸の持ち方をしていた。
自分で買い物に行って好きなものだけを作って食べていたので、確かに偏食と言えば偏食だったけれど、そもそもバランスの取れたメニューが好きだったので、おかげさまで栄養のバランスが崩れるようなことはなかった様子で。
しかも、あまりお金のない学生だったので、食材も必要最小限のものしか購入しないし、カツカツなのでちょうど食べきれる分しか調理しないので、結局ゴミ箱ぽいっとするチャンスもなかったわけで。
せっかく、一人暮らしを始めたのに、実家にいたときとぜんぜん変わらない生活で、別にしょんぼりする理由もないのに、なんとなくしょんぼりしたり。
ただ、外食したときとかは、「もう、お腹いっぱい」と食事を残すケースが散見し始めた。
そんな、一人暮らしスタート時の思い出。
もう一つ思い出したのは、某仲のいい女の子との会話。
その子が、ある男の子と分かれたときにこんなことを言っていた。
「あいつさ、一緒にご飯を食べに行くと、残すの。そんなに多い量の食事じゃないのに、残すの。男のクセに、そういうのいやじゃん」
うーむ、非常にジェンダー・バイアスのかかった発言ではあるが、まぁ、そういうもんかもしれないと思った。
話は変わって、職場の隣の席の某男の子。
彼も、あんまり大食できるほうじゃないらしい。
食事を食べに行くと、奥方と2人で一人前頼むとちょうどよいらしい。
それはさておき、最近よく、オモロイWEBサイトの情報交換などしている。
某風俗嬢の日記とか。
#どっちが先に見つけて紹介したのかは、本人たちの名誉のために伏せておく。
そんな彼が教えてくれたのが、「2円以上、7円以下。」。
なんでも、「2円~7円相当のものをつくりそれを癒しグッズと偽り高額で販売するプロジェクト」だそうです。
これはこれで、オモロイ。
ちょっと調べると、このサイトの運営者が「西田さん」であることがわかる。
そんな西田さんをネタにした blog を発見。
メシを残すことで有名な西田
※危険:残飯系の写真が苦手な人は絶対に見るな。
貧乏な農家の家計に育った親に育てられ、「食べ物残すな」と躾られた当方としては、なんとも心苦しいblog ではあるが、コンセプトには笑った。