27日に行われた「MTVミュージック・ビデオ・アワード」では、功績を称えられて「レジェンド賞」を贈られたそうだ。
そのほか、28日には児童養護施設を慰問したと伝えられている。
いくつも記事が出ているが、どれも概ねマイケル・ジャクソンには好意的な書き方がされている。
児童虐待に関する裁判のことや、自宅兼遊園地の「ネバー・ランド」の従業員への給与不払い問題などにも触れられていはいるが、あくまで客観的な事実の羅列のみで、ネガティブなコメントはつけられていない。
記者達は純粋にマイケル・ジャクソンのことを悪く思ってはいないのだろうか?
それとも、悪く書きたいのだけれど、なんだかよくわからない”巨大な力”によって悪く書かないように圧力がかけられているのだろうか。
よくわかりませんが。
よくわからないまま、もう一度よく記事を読んでみた。
スポニチの記事「マイケル仰天登場!マチャミに接吻」を読んでみよう。
トロフィーを手に「一番言いたいのは日本の皆さんを心から愛しているということ。ここに出る前、きょうは泣かないと自分に約束したけど、日本の人は優しく心が広くて…」と涙ぐんだ。声を詰まらせるスーパースターに客席で涙ぐむ人も。「世界の皆さんと日本の皆さんに愛していると言いたい。私の子供にも、いつもそばにいてくれてありがとうと感謝したい。私を信頼してくれる世界の人々を私も信頼したい」とアピール。
マイケルの謙虚で殊勝な態度が表れています。
きっと、記者もその姿に感じいって、純粋に彼を応援する記事を書いたのでしょう。
とりあえず、そう思った。
しかし、待て。
最前列で見た都内在住の女子高生(17)は「驚きの白さ。カッコイイ」と泣きじゃくった。
「驚きの白さ」ってなんだ?
「山」といえば、「川」
「チグリス」といえば、「ユーフラテス川」
「たらちねの」といえば、「母」
「あたりマエダの」といえば、「クラッカー」
「3時のおやつは」といえば、「文明堂」
「キンチョウ・リキッドは」といえば、「油とチャウチャウ」
そして、
「驚きの白さ」といえば、「花王のアタック」
じゃねーか!
あくまで女子高生のコメントというオブラートに包みつつ、マイケル・ジャクソンを洗剤になぞらえるあたり、”巨大な力”に抑圧された記者の小さな抵抗が見え隠れするような、しないような。
しかし、確かに、洗濯洗剤のキャッチはマイケル・ジャクソンにピッタリかもしれない。
往年のしなやかなダンスを思い描けば
「輝く白さ、驚きのやわらかさ」(P&G ボールド)
っぽいし、
裁判も多額の和解金でケリをつけたことを省みるに
「金銀パールプレゼント♪」(ライオン ブルーダイヤ)
がぴったりだね。
どうせなら、裁判もとことん争ってくれたら
「控訴酵素パワーのトップ!」(ライオン トップ)
がハマってたのに、惜しいね。