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一生の思い出にはならない誕生日

 本日は、当方の誕生日。しかも年男。

 何か劇的なことでも起こるかと思っていたけれど、これといった大事件もなく、ごく普通の週末のように淡々と進行し、つつがなく1日を終えようとしている。来年の今日どころか、来週の土曜日あたりで、すでに「そういえば、あの日俺は何してたっけ?」と思い出すのも難しくなるだろうと思える、ごくごく普通の1日であった。

 お誕生日の贈り物を頂いたり、お祝いのメッセージを頂いたり、阪大に出かけたり、奈良では平城遷都1300年祭がスタートしたりと、ちょっと毛色の変わったこともあったが、胸が張り裂けるほどの悲しいこともなかったし、顎が外れるほどの嬉しいこともなかったという意味で、ごくごくごく普通の1日であった。

 将来、何かにつけて思い出すような、劇的な誕生日にならなかったことを嘆いているのではない。むしろ、こういう風に何の変哲もなく時間が流れていくことが、平和で喜ぶべき人生なのではないかと、なんとなく悟ったような、もしくは呆けているよう、そんな日なのであった。

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