日本国内でも Google Voiceのサービスが始まったという。
当方には大人特有の諸事情があるので、利用することを一瞬ためらってしまったのだが、これも勉強のうちと思い、$10 の通話クレジットを購入した。購入したはいいけれど、夜中だから誰かに電話をかけるのは迷惑だろうし、そもそも普段から電話で話すような相手もいない。
しかたないから、自分のケータイに Google Voice から電話をかけ、「おー、かかった、かかった」と一人で悦に入り、ケータイに向かってしゃべり、その声がPCから聞こえることを確認した。
・・・少し虚しかった。
それはそれとして、通話履歴の画面を見ていて、新鮮な驚きがあった。
通話履歴にスターを付けるとか、単に「削除」と言わずにゴミ箱に入ってしまうところとか、僕がこれまでに考えもしなかったような仕組みになってる。
たとえば、相手と話した通話内容が録音されていたとして、その会話がとても満足行くものだったら、スターをつけて保存しておいたりする気持ちはわかる。今はもうなくしてしまったけれど、学生の時にちょっと好きだった女の子からの留守電は、テープを捨てずに取っておいたりもしたものだ。
ところが、通話履歴というのは、何時何分に誰それと通話しましたという単なる事実の記述であり、それに感情価を与える(スターを付ける)という意味がよーわからん。よーわからんが、それが21世紀なのかもしれないと、わかったつもりになった。
いつか、かわいい女の子と通話することがあったら、その時僕もスターをつけよう。
なお、リカちゃんはGoogle Voiceからの電話には出てくれなかった。