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スター・ウォーズ クローン大戦

世間では「スター・ウォーズ エピソード3 / シスの復讐 」が発売になって、盛り上がっているような、盛り上がっていないような、よくわかりませんが。
なんせ、あの可愛かったアナキン坊やがついに悪の権化ダース・ヴェイダーになってしまうんですから、まぁ注目と言えば注目ですね。主演のヘイデン・クリステンセンの芝居のアレさ加減とか、アノ人の分娩シーンの淡白具合とかに手厳しい批評があったり、なかったりのようですが。
しかし、単なる脇役のアノ人がアノ場所でアノ人と同じポーズをとりながら、地平線の彼方に浮かぶ2つの恒星を眺めているシーンは、往年のファンにとってニンマリものだったりするようですが。


さてさて、当blogもある意味、話の脈絡のなさで有名なようで、実は無名なわけですが、この「スター・ウォーズ エピソード3 / シスの復讐 」も話の脈絡のなさでは引けをとりませんね。

ていうか、何の事前知識もなく「スター・ウォーズ エピソード3 / シスの復讐 」をいきなり見ちゃった人は、頭の上にクエスチョンマークがたくさん浮かぶであろうことは想像に難くありません。

グリーバス将軍って誰?
なんでパルパティーン議長が、その謎のグリーバス将軍に捕まってるの?
ていうか、なんでグリーバス将軍は咳ばっかりしてるの?もしかして、沖田総司のマネ?

あたりの疑問が、少なくとも開始5分で湧き上がってくるわけです。

そこらへんへの回答は「スター・ウォーズ クローン大戦 」を見ればとりあえず解決です。
特にこのアニメ、ラストシーンがスター・ウォーズ エピソード3 / シスの復讐 の開始直前(おそらく10-30分くらい前と予想される)なわけだから、なかなかニクいアニメ。

中には、デフォルメされた上に非常にバタくさい絵柄になじめない人もいるかもしれない。
しかし、映画のキャラクターや風景の雰囲気をうまく伝えているし、絶妙なコマのはしょり具合が往年の手塚アニメを見ているようで楽しい(ていうか、語るほど”往年の手塚アニメ”をたくさん見ているわけではない当方であるが)。


※写真は、兄弟の契り(?)を交わすオビ=ワンとアナキン(エピソード3のラストへの伏線)

なお、このアニメは2本で完結。
1本目は、銀河中が「クローン大戦」に巻き込まれていく様子をオムニバス形式で見せていく。あちこちの局地戦にジェダイ・ナイトとクローン・トルーパーが派遣されて活躍する姿が見れる。ていうか、クローン・トルーパーにほれますな。中身があのジャンゴ・フェットのオヤジ面だとは思えないほどです。
2本目も少々オムニバスっぽくて話が多少アチコチに飛びますが、”グリーバス将軍とアノ人の陰謀” & “アナキンの成長(ジェダイ・ナイト就任、右目の怪我、精神的な強さ・弱さ)”の2本立てに話が収斂していきます。そして、ラストは先にも述べたように、その2本の糸がより合わさってエピソード3へど続いていきます。

個人的に、エピソード3よりも「スター・ウォーズ クローン大戦 」の方がよっぽど面白いと思っている当方です。

エピソード3の予習用としても、ジェダイの最後の活躍を楽しむにも、妙な演出に凝っていない素直なアニメを楽しむにも、ちょっとした時間つぶしをするにも(2本とも、5分程度の短い話が1時間分くらいです)、お金が余って使い道のない人にも、もちろんなけなしの小遣いを有意義に使いたい人にも、お薦めです。

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