安全戦士CONDOMSというコンドームをプレゼントされ、それを使ってアイスキャンディーを作ったのは今月上旬のことである。
それから20日あまり。
件のコンドームをプレゼントしてくれた某♂が、自慢げに”酸素水“というミネラルウォーターを飲んでいた。
聞くところによると、通常の水の5倍ほどの酸素が混入されているらしい。
通常の5倍と言えば、シャア専用のさらに1.67倍に相当する。こんなナマっちろいボディが、赤くて通常の3倍のシャア専用以上の能力を有しているとはどうしても信じがたい。
信じがたいので、
「腸には酸素を取り込む機能はないよ。赤血球の二酸化炭素と酸素を交換する働きがあるのは肺だよ。腸にいくら”酸素水“を送り込んだところで、何も影響はないのでは?むしろ、その水を鼻から吸い込んで、気管を介して肺に送り込まないと意味ねーんじゃね?むせかえっても責任は取らないけれど。」
と、シャアを擁護する発言をしてみた。
しかし、シャアを愛する者としては
「見せてもらおうか、アサヒのミネラルウォーターの実力とやらを!」
と言ってしまうのがサガであり。
水に溶解する気体の量は「溶解度」と呼ばれ、気体の種類によっても異なるが、圧力や温度によって影響を受ける。一般に、温度が高くなるほど、もしくは、圧力が低くなるほど気体は溶けにくくなる。
ペットボトルに飲料を封入するとき、大きな圧力をかけるとのことである。ということは、開栓するとペットボトル内の圧力は低下し、水に溶けきれなくなった気体がいくばくか発生するはずである。
その気体の量を測定すれば、”酸素水“に本当に5倍の酸素が封入されているか確かめられるはずである。
しかし、悲しいかな。我が家には理科実験用の道具がない。
どうやって発生した気体を集めて測定すればいいのか。
ぴーん。
ペットボトルの口にゴム風船をつけて、発生した気体を集めればいい。
あるじゃないか、おあつらえ向きのアノ道具が!
【方法】
開栓前の”酸素水“の口にコンドームを装着し、開栓直後に発生した気体をコンドームで収集する。
統制条件として、コカ・コーラ、酸素イン(酸素量12倍!!)、天然水を準備し、比較する。
開栓する前に各ペットボトルの口にコンドームを装着。
余分な空気が入らないように気をつけて装着することは、ナニのときと一緒。
空気漏れが最小限になるよう、口を輪ゴムで縛る。
コンドームを破らないように、慎重にキャップをひねって開栓する。
【結果】
まずは比較対照のコカ・コーラ。
炭酸飲料は一気にガスが出るので、もっとも多くの気体が発生すると予測される。
さすが、天下の炭酸飲料コカ・コーラ。ちょっとキャップをひねって、「プシュッ」というや否や、あっという間にコンドームが膨らんだ。
さて問題の酸素水である。
ちょっと膨らんだ。
コカ・コーラには遠く及ばないが、きちんと膨らんでいる。
コンスコン風に言えば「ア、アサヒのミネラルウォーターは化け物か!?」である。
最後に、全部並べてみる。
膨らんだ量が多い順に、
コカ・コーラ > 酸素水 > 酸素イン = 天然水
であった。
酸素水のコンドームが若干横に広がっているところに注目して欲しい。
【結論】
酸素水は確かに通常(天然水)より多量の酸素が含まれているようである。
しかし、12倍を誇る酸素インは通常の水とあまり変わらないようである。
【おまけ】
各ミネラルウォーターを飲み比べてみた。
違いのわからない男である当方には、やはり違いがわからなかった。
しかし、どのミネラルウォーターにも甘みを感じた。
コンドームに添付されているゼリーが飲み口に付着し、それを舐めとってしまったのではないかと不安になった。
なお、実験中に過って何枚かのコンドームを破って破損した。
ちょうど在庫が0になりました。
どうもありがとうございました。