どこの誰が言ったかは知らないが、ていうかきっと誰もそんなことは言ってないと思うが、
姫路城を制する者は、兵庫を制する
と言い放って、兵庫で遊んだのはもう3年も前の話だ。
なにやら、姫路菓子博2008というイベントが開催されている(開期:2008年4月18日-2008年5月11日)らしいので、見物に行ってきた。
【姫路菓子博2008】
開催3日目の日曜日、4月20日の午前9時に会場着。
駅から姫路城方面に向かう人の列は、さながら民族大移動状態。およそ15分の道のりを、人の波がゾロゾロと進んでいく。そんなに混んでいないだろう、とタカをくくっていたのだが、その人の多さにちょっとビビる。
当日券(2,000円)の発売が9時からと聞いていたので、時間ちょっきりにチケットブースに行ったわけだが。
チケット売り場は閑散としていた。まったく待たされることなく、チケットを買うことができた。
逆に言えば、来場者の90%以上が事前にチケットを用意して会場に来ているらしい。
駅からあれだけたくさんの人が歩いていたのに、チケットブースにはほとんど人がいないのだから。
チケット購入後、入場ゲートに向かう。
うまく遠近感のある写真を取れなかったけれど、ゲートまで100mくらいあって、人がびっちり詰まってる。
横幅も150m以上はあったと思う。
ものすごい人出。
9:30開場の予定が、9:20ころ入場開始となった。
それでも、僕が開場入りできたのは、9:40ころ。20分くらいノロノロと中に入ったわけだ。
しかも、入場門はここだけではなく、5箇所くらいある。確かに僕が入ったのはメインゲートだから一番人出が多いのかもしれないけれど、それでもびっくりするくらい人がいたわけだ。
20分も遅れてはいると、開場のないのパビリオンにはすでに長蛇の待ち行列。
僕が入ったメインゲートのすぐそばには、”トリュフで作った地球儀”が話題の「兵庫のお菓子館」や、グリコなどの大手メーカーが共同で出している「夢のお菓子ランド」などの魅力的なパビリオンが並んでいたのだが、人の多さにゲンナリして、スルーした。
スルーしても、スルーしても、どのパビリオンも長い列ができている。
開場から30分ほどしかたってないのに
「ただいま、60分待ちです!」
と、係員は叫んでるし。
会場の一番端まで来てみると「日本縦断!お菓子めぐり館」というのがあって、奇跡的にここには待ち行列ができていなかった。
もう、興味があるとか、ないとかの問題ではなく、「空いてるから入る」という、とても消極的な理由で入館。
日本縦断なので、まずは北海道から。
すると、いきなり千秋庵の山親爺が飾られているじゃないですか!
山親爺のCMソングといえば、道産子の愛唱歌と言っても過言ではない。
♪ 出てきた 出てきた 山親爺
♪ 笹の葉かついで シャケしょって
♪ スキーに乗った 山親爺
♪ 千秋庵の山親爺
の、あれだ。
黒い缶といい、しばらく見てなかったから、懐かしかったよ。
確か、あの缶の中に、熊の模型が入ってるんだよね。
そのほか、大阪コーナーには、おこしで作った太陽の塔があった。
47都道府県をつぶさに見て回り、そとに出ると、ますます人があふれてる。
先ほどスルーしたパビリオンの待ち時間は、2倍の120分とかになりはじめてる。
もう、いやになってしまったので、菓子博のチケットでそのまま入れる姫路市立動物園に避難。
#つーか、同じように考えた人々で、こっちも混雑
「俺の卒論は、”虎穴に入らずんば、虎子を得ず” だったよなぁ」と思いながら、トラの子の剥製を見たり、
「明日、某所で霊長類の特徴について学生さんに説明しなきゃいけないんだよなぁ」と現実に引き戻されながら、ワオキツネザルを見たり、
#なんだかわからん写真だ。
「へぇ~、オランウータンって上手に2足歩行できるんだぁ」と感心しながら、写真を撮り忘れたり。
期待以上に動物園を堪能した僕がいた。
動物園で時間をつぶし、もう帰ろうかと思ったんだけれど、入場料を2,000円も払ったのがなんとなく惜しくなり、意地になって「兵庫のお菓子館」に並ぶ。
待ち時間は60分とアナウンスされていたが、実際には30分弱ほどで入れた。
とりあえず、トリュフで作られた巨大地球儀だけは見たので、満足した(写真なし。ごめん)。
で、まだ日は高かったけれど、帰ろう・・・と。
【蕎麦名人】
駅に向けて歩き始めると、
「高橋名人がやってくる!!」というポスターが。
高橋名人と聞けば、多くの人が”16連射”で有名な高橋名人を想像するだろう。
しかし、姫路の高橋名人は、蕎麦打ち名人らしい。
頭は薄いが、蕎麦はうまかった。
【くるみやのシフォンケーキ】
お菓子を目当てに姫路菓子博2008に行ったのに、不完全燃焼な当方。
そういえば、R氏が「明石に くるみや がある」と言っていたことを思い出す。
明石といえば、姫路から家に帰る途中だし、フラストレーションも溜まっているし、まだ時間も早いしってわけで立ち寄ってみることにした。
説明しよう。
“くるみや” というのは、北大の某講座の御用達だった洋菓子屋のことである。
プレーン・シフォンケーキの周りに、こってりと生クリームが塗られているヤツに、学生一同目がなかったわけである。
長らく、札幌にしかないお店だと思われていたのだが、昨年、R氏が明石にも店舗があるのを発見。
理由はよくわからないが、とにかく国内で、明石市と札幌市でのみ営業を行っている様子。
そして、これが”くるみや”のシフォンケーキだ。
ケーキセット(ドリンク付き)で、確か500円くらい。
懐かしさのあまり、古河講堂とかが脳裏に浮かびましたよ。
明石市内に3店舗あるらしいのだけれど、僕が行ったのはJR明石駅直結のビルの1F。
持ち帰りもできるし、喫茶コーナーもあります。
喫茶コーナーはひっきりなしにお客さんが来ていました。こちらでも人気店なんでしょうか。
#でも、シフォンケーキを食べている人はあんまりいなかった。
そんな感じで、食べ物三昧で兵庫を制してきました。