どこの誰が言ったかは知らないが,ていうかきっと誰もそんなことは言ってないと思うが,
姫路城を制する者は,兵庫を制する
はい,そして,「アンタなんかに,兵庫を制されてたまるか!」という声が各方面から聞こえてきますが.
何はともあれ,1泊2日の兵庫の旅なわけです.
記事の最後には,読者プレゼントもあります.
【姫路城】
まずは,姫路城.
「白鷺城」の異名を持つ,日本を代表する美城です.1993年にはユネスコの世界遺産にも登録されたそうで.
建築のことも,日本の歴史のこともてんで疎い当方ですが,その存在感には圧倒されます.
この地に最初に砦が作られたのは1300年代にさかのぼるそうですが,ほぼ今の形になったのは1600年代だそうです.
羽柴秀吉が中国攻めをするときに利用したりしたそうですが,この城自身が戦場になることは戦国時代以後まったくなかったそうです.昭和の大戦でも戦火に巻き込まれることなく,(何度かの改修工事はあったそうですが)昔のままの姿をとどめています.
入城料600円で天守閣を登ることができます.
6層ありますが,階段でズンドコズンズン登っていきます.
城の中は暑い空気がこもっていて,かなりバテます.しかも,城の中には一切飲み物が売っておらず,喉がカラカラになります.一応,「飲食厳禁」ということになっていますが,こっそり飲み物を持ち込んで水分補給しながら行かないと,脱水症状でぶっ倒れることが可能かもしれません.
実際,僕は天守閣の最上階に到着したとたん,矢吹丈よろしく,燃え尽きて真っ白な灰になっちまいました.
しかし,天守閣から見下ろす姫路の街は壮観でした.目を凝らせば,瀬戸内海まで一望できます.
そのほか,庭園の中を見て歩くといろいろ面白いものがあります.
僕的大ヒットは,「播州皿屋敷」の怪談で有名なお菊さんが身を投げた井戸があります.
水は枯れているようでしたし,井戸の上には網が張られており,水を汲んだり,身を投げたりはできませんし,もちろん皿を数える女性の声も聞こえてはきませんでしたが,きちんと残っています.
とりあえず,身投げ未遂してみました.
おまけとして,堀にいた白鳥と黒鳥.ナイスなコントラスト.
【兵庫県立歴史博物館と姫路市立美術館】
姫路城に隣接して,兵庫県立歴史博物館と姫路市立美術館があります.
地図で見るとすぐ隣なのですが,城の敷地に沿ってぐるっと歩かなくてはならないので,姫路城の大手門(いわゆる正面門)からのんびり歩くと15分くらいかかってしまいます.
いずれも,まず建物が芽を惹きます.
兵庫県立歴史博物館の方は直線とガラスで構成されたモダンな建物です.
それに対して,姫路市立美術館は赤レンガの建物で,もとは市役所として使われていた建物だそうです.
庭との総合的な配置で見た場合,姫路市立美術館に軍配が上がります.きれいに刈り込まれた芝生と随所に配置された彫刻がとてもきれいで,美術館に入らずとも散歩するだけで楽しめると思います.
兵庫県立歴史博物館の方は,確かに手入れは行き届いていますが,周りに大きな木が植えられておりちょっと雑然とした雰囲気になってしまっています.
もちろん,その人の趣味によりますから,どっちが良いとか悪いとかは一概には言えませんが.
展示物の簡単な紹介をします.
兵庫県立歴史博物館では古代(縄文時代)から第2次世界大戦ころまでの史料がいろいろ展示されています.
ただ,奈良や京都に比べると,大昔からそれほど栄えていたとは言えない土地なので,ぱっと目を惹くような展示物はありませんでした.大和時代ころのものと思われる木簡なども展示されていますが,それなら奈良の平城京跡とかで見た方がよさげな感じです.ただ,平城京跡に比べてはるかに施設がきれいで,掃除も行き届いていました.
そのほか,姫路城の1/15の模型がおいてあります.1階に設置されていますが,吹き抜けの2階から見ることができます.本物の姫路城を真上から見るチャンスはほとんどないでしょうから,これはこれで面白い展示物でした.周りには,同じ縮尺で国内の他の城の模型もありますから,大きさや建築様式の比較などするのも面白いでしょう(ただ,深く突っ込んではいけないのでしょうが,大阪城とか名古屋城とか,国内のライバルとなるような城の模型はありませんでした).
入場料200円.そうそう,無料で十二単の着付け体験できるそうです(1日2回,抽選で各1名ずつ).
姫路市立美術館では,明治・大正のころの日本人画家の絵画がたくさん収集されていました.
不肖な僕は,どの画家もいまいち存じ上げませんでしたが,やっぱりというかなんと言うか,姫路城をモチーフにした絵が何点か展示されていましたね.
あと,ピカソの絵が何点かと,ロダンの彫刻が何点かありました.
入場料200円.正直展示数が少ないので,さらっと見ると10分もかからず終わってしまいます.
【有馬温泉】
なんだか,姫路城周辺を歩き回って,汗だくになったし足もだるくなってきたので,「ここは一発温泉でしょっ!」ってことで,有馬温泉へ.
温泉宿に泊まってゆっくりするような豪勢な旅ではなかったので,日帰り入浴系でアタックしてみることに.
午後7時くらいに観光案内所で窓口のおばちゃん(本当は隣の窓口の若いおねーちゃんがよかったんだけれど,外国人の対応で忙しそうだった)に「なぁなぁ,これからサクッと一風呂浴びて,チャキっと帰るのにお勧めのお風呂ってどこよ?」と聞くと,
「金の湯」
と即答で,ファイナルアンサー.
そういや,先日デート(デート?デートなのか!?)した某女の子も
「有馬温泉といえば,金の湯と銀の湯に行くんですか?」
と言っていたような.
その時は,単語の意味がよくわからなかったので,適当に「ふぇ~,そんなのがあるんだ」と思ったり,往年のNHK BSのアニメ「おにいさまへ・・・」(池田理代子原作)の主題歌が「金の器,銀の器」だったよなぁと,オタクらしい関係ない連想を頭で繰り広げながら聞いていたわけだが.
でもって,どうやら「金の湯」と「銀の湯は同じところが経営している,別棟らしいことが判明.双方,歩いて5分ほどの距離にあるし,2軒の入浴券セットを買うと840円(?)らしいので両方アタックすることに(1箇所だけで600円くらいだったし).
銀の湯は,何の変哲もない温泉.むしろ,金の湯から向かう道が上り坂でちょっと大変かも.でも,まぁ普通に楽しめる.
ポイントは,金の湯.ここのお湯,金色・・・.というのは言い過ぎで酸化鉄か何かの色で,とにかく茶色い.なんだか,赤味噌の味噌汁みたいな色.これはこれで楽しい.
なお,銀の湯は21時,金の湯は22時まで.(入場は30分前まで).
金の湯から徒歩1分くらいのところに,コインパーキングあり.
【宝塚歌劇】
一夜明けて,どこに行こうか思案したところ,「兵庫で一番コユイところに行こう」と思い立ち,宝塚歌劇へ.
どんな演目があるか,入場料はいくらか,何時からやってるのかなどの下調べなどまったくせずに,9:45くらいに劇場横の駐車場(1日1,000円)に到着.
劇場前には,50人ほどのファンと思しき人たちがすでに列を作って並んでいる.
周りの案内ポスターなどを見ると,本日は11:00からと15:00からの2ステージらしい.10時から最初のステージの当日券が販売になるらしいので,とりあえず当日券の列に並び A席5,500円を購入・・・,と思いきや怪しげなおばちゃん(ていうか,ほぼダフ屋?)が近寄ってきて,5,000円でA席のチケットを売ってくれた.
おいおい,チケットブースの入り口3mでよくやるねぇ,おばちゃん.しかも,正規料金より安いし.
でもって,席についてみると,座席もほぼ中央だし,目の前が通路になっている座席なので足元も広く見やすいし.宝塚のチケットの世界がよくわからん・・・.
ていうか,周りのお客さんを見ると,老いも若きもそろっているにはそろっているが,とにかく女性比率が95%ほど.
「ボクちゃん,こんな大勢の女性の中で浮いちゃうかも!」
と,ドキドキすることにはしたんだけれど,それも杞憂だとすぐにわかった.
だって,お客さんたち,きっとステージ上の男役の人しか眼中にない.つーか,あれこそが男だとおもって,僕のような生物学的なオスは「男役に似ている,何か別な生物」くらいにしか思われてないんじゃないかと悟った次第.もうね,ひっそりと気配を消す,というかぜんぜん相手にされてない.全然恥ずかしがらずにステージ見れました.
ていうか,独特の雰囲気でアヤしいっちゃアヤしいのかもしれないが,僕はこの手のステージは嫌いじゃないし,大勢の劇団員達が寸分の狂いもなく踊り,歌う姿はそりゃ壮観でした.
これだけ人気を博するのがよくわかりました.
ぜひともまた別の演目を見に行きたいですな.
【クイズに答えて姫路城コインをGETしよう!】
名古屋城に行ったときに記念メダルの読者プレゼントを行ったので,その第2弾です.
以下のクイズの答えをメールに書いて送ってください.
_/_/_/ 問題 _/_/_/
当blogの正式名称は以下のうちどれでしょう.正しいものを選んでください
1. 有馬温泉観光客 俺の独り言 (arm-ore)
2. AL-Mail ユーザー俺の独り言 (alm-ore)
3. All Fools’ Day 俺の独り言 (afd-ore)
_/_/_/ 応募方法 _/_/_/
メールに「クイズの答え」「お名前」「メールアドレス」を明記の上,quiz@alm-ore.comまでお送りください.
締め切りは 2005年8月31日23:59:59
なお,賞品の発送は当選者の発表をもって替えさせていただきます
こんばんは
夏場になると怪しい人が夕方出没するらしいですが、どうでしたか?
そう。男性がみても宝塚は面白い。私も結構好きです。生舞台を見るのに限るけど。
姫路城、綺麗ですねー
其れはそうと
「往年のNHKBSアニメおにいさまへ・・・」
ってアニメ化されてたんですかっ!!!!
konさん:
幸い,怪しい人には一切出会いませんでした.
つーか,怪しい人が出るスポットはどこなんでしょう?
ていうか,僕がもっとも怪しい人だったかもしれません.
bambooさん:
来年,ベルバラの公演があるらしいので,それはぜひとも見たいと思っています.
bambooさんもぜひともドイツから駆けつけてください.
肉さん:
「おいおい,BSとはいえ,これを天下のNHKが夕方6時から放映していいの?」
という濃さでした.
ちなみに,ラストシーンの”薫の君”の扱いが原作と180度異なっています.
「おにいさまへ・・・」が宝塚歌劇で上演されることがあったら,SS席を徹夜してでも買いますな.
旅バトン
yukaaismさんから回ってきた旅バトン
兵庫に遊ぶ ’08: 姫路菓子博、蕎麦名人、そして、あのシフォンケーキ
なにやら、姫路菓子博2008というイベントが開催されているらしいので、見物のために姫路に行ってきた。