彼らの結成秘話が語られている『コンドルズ血風録!: タイム イズ オン マイ サイド』を読んだ。
著者の勝山康晴は、コンドルズのサイトに、
コンドルズプロデューサー兼出演者兼ROCKSTAR(有)社長。
作家として「コンドルズ血風録」(ポプラ社)などがある。SPUR、週刊SPA、EYESCREAM、DDDなどでも執筆。
バンドプロジェクト・THE CONDORSのボーカル。作詞作曲担当。作詞家としてNHK教育「こんどうさんちのたいそう」なども作詞。マンガ・アニメ通。
とある通り、コンドルズの中心メンバーの一人。
なお、中心メンバーの残り2人は、近藤良平(サラリーマン体操の案内役)と石渕聡(サラリーマン体操のピアノ)。
本書は、中心メンバーの3人が根城としていたアパート「朋来居」を中心に記述されている。
このアパートは早稲田にあり、築数十年は経っていようかというオンボロアパートだったらしい(写真)。あまりに不気味な雰囲気のため、映画『リング』のロケにも使われたそうだ(現在は取り壊されている)。
このアパートに、後にコンドルズの主宰となる近藤良平を著者の勝山が尋ねるところから本書は始まっている。
正直、彼の文章はあまり上手とは言えない(こういうとき、「彼の文章は荒削りだ」とか婉曲的に書くべきなのかな?)。
しかし、彼と彼を取り巻く人物の破天荒っぷりは読んでいて気持ちがいいし、興味が尽きない。
#ここで冒頭部分を読める。
既成概念にとらわれず、自分たちの信じる道を突き進む若者たちのサクセスストーリーって、読んでて小気味いい。
「ああ、これを経て、将来はNHKでサラリーマン体操をするのかぁ」
なんて思いながら読むと、彼らだからこそできた企画なんだなぁと納得する。
サラリーマン体操を見て、コンドルズにちょっとでも興味がある人は必読だと思う。
あそこで踊ってる人たちの隠れた性癖なんかも書かれていて、ニンマリするやらビックリするやらだし。
あと、「コンドルズ」命名の由来もちゃんと書いてあった。
#ヒント: “近藤”、”ホテル・カリフォルニア”