タイトルは『あしたの虹』で、ヒカルという金持ちのボンボンが父の再婚相手に惚れてしまう話だそうだ。
似たような話があったなぁと思ったら、源氏物語だ。光源氏と藤壺だ。ペンネームも紫式部が元ネタらしいし。
探してみたら、『あしたの虹』はここで読めるっぽい。
NHKのニュースで報道されていたところによれば、瀬戸内寂聴は当初ケータイで執筆していたけれど挫折して、万年筆と原稿用紙で書き上げたらしい。
編集者から、「現代若者語」に関してキツいチェックが入ったらしい。たとえば「生娘」は使わないとか、天真爛漫は「天然」に直すべきだとか。
周りには、瀬戸内寂聴がケータイ小説を書き始めたと聞いて、馬鹿なこととはやめろ的に止めた人がいたらしい。しかし、彼女はそれに耳を貸さなかったとか。
そういえば、彼女の自伝的エッセイである『晴美と寂聴のすべて』という本の中にも似たような話が書いてあった。まともな文学作品だけでは食っていけないから三文小説を書いていたら、周りから止められたという話。やるなら、バレないようにやれと言われたとかなんとか。
#細かいところは忘れた。
その本で書いてあったのは彼女の出家前(で、ほとんど売れてない頃)だったので40年近く前の話だったはず。
今でもあんまり変わらないのかぁ、と、80歳を超えた人に対して微笑ましく思ってしまった。
ともあれ、ぱーぷるの『あしたの虹』に関しては、部屋の電気を消してベッドにもぐりこんだ後、ケータイで読むかもしれない。
寝つきが悪いときとか、ケータイをいじることがよくあるし。