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室生寺: オヤジ殺しの階段

いとうせいこう & みうらじゅんが『見仏記4』において、その長く険しい石段を「オヤジ殺しの階段」と称している室生寺に行ってきた。
みうらじゅんの仏像探訪記[室生寺篇]も参照のこと

山の中腹に建物が点在しており、それらを見て回るためには石段を登っていく必要があるそうだ。
その石段がかなりキツくて、みうらじゅんが「オヤジ殺しの階段」と勝手に名づけたものだ。

文章や映像で見る限りでは、「みうらじゅんも何をふざけたことを」って感じなのだが、実際に登ってみると齢三十を超えた身には、確かにツラい山道。京都の伏見稲荷の山道に比べると距離は断然短いのだが、室生寺の方が急勾配に感じられ大変。足がプルプルと震えてしまった。

境内の一番上、奥の院まで登った。
歩いた距離や標高はわからないのだが、そこから見下ろして愕然。偶然、駐車場が視界にあって、自分の車が見えたのだが、その小さいこと。


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帰る時、逆に駐車場側から奥の院を見上げたら、木々の中にかろうじて櫓を見ることができた(下の写真では拡大して、櫓の部分を赤ペンでなぞってある)。


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見仏に関しては、僕にはあまりグッとくる仏はいらっしゃらなかった。
金堂(ここは比較的下層にあるので、苦労せずに登れる)に釈迦如来や薬師如来などの知名度A級が7体ほど、さらに薬師如来のボディーガードであるところの十二神将などが一同に会していて豪華だった。
しかし、拝観コースからは奥手に鎮座しており、薄暗いせいもありよく見えなかった。あまり落ち着いて見仏できなかったりして、あまりグッとこなかったのが残念。

その代わり、赤い彗星シャア専用・阿形と青い巨星ランバ・ラル専用・吽形の鎮座する門はかっこよかった。


(この奥に、恐怖のオヤジ殺しの階段が・・・)

はたまた、門の前では虚無僧が尺八でストリートライブをやっていて、なかなか良い雰囲気。


(ここから右に行くと、上の写真の仁王門です)

境内の横には川が流れていて、沿岸には桜がたくさん植えられていた様子。桜の季節には美しいだろうなぁと想像したり。上の虚無僧の左にある細い道(メインコースの逆)を歩いていくと、大きく見事な枝垂桜もあった。春の室生寺がどのくらい混雑するかよーわからんけど、その枝垂桜が花をつけた様子は見てみたいなぁ。

室生寺
拝観料: 600円
駐車料金: 600円
路線バス: 1時間に1本
みうらじゅんの探訪記のようには仏像に近寄れるわけではないので、気をつけるように。たぶん、特別拝観期間とかにしか近寄れないんだと思う。


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