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東京タワーでメダリオン

 東京タワーのすぐ隣に出かける用事があった。せっかくなので東京タワーの展望台に登り、毎度おなじみ茶平工業の記念メダルを購入することにした。

 東京タワーの展望台は2段階になっていて、大展望台(150m)と特別展望台(250m)がある。大展望台のチケットは820円、特別展望台は600円だった。両方セットは1,420円である。セット割引などのサービスはなかった。
 そして、チケットブースのおねぇさんによれば、特別展望台は25分待ちとの事。平日の16時半だというのに。

 僕は、東京タワーのメダルがどこで売られているのか事前に調査してこなかった。
 きっと展望台で売られているのだろうが、それが大展望台なのか、特別展望台なのか不明だ。確実に手にいれるためには両方調べる必要があった。しかし、特別展望台の待ち時間(25分)と両方への入場料金(1,420円)は僕にとって少しも魅力的ではなかった。
 だから、大展望台だけを視察に行くことにした(840円; 待ち時間なし)。それでメダルをgetできないのであれば、僕は運が悪いということだ。その時は潔くメダリオン道から引退する覚悟であった。どうしてそこまで気合を入れるのかはわからなかったが。

 ドキドキしながら直通エレベーターに乗ること1分ほどだろうか。大展望台についた。


 
 日本人アベックと外国人の家族連れが多い。彼らはエレベーターから降りると、一目散に窓に張り付いて東京の街を眺望する。適切な動作だ。

 僕は、展望窓を尻目に、おみやげコーナーへと一目散に向かった。展望台に来た人間としては不適切な動作だ。その不適切さのせいか、おみやげコーナーにメダル販売機はなかった。続いて、展望台の中心側の壁を見ながら周回した。みんなと視線の向きが逆方向だ。おかげさまで、ひとりだけ周りと違う行動をとることに頓着しないだけのふてぶてしさはここ数年で涵養さている。

 はたして、大展望台(150m; 820円)2階フロアでメダル販売機は見つかった。特別展望台のチケットは買う必要がなかったのだ。良かった。メダリオンの神は僕を見捨てなかった。

 売られているメダルは3種類。
 キティちゃんのことを憎んでいるわけではないが、「ちっ、安易なキャラクターものを作りやがって」と苦々しく思ったりする。キティ・バージョンなど買うわけがない。
 一方、ホログラム・バージョンというのが売られていた。少なくとも僕は、よそでホログラムのメダルを見たことが無い。通常の物より高い(500円)けれど、珍しいので迷わずに購入。隣の刻印機へ。

 ここの刻印機は、最新式の電子制御型だった。最新式と言っても、この会社からはダイヤル式と電子制御式の2タイプしかないのだから、そんなに凄いものでもない。それに、画面は20年くらいタイムスリップしたような感じだし。社内相対的には最新型でも、社会絶対的には時代遅れだ。

 機材が最新式であることに加え、価格は最高式だった。
 僕がこれまで見てきた刻印機の相場は30円だった。たまに無料のところもあるが、有料であるならば必ず30円であった。
 しかし、東京タワーの刻印機は50円であった(写真をクリックして拡大し、硬貨投入口を見よ)。相場の1.67倍である。たった20円の差だと言えばそれまでだが、なんだか悔しい。400円のメダルではなく500円のメダルを購入すること(差額100円)には何の躊躇もないのに、刻印機の20円の差をひどく惜しく思う。

 

 何はともあれ、東京タワーのメダルは大展望台(150m)でゲットできるということがわかった。メダルラインナップもわかった、刻印機料金が高いこともわかった。
 どうぞ参考に。

 そして僕は、展望台のチケット半券を持って、MJの遺品展へ向かうのだった。

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