それを記念して、3月16日に「山瀬まみ-25th Anniversary Best Album-」が発売される。CDとDVDが1枚ずつ入ったセットになる模様。
未だ全ての収録曲が明らかになってはいないが、その一部がHMVのサイトでリストアップされていた。
ここにそれを引用し、ちょっとした感想を書いてみる。
【CD収録予定曲】
- メロンのためいき
- セシリア・Bの片思い
- Heartbreak Cafe
- Strange Pink
- 怪傑ぶんぶんガール
- 可愛いゝひとよ
- スターライト・セレナーデ
- 星空のエトランゼ
- サヨナラの子猫
- あ 不思議な気持ち
- Heart Candle / ポンヌフ(with 桂三枝)
- 笑顔でね ~結婚の歌~
- 曲名未定(LF「高橋克実と山瀬まみおしゃべりキャッチミー」タイアップソングを予定)
- 新録音曲または既存曲より
- 新録音曲または既存曲より
- 新録音曲または既存曲より
【DVD収録予定曲】
- 『親指姫 LIVE AT TERADA SOKO F-GO』
- ビートパンク小僧
- 綺麗になりたい
- 恋人よ逃げよう世界はこわれたおもちゃだから!
- I WANT YOU
- 芸能人様のお悩み
- YAMASEの気持ち
- かわいいルーシー
- ゴォ!
- ヒント
『親指姫ふたたび LIVE TOUR 1991 AT POWER STATION』
- ゴォ!
- 198
- YOU ARE HAPPY
- ビートパンク小僧
- 花売り娘
- CRUSH YOUR PARTY
- 気分はWAR
- 本日ハSEITEN成り
- (デート)2
- 天使も災難
- 地球よ私のために廻れ!
- BURICCO
- 魔女っ子メグちゃん
『PV』
- BURICCO
- ゴォ!
僕の意見では、山瀬まみの音楽活動は4つのパートに分かれる。
1. アイドル時代 (1986-1989年)
ホリプロのスカウトキャラバンとして、正統派アイドルとして、呉田軽穂(松任谷由実)作曲「メロンのためいき」でデビュー。しかし、おニャン子クラブ人気などに圧され低迷。いわゆる「バラドル」になる。
2. 山瀬ロック化計画 (1990-1991年)
頭のネジが1本飛んだような感じでいきなりロックに転向。少なくとも俺の度肝を抜くも、世の中的にはほとんど注目されずに終わる。しかし、無駄に豪華な作詞・作曲陣(奥田民生、デーモン小暮、大槻ケンヂなどなど)のおかげか、一部では幻の名盤と言われているらしい。2枚のアルバムが出た。
3. ソニー時代 (1993年)
それまでのキングレコードではなく、いきなり1枚だけソニーからCDアルバムとシングルを1枚ずつ発売。「ロック化計画」はまるでなかったかのように、フレンチポップ路線。キングレコードよりも大手のソニーに移籍したことで当方は大喜びするも、それっきりだった。
4. その他 (1994- )
ソニーから発売したCDの売上が芳しくなかったのか、山瀬まみの音楽活動はほとんど終わった。バラエティー番組の余興で歌をうたうこともなくなった。その代わり、「新婚さんいらっしゃい!」のアシスタントとして桂三枝とのデュエットを2曲くらい録音。
さて、こうして見てくると、「2. ロック化計画」の曲はCDに1曲も収録されていない。その代わり、ロック化計画の曲はDVDにライブ映像およびPVとして収められることになった。
これは、なかなか面白い構成だと思った。
とにかく、「ロック化計画」時代の山瀬まみの売り方はおかしかった(いや、僕はそれはそれで好きだけど)。それらを隔離するという作戦に思わずニンマリした。
2つのライブ映像は VHS でちゃんと持ってるけれど、DVDで手軽に見れるようになるのは嬉しい。
PVはまったく持ってなかったのでもっと嬉しい。特に「BURICCO」の山瀬まみはまじかわゆくて、「俺が死ぬときの走馬灯にワンカット入れて欲しい」と神様に祈るほどのでき。
「ロック化計画」を隔離したことで、CDは比較的耳障りの良いアイドル歌謡曲路線にまとめることに成功したと言える。
30代以上のロボットアニメファンなら多くの人が知っている「スターライト・セレナーデ」(『機甲戦記ドラグナー』主題歌)も含まれているし、アニメ『What’s Michael?』の曲も2つ収録されている(『マイケル音頭』が漏れたのは残念だが)。
今回のベスト盤はキングレコードから発売なのだが、アニメ主題歌に強いキングレコードの面目躍如というところか。
そして、キングレコードから発売されるベスト盤なのに、ソニー音源である「あ不思議な気持ち」と「Heart Candle」が含まれているところを大きく評価したい。これでこそ、記念盤だ。
トラック13-16は未定だが、どんな隠し玉がくるかとても楽しみである。
例えば、レベッカの「Maybe tomorrow」のカバー。山瀬まみが売れない時代に、この曲を聞いて勇気づけられていたという。
例えば、小泉今日子の「スターダスト・メモリー」のカバー。山瀬まみがオーディションで歌ったのがこれ。
ていうか、「メロンのためいき 2011」とかはちょっとやだな・・・と思ったりする。