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みうらじゅんスライドショー2011 “BEST OF SLIDE”

みうらじゅんの漫談ショー「スライドショー」を観てきた。

当日券を購入したら7列目だった。近かったし、僕のブロックの周りはスカスカだった。ホール全体では7割くらいの入り。

「スライドショー」とは、元はみうらじゅん、いとうせいこう、スライによるユニットROCK’N ROLL SLIDERSによるトークショー。みうらじゅんが撮影してきたヘンテコ写真をステージの巨大スクリーンに映写し、いとうせいこうがツッコミを入れるというもの。ちなみに、メンバーのスライとはスライド映写機。

今日の公演では、いとうせいこうは無し。みうらじゅん単独のショーだった。

参考ビデオはこちら。


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今日はちょうど2時間、みうらじゅんがノンストップでスライド見せまくり&しゃべりまくり。ちゃんと数えてないけど、写真は100枚くらいあったんじゃないだろうか。いっぱいありすぎてよく覚えていないが、仏像シリーズ、安斎肇シリーズ、街角銅像シリーズが大量にあった。

なお、冒頭で「著作権的には一切クリアされていません。ですからヨソには出せませんし、ここで見たものは他言しないでください」とみうらじゅんが自虐的に注意喚起していた。なお、過去に島田紳助の番組に出たことがあり、楽屋でビジネス(つーか株)の話を持ちかけられたという。その時の「黒い交際」、もしくは著作権の問題で自分は引退に追い込まれるかもしれないという話で、写真を見せる前に会場を沸かせていた。

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みうらじゅんは、エンジ色のシャツにライトグレーのスーツ、ノーネクタイで颯爽とステージに登場。杖(これもみうらじゅんのマイブームの一つ)を持って、舞台左手から足早に猫背で出てきた。僕は生でみうらじゅんを見るのは初めてなのだけれど、あまりのオーラのなさに、ちょっとビックリした。

それでも、ホールに集まったのはみうらじゅんの熱いファンの人たち。出てくるなり、「MJ!!!」というコールが飛んだ。世間的に MJ といえば Micheal Jacksonなのだが、みうらじゅんのイニシャルも MJ なのである。
それをきっかけに、MJのアドリブのマクラが始まった。

みうらじゅんが新宿のTSUTAYAに出かけたところ、「新宿でMJといえば、みくらじゅん」というポップがあったという。
気を良くしたみうらじゅんは、その店で会員証をつくろうとした。しかし、運転免許証も保持しておらず、その日は身分証明証がなくて会員になれなかったという。翌日、保険証を提出するも、顔写真がついていないせいで証明書として認められたなかった。そのまた翌日に、パスポートを持って行ってやっと会員になれたとのこと。
つまり、「新宿でMJといえば、みうらじゅん」は口先ばかりだと、本人が自ら批難していた。

そういう、当意即妙なトークを入れつつも、15:00-17:00のきっかり2時間(誤差2分以内)の持ち時間で終わった。とても面白い内容だったのでもっと聞いていたいと思った反面、その手腕に驚いた。
#学会とか行くと、持ち時間オーバーはデフォルトみたいな悪い風潮が蔓延してるので、みうらじゅんを見習うべきだとオモタ。

とにかくとにかく、プレゼンの名手として感動的でしたね。

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今回の会場はグリーンホール相模大野。最寄り駅は小田急相模大野駅。
実は、昨日、スライドショーの予習のために Youtube でアウトドア般若心経(本も出てる)を見ていた。アウトドア般若心経とは、街で見かけた看板を一文字ずつ撮影して、般若心経を写経するというもの(アウトドア → 出家という真面目なジョークも含まれている)。その中で「相」という字を撮影するために、みうらじゅんは相模大野駅に来ている。

4:10 に「相模大野」が出てくる。

みうらじゅん本人もそのことを覚えていたらしく、「ある晩、ふと『相模大野』を思いつき、たった1枚の写真のためだけにここに来た」みたいなことを言っていた。

全く飽きない2時間だった。

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なお、前座はウクレレえいじだった。マニアックで微妙なものまね60連発をやると宣言し、本当にやった。僕は念のため指を折って数えていたのだが、本当に60本やってた。どれもマニアックで微妙だった。

しかし、ここでもまた、プロの時間厳守を見せてもらって感激した。ひとつのものまねが平均30秒で、60本やるとちょうど30分なのだ。そして、本当に30分きっかりで終わった。本当にビックリした。

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