みうらじゅんと甲冑と私

勝手に観光協会の広島県ご当地ソング「しまなみ慕情」のビデオを見ていた。

0:48あたりのみうらじゅん映像に既視感があった。

2006年に広島城に行った時、俺も兜かぶったわ

自分で言うのもなんだけど、似すぎててコワイ。
ていうか、サングラスかけて兜かぶれば誰でも似るかも。

ただよく見ると、違う兜だね。
僕は広島城でコスプレしたんだけれど、勝手に観光協会がどこでコスプレしたかはわからん。

みうらじゅん「人生エロエロ」第182回

人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。

というのは、みうらじゅん週刊文春に連載しているエッセイ『人生エロエロ』の毎回の書き出しである。2012年の連載開始から、必ずこのフレーズを冒頭に置いて、ネタも尽きることなくエロエッセイを続けているらしい。ごくろうさまです。
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シシド・カフカへ至る道程

みうらじゅん『その昔、君と僕が恋をしていた頃』に、彼が THE NEWS という女性バンドを一目見て衝撃を受けたという話が出ていた。おそらく1990年ころの話だと思う。

全員センター分けの長髪ネェちゃん。
“やっちゃえ!やっちゃえ!もっと自由にやっちゃいな!”
爆音とシャウトが静かなホールにこだました。僕はそのとき、背筋に電流が走ったように、”ロック”をビンビン感じた。カッコイイ!社会に向けて思いっ切りツバを吐きかけているようなその姿勢に、僕は圧倒されたんだ。

–みうらじゅん『その昔、君と僕が恋をしていた頃』p.149

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喫茶ミッキー

みうらじゅん『キャラ立ち民俗学』p.120には、著者が国内で見つけた偽ミッキーマウスの写真が数枚掲載されている。その中の1枚に見覚えがある。

みうらじゅん『キャラ立ち民俗学』p.120より

みうらじゅん『キャラ立ち民俗学』p.120より

間違いない。これは奈良市内、県道754号線沿いにある喫茶店の看板だ。
関西に住んでいた頃、この辺りを何度も車で通って見たことがある。そばにはコスモスが名物の般若寺があるし(以前に行ったことがある)、かの有名な東大寺へ行くルートのひとつでもあったからだ。

グーグル・ストリートビューでもバッチリ見える。


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FMぐんまラジオ特別授業2012 Vol.1 みうらじゅん

2012年9月9日(日)14:00-16:00に群馬県前橋市群馬会館で行われた、『FMぐんまラジオ特別授業2012 Vol.1 みうらじゅん特別授業』の公開録音に参加してきた。
収録の模様は、9月16日(前編)、23日(後編)の13:00-13:55にFMぐんまで放送されるという。群馬県にお住まいの方は要チェック!

入り口の案内。入場は無料抽選の当選者のみ。僕は、当選した群馬在住の知人に連れて行ってもらった。

トークは、司会の川上直子のもと、みうらじゅんが受け答えをするという形式で進行。しかし、みうらじゅんがマイペースで話すものだから予定通りに進まず、司会が終始焦るという展開だった。
そのため、みうらじゅんの軽妙なトークと司会の慌てぶりを眺めるという趣向のトークショーとなった。
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夢の寺子屋: 大修学旅行2012

2012年9月1日、安齋肇、泉麻人、みうらじゅん、山田五郎という豪華サブカル人脈4人が集まるイベントがあるとのことで、京都市駅前のホテル銀閣へ行ってきた。
イベントの名称は「夢の寺小屋: 大修学旅行」というもの。

とにかく4人を見たかったので参加することは決めたが(前売り券5,500円)、内容はよくわからなかった。チラシに明記されていないし、WEBで調べてもどういうイベントかよくわからなかった。
見終わった今でもあのイベントは何だったのか一言では説明できないが、とにかく5,500円分は楽しめたし、何か修学したような気もする現在である。


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NHK『カーネーション』第56回

対談記事が読みたくてわざわざ週刊アスキー12月6日号を2週間前に買っていたのだが、昨日「大槻ケンヂ×みうらじゅん “スティーブ・ジョブズ”をガチで語る!」にその掲載内容はもちろん、紙面ではカットされた秘密部分まで全て公開されているのを見つけ、「すげえや!太っ腹!!」と叫んだ当方が、NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』の第56回目の放送を見ましたよ。

* * *

第10週「秘密」

糸子(尾野真千子)のお節介のせいで、勘助(尾上寛之)は完全に神経が参ってしまった。彼の母・玉枝(濱田マリ)は糸子のせいだと責め立て、ついには糸子の商売繁盛を妬んだり、人格を否定する発言をした。その時、糸子は何も反論をしなかった。

翌朝、糸子が店の雨戸を開けると、勘助の義理の姉・八重子(田丸麻紀)が立っていた。八重子は玉枝の無礼を詫びた。家業の美容院の経営が苦しい上に、勘助の調子も悪くなったことで、玉枝は心労が絶えなかったのだ。近頃では家族にもつらく当たることが多い。根の優しい玉枝のことだから、しばらくすれば元に戻る。どうか許して欲しいと言うのだった。

ところが、糸子はその謝罪を受け入れなかった。
自分は安岡の家族ではないので、そもそも我慢したり仲良くしたりする筋合いはない。元々自分は他前から目障りに思われていたに違いない。店は繁盛しているし、勘助を弟のように構っていた。それらが玉枝には気に入らないのだろうと断定した。
もう二度と安岡家には近づかないと言い放ち、八重子にもよそよそしく接し、彼女を追い返した。

しかし、糸子も苦しかった。本当は安岡家と仲良くしていきたかった。けれども、その態度を素直に表すことができなかった。気持ちとは裏腹に、八重子に八つ当たりしてしまったことに自己嫌悪した。
人恋しくなった糸子は、娘の直子(心花)をきつく抱きしめた。ところが、その無遠慮な行動は直子にまで嫌がられた。自分を受け入れてくれる人は誰もいないと思い、ますます落ち込んだ。
ついに、仕事も放り出して、二階でふてくされて寝てしまった。

糸子の事情には関係なく、店には客が殺到していた。もうすぐ衣料品の配給制度が始まるので、その前に気に入った洋服を手に入れようとする客が多いのだ。
縫い子のリーダー格の昌子(玄覺悠子)に叱られても、糸子は全く仕事をする気がなかった。自分が稼ぐと、その分よその誰かの稼ぎが減り、貧乏な人を苦しめることになる。だから、自分は仕事をしない方が良いなどと屁理屈を言うようになった。

怒った昌子と揉み合いになり、ふたりは絡みあったまま階段を転げ落ちた。それが刺激となり、糸子は自分を取り戻した。
自分には大切な家族のほか、生活の面倒を見ている7人の縫い子、さらに自分を待ってくれている大勢の客がいる。誰から嫌われようとも、自分の大切な人たちを守るために自分が頑張らねばならないと思い出した。戦争にも貧困にも負けず、自分は自分らしくやっていくのだと決意した。

その日の夕、安岡家の前におすそ分けの野菜をこっそりと置き、それを餞別として彼ら一家のことを頭から追いやった。もう玉枝や勘助のことで悩むことはしなかった。

昭和17年(1942年)9月。
衣料品の配給制度が始まった。衣料品の欲しい人は衣料切符と共に購入しなくてはならない。店側は、回収した切符を配給所に提出し、売れた分だけしか生地を仕入れることを許されなかった。仕入れに難儀するかと思われたが、偶然にも勝(駿河太郎)が配給係に任命されたので、何かと融通が効いて助かっていた。

配給制度が始まっても、オハラ洋装店は順調だった。他の勤め先を解雇された妹の清子(坂口あずさ)と光子(杉岡詩織)を縫い子として働かせることができるほどだった。その上、衣料切符の整理係として善作(小林薫)を使うほど、人手が足りなかった。

そして、糸子は3人目を身ごもっていた。

また、最近、勝が夜遊びをするようになった。
本人は夜釣りに誘われたなどと言って健全な遊びであるかのように振る舞うのだが、昌子が言うには悪い遊びに違いないという。けれども、糸子はまったく頓着しなかった。糸子は仕事や子供たちのこと、戦争の行く末など他にたくさん考えるべきことがあった。勝がひとりで機嫌よくしている分には、糸子にとって何の問題もなかった。だから放っておくことにした。

11月のある夕。
店じまいの時間になると、勝が珍しく歌舞伎に誘ってくれた。

* * *

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みうらじゅんスライドショー2011 “BEST OF SLIDE”

みうらじゅんの漫談ショー「スライドショー」を観てきた。

当日券を購入したら7列目だった。近かったし、僕のブロックの周りはスカスカだった。ホール全体では7割くらいの入り。

「スライドショー」とは、元はみうらじゅん、いとうせいこう、スライによるユニットROCK’N ROLL SLIDERSによるトークショー。みうらじゅんが撮影してきたヘンテコ写真をステージの巨大スクリーンに映写し、いとうせいこうがツッコミを入れるというもの。ちなみに、メンバーのスライとはスライド映写機。

今日の公演では、いとうせいこうは無し。みうらじゅん単独のショーだった。

参考ビデオはこちら。

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Twellv のスゴイ番組(見たことねーけど)

新居に移って、BSデジタルを見ることができるようになった。

面白くていろいろ見ている。
もっともよく見るチャンネルは NHK BSプレミアムだ。ご存知のとおり、毎朝連続テレビ小説『おひさま』を見ては、まとめ記事を書いている

次によく見ているのは、BS12 Twellvだ。僕の大好きな『みうらじゅん&安斎肇の勝手に観光協会』が放送されていたりする。

で、勝手に観光協会も楽しいのだが、合間に流れる番組宣伝からも目が離せない。
「おいおい、誰がこんなニッチなプログラム観るんだよ!」という番組が目白押しなのだ。

いくつか、番組宣伝を見て気に入ったものを紹介しよう。
なお、番組宣伝を見ただけでなんとなく満足してしまい、実際に見た番組はひとつもない。

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