NHK『ブラッサム』第4回

2年ぶりくらいで朝更新する当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブラッサム』の第4回めの放送を見ましたよ。

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第1週『私の父、私の母』

父についての作文は、みんなの前で読み上げることとされた。しかも、各自の父親を読んで参観日にするという。

珠(村上蘭)は気乗りしなかったが、継母・リョウ(国仲涼子)とともに父・清治(渡部篤郎)に作文朗読と参観日のことを話した。
父についての作文の発表会だと聞かされても清治はめんどくさそうに反応だった。珠はそれ以上しつこく誘うこともなく、むしろ清治が来ないことに安堵した。

しかし、参観日の当日、清治が遅れて教室に入ってきた。そして、珠の作文の発表が始まった。

珠の作文は、父の悪口から始まった。曰く、理不尽な理由でよく叱るというのだ。しかも、父は仕事をしたことがなく、遊んでばかりだと書かれていた。
しかし、後半では父の良い点が書かれていた。ある夜、父は一人で縁側に座ってカナリヤをじっと見ていた。父はカナリヤを何よりも愛していて、その横顔は笑っているようにも物悲しいようにも見えた。そんな父の表情は今までに見たことはなく、自分はしばらく食い入るように見つめてしまった。周囲からは放蕩無頼の徒だと陰口を叩かれているが、その時の父はそのような人物には思えなかったと述べて締めくくられた。

発表が終わるや否や、清治は笑いながら大きな拍手をした。確かに名文であった。教室中が拍手に包まれた。
放課後も清治は上機嫌だった。珠と一緒に下校し、珠の頭を撫でて褒めた。さらに、町の人々に会うたびに珠の作文を渡して読ませた。清治は、今までに見たことがないほど嬉しそうにはしゃいでいた。
こうして、しばらくの間、葉野家は平穏な日々が続いた。

ところがある日、事件が起きた。
清治が昼寝している間、継母・リョウはカナリヤに餌を与えていないことに気づいた。カゴを開けて餌をやろうとした瞬間、幼い息子・守(大西悠貴)が末の赤ん坊・英男にいたずらしようとしていた。それに気を取られたせいでカナリヤが飛んで逃げてしまった。
目を覚ました清治はカナリヤがいないことで激しくうろたえた。リョウが逃がしたと知ると激昂し、今すぐに連れ戻せと怒鳴りつけた。

しばらくして帰宅した珠は家の異様な雰囲気に気づいた。家には清治しかおらず、リョウは他の3人の子どもたちを連れて家を出ていったという。清治は、リョウはいつも珠をかわいがっていたのに、何かがあると珠だけを置いていったと皮肉を交えて冷笑した。

珠は網を手に取ると、カナリヤを探すと言って家を飛び出した。

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NHK『ブラッサム』第3回

アバンタイトルでは必ず85歳の珠(加賀まりこ)&その秘書・藤川優子(松たか子)が出てくるという決まりになってるみたいだけど、めんどくさいからその部分は割愛することにした当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブラッサム』の第3回めをNHK+で見ましたよ。

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第1週『私の父、私の母』

父・清治(渡部篤郎)の羽織を洗濯したものの、シワを伸ばさずに干してしまったことで珠(村上蘭)は清治の逆鱗に触れた。清治は珠を翌朝まで蔵に閉じ込めることにした。
朝になったが清治は珠を解放しなかった。代わりに蔵の鍵を開けてくれたのは継母・リョウ(国仲涼子)だった。清治は珠のことなど忘れて眠ったままだという。リョウは珠に朝食を摂らせ、小学校に送り出した。

珠が学校に行っている間、清治のところへ実家から使いの者(浅雛拓)が来た。
清治の実家は岩国でも有数の酒蔵である。本来なら長男の清治が継ぐところだが、弟の清重(三浦誠己)に譲る代わりに清治は毎月かなりの仕送りを貰っている。使いの者はそれを届けに来たのだ。清治は恥じることも悪びれることもなく、横柄な態度でそれを受け取った。

使いは、当主・清重からの伝言を伝えた。清治には新たに子どもも生まれたので、そろそろ落ち着いて働くべきである。むしろ、長男が働かずにブラブラしていると、葉野家の名が廃るとも言っているという。
遠慮のない無礼な伝言であったが、清治は静かに聞いていた。そして、兄弟できちんと話をする必要があると認め、後日会う約束をした。

後日、ふたりは清治の用意した料亭で会った。清治は先に到着し、悠々と酒を飲んで待っていた。少し遅れて、弟・清重が到着した。彼は昔から右足が悪く、その足を引きずるように歩いた。座敷に座るときも大儀そうであった。
それでも弟・清重はやっと兄が心を入れ替えて働く気になったと思い、まんざらでもなかった。

兄・清治は手を打って、用意していた料理を女中に持ってこさせ、自らの手で蓋付きの器に入った料理を弟・清重の前に据えた。清重が蓋を開けると、中には生きたヒヨコが数羽飛び出してきた。
それは清治の挑発的回答だった。自分は一生働かず、自由に暮らすつもりだと話した。弟・清重は足が悪く、よそに勤めに出ることはできない。彼は父に泣きついて家を継がせてもらい、兄には仕送りをすると自ら申し出た経緯がある。今になって兄に働けと言うのは約束違反だと言うのが清治の主張だった。
弟・清重は言い返すことができず、逃げるように帰っていった。

その頃、珠は学校の宿題に手こずっていた。父についての作文が課されているが、何を書いたらよいかまったく思い浮かばないのだった。
ある夜、いよいよ切羽詰まって徹夜覚悟で机に向かった。しかし、一文字も書くことができなかった。

夜中、全く進捗のないまま、珠は厠へ向かった。その途中、ひとりで居間に座っている父の姿を見た。
月の明るい夜で、開け放たれた障子からは庭に植えられた満開の桜と舞い散る花びらがよく見えた。それを背景に、清治は座って静かにカゴの中のカナリヤを優しい眼差しで眺めていた。

その様子に何かを感じ取った珠は机にかじりつくと一心不乱に書き始めた。夜が明けると同時に作文が書き上がった。
書き上げると珠は笑顔になった。

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NHK『ブラッサム』第1-2回

昨日はカラオケで島津ゆたか『ホテル』を熱唱するなどしていたのでテレビを見る暇のなかった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブラッサム』の第1回めと2回めをまとめてNHK+で見ましたよ。

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第1週『私の父、私の母』

1908年(明治41年)、山口県岩国。
11歳の葉野珠(村上蘭)は、本家へおつかいに行った帰り道だった。まだ歩けない妹の俊子を背負い、疲れたと言って駄々をこねる弟・守(大西悠貴)をなだめすかせなければならない。しかも、手には本家から持たされた風呂敷包みを抱えていた。

まだ自分も子どもの珠が、弟妹の子守をしながらおつかいに出された理由は、母・リョウ(国仲涼子)の産後の肥立ちが悪かったからである。末の弟・英男を生んだばかりだが体力が回復せず、床に伏せたままだった。珠が他の子どもたちの世話をしなければならなかった。
加えて、父・清治(渡部篤郎)は家庭を顧みない男だった。妻が寝込んでいるというのに、自分は最近買った馬でそこら中を走り回っていた。家族ばかりでなく、周囲の人々にも横暴な態度をとっており、近所でも鼻つまみ者だった。

両親がこのような状態なので、長女の珠が本家へ出向き、末弟の誕生の挨拶に派遣されたのだ。今日だけのことではなく、母・リョウのお産の前後から、珠は母に代わってずいぶんと家事も行ってきた。そのため、ここしばらくは小学校にも登校できずにいた。

それでも珠は、自分がそれほど不幸だとは思っていなかった。
どんなに大変なことがあっても、川べりの満開の桜並木を眺めると元気が出るのだった。
岩国の桜並木は、後に珠が東京に暮らし、85歳(加賀まりこ)になっても忘れることなく、ほぼ毎年見物のために里帰りするほどとなる。

おつかいから家に帰ると、母・リョウは相変わらず臥せっていた。しかし、珠の姿を認めると体を起こし、珠をねぎらってくれた。
リョウは、他のきょうだいと違って、珠のことを特別扱いした。他のきょうだいは呼び捨てにするのだが、珠だけは「珠さま」と呼んだ。
それというのも、リョウは継母なのであった。珠の実の母は、珠が2歳のときに死んだ。その後に、清治の後妻としてリョウがやってきて、他の子たちを産んだ。珠は血の繋がりのない自分をどうして特別扱いするのかいつも不思議でならなかった。

一方、父・清治は家族は誰であれ厳しくあたった。
家に帰ってくるや否や、飼っているカナリヤの餌が切れていると言って怒りはじめた。カナリヤの世話は珠の仕事だと言って、もうすぐ暗くなるのにもかかわらず、今すぐに餌を買いに行けと命じた。
折悪く雨が降り出した。清治は珠に裸足で買いに行けと命じた。以前、雨の日に珠が草履を履いてダメにしてしまったが、足はどんなに濡れても腐らないというのが理由だった。珠は素直に返事をして、裸足で出かけていった。
道中の八百屋の岩田夫妻(八嶋智人、楠見薫)が珠を見かけ履物を貸そうとしたが、珠はきっぱりと断った。珠にとって父の命令は絶対なのである。

無事に餌を入手し、帰宅すると母・リョウが湯を沸かして待っていた。彼女は桶に湯を張り、珠の足を洗ってくれた。
リョウは父や珠に対して後ろ向きなことは何も言わなかった。ただ、自分は珠と一緒にいたら元気になると言うだけだった。

翌朝、珠が目を覚ますと、母・リョウがすでに台所に立っていた。ずいぶんと体調が良くなり、料理ができるまでになったという。家事もできるようになったから、珠は学校にいけというのだ。それで珠は久しぶりに登校した。

投稿中、珠は幼馴染の梅(古川葵子)に最近はどんなことを習っているのか尋ねた。梅の回答は「日本海なんとか」などというあやふやなものだったが、珠はすぐに「日本海海戦」のことだとわかり、逆に梅に概要を説明してやった。珠はすでに教科書を全て読み終わり、あらたかのことは頭に入っているのだという。梅は珠に感心した。

その日、学校では作文の宿題が課された。テーマは「父」で、好きなところや自慢できるところを書いてくるようにと指示された。
珠は書くべきことがないと思って困惑した。

家に帰ると、父・清治が母を怒鳴りつけていた。出かけようとしたところ、羽織がシワだらけになっているというのだ。こんな無様な羽織では外出できないと言って当たり散らしている。
実はその羽織を洗ったのは珠だった。母・リョウが臥せていた時期に珠が代わりに家事をしていたのだ。

珠は正直に自分の仕業だと申し出た。母は自分が見直さなかったせいだと弁護したが、父の耳には届かなかった。
父・清治は珠を叱る時にいるもするように、彼女を蔵の中に閉じ込めた。家族にも、翌朝まで絶対に出すなと言いつけて出かけていった。

珠は口答えもせずに、蔵に入った。
実は、珠はこの蔵が大好きなのであった。蔵の中には古新聞や古雑誌があって、そこに掲載されている小説を読むのが大好きだった。英雄の冒険譚や、男女の恋の話など、家で読んでいたら父に叱られてしまう。しかし、ここではむしろ父の目を気にせずに小説の世界に没頭できるのだ。珠にとってはご褒美も同じだった。

夜、母・リョウがこっそりと握り飯とランプを持ってきてくれた。ランプのおかげで小説の続きが読めると言って珠は感謝した。
母から久しぶりの小学校の様子を聞かれ、珠は父についての作文の宿題が課されたことを話した。珠は正直に、書くことができないと打ち明けた。父・清治は家ではあまりしゃべらないし、すぐ怒る。近所でもクズの人でなしだと陰口を叩かれているのを知っている。良いところがないのだ。

けれども珠は、どういうわけか、父のことがイヤではないと話した。
リョウは、その気持をそっくりそのまま書けばよいと助言し、珠もそれを受け入れた。

リョウは、自分も蔵で珠と一緒に寝たいと言い出した。珠をひとりにしたくないのだという。珠はあらためて、リョウの優しさを不思議に思った。
そう尋ねると、リョウは理由を話した。初めて珠を見た時に、それはそれはかわいかったのだという。その場で珠のことを一生大切にしようと誓ったのだという。
珠はわかったような気がした。

そうして、リョウは母屋に帰っていった。
再びひとりになった珠は、優しい母は大好きだと思った。しかし同時に、なぜか不安にもなるのだった。

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NHK『風、薫る』4回

当方が、NHK朝の連続テレビ小説『風、薫る』の第3回めをNHK+で見ましたよ。

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第1週『翼と刀』

父・信右衛門(北村一輝)がコレラに感染した。
りん(見上愛)を守るため、信右衛門はひとりで隔離病院に行くことを希望した。
けれども、りんは父と離れ離れになることに猛反対した。そこで、下人を雇って家で看病させるという折衷案を提案した。しかし、家には下人を雇うだけの金のないことがわかった。

すでに医者は帰った後で、信右衛門は病院へ行くことができなかった。そこで、彼は自ら納屋に閉じこもった。家老時代に使っていた刀を1本だけ納屋に隠してあり、それをつっかえ棒にしてりんが入ってこれないようにした。
りんがどんなに訴えても、信右衛門は戸を開けようとしなかった。それどころか、入ってきたら刀で切ると脅した。

ちょうどその頃、母・美津(水野美紀)と妹・安(早坂美海)が東京から帰ってきた。しかし、村の入口には柵が設置され、東京から来た者は誰であれ入ることは許されなかった。その場にやって来た元部下の中村(小林隆)から事情を聞かされた。そして、現在は県役人の中村をもってしても美津らを村に入れてやることはできなかった。それどころか、中村は今家に帰れば美津たちも村八分にされるといって諌めるのだった。

夕方になり、りんは着替えを納屋の入口に置いて声をかけた。しかし、父からの一切の反応がなかった。もちろん、押せども引けども戸は開かない。最後の手段として、薙刀の木刀を持ち出して戸を打ち破ろうとした。

その時、中からやっと信右衛門のか細い声が聞こえてきた。かすかな風を頬に受けて目が覚めたという。
信右衛門はこれまで生きてきて良かったと話した。武士の時代が終わった時、一度は切腹も考えたがそうしなくてよかったと言う。今まさに死にかけているが、できることならもっと生きたいと本音を打ち明けた。
そして、りんに向けて、しっかり生きていくよう命じた。たとえ情けないと言われようとも、生きていかねばならないと訓示した。
りんは、きっと優しい風を起こすだろうと予言した後、一切の物音が消えた。

慌てふためいたりんは再度戸に手をかけた。どうやら信右衛門がつっかえを外したようで、戸は簡単に開いた。

しかし、信右衛門はすでに事切れていた。

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NHK『風、薫る』第3回

我が最愛の山瀬まみがラジオ(radikoで聞く)で「桜餅とか、桜味のもの大好き!」と言っていて、俺も昔から桜餅が大好きだし趣味が合ってサイコーだな!と思ったりしてたんだけれど、さらに「ズブロッカ(ウォッカ)は桜餅の匂いがする」と言ってて、おうそういえば俺もズブロッカ大好きだったぜ、卒論を書き上げて提出した夜はズブロッカをがぶ飲みしたなぁ、そしてケロったなぁと思い出した当方が、NHK朝の連続テレビ小説『風、薫る』の第3回めをNHK+で見ましたよ。

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第1週『翼と刀』

直美(上坂樹里)は、教会の牧師・吉江善作(原田泰造)に呼び出された。彼は、孤児であちこちの教会をたらい回しにされていた直美を最後に受け入れた人物で、彼女の家や仕事の世話までしてくれた。直美は彼に恩を感じている。

吉江は、直美に教会の伝道師にならないかと誘った。幼い頃から教会で神の教えを学んできた直美ならばぴったりの仕事だというのだ。
彼に恩を感じている直美ではあるが、物言いはいつも率直だった。伝道師の給料は魅力的だが、伝道師にはならないときっぱり断った。
直美は、正しい人が嫌いであることが理由だと説明した。加えて、正しいことをしているだけで生きていられる幸せな人も嫌いである。家柄の良い人も嫌いだし、善い人も嫌いである。これだけ嫌いな対象が多く、伝道師の資格がないという。
そして何より、自分自身のことが最も嫌いだと話した。

りん(見上愛)は同じ村の百姓の倅・虎太郎(小林虎之介)に想いを寄せていた。
彼の母・栄(岩瀬顕子)がコレラに罹患し隔離病院に担ぎ込まれたことが心配でならなかった。村人たちは虎太郎の家族を村八分同然にして近寄ろうとしなかったが、りんは虎太郎に会おうと病院へ向かった。

りんは虎太郎が町外れの川のほとりでひとり佇んでいるのを見つけた。すぐにそばに駆け寄って元気づけようとした。
手を握って励まそうとしたが、りんは寸前で手を止めてしまった。虎太郎がすでにコレラに罹患しており、それが自分に感染するかもしれないと恐れたからだ。
虎太郎がその動作の意図に気づくのは当然だった。自分と一緒にいればりんまで村八分にされるから一緒にいるべきではないと話、自ら去っていった。

家に帰ってからも、りんは自分の振る舞いを後悔していた。いつもなら父・信右衛門(北村一輝)から学問を習うことは喜びであるのに、この日はあまりが身に入らなかった。

他の家族が留守にしていることもあり、それからは父娘でとりとめもなく、しかし、今まで口に出すことのなかったような内容を話し合った。
りんは、自分や妹・安(早坂美海)が他家へ嫁いだら、年老いた後の両親の世話をみる者がいなくなる。だから、姉妹のどちらかは婿を取って家を継ぐべきだと訴えた。しかし、信右衛門は、夫婦というものは互いに愛情を持ち、笑い合う仲であるべきだと話した。だから、家のために犠牲になるべきではないというのだった。

その頃、母・美津(水野美紀)と妹・安は東京に住む一ノ瀬信勝(斉藤陽一郎)を訪ねていた。彼は信右衛門の弟だが、現在は大きな商家となって裕福な暮らしをしていた。そんな彼が、りんや安など姪たちの結婚の世話をしてくれているのだ。
縁談の話とは別に、美津は信勝にこっそり着物と帯を差し出した。それは美津の母の形見の品である。信勝は遠慮がちではあるが、それを十円で買い取った。美津は夫にも内緒で、以前からこのようにして家計を支えていたのであった。

そのようなことはつゆ知らず、信右衛門はりんに家老を辞し、新政府の役人にもなろうともせず、百姓になった理由を話した。
彼が仕えていた藩主は、戊辰戦争で新政府側についた。そうすることで自国の土地や民を戦火に巻き込むことを回避したのだ。しかし、藩主は徳川への恩義も忘れていなかった。板挟みで悩んだ結果、自ら死を選んだ。

その時、信右衛門はこのままでは世の中がさみしくなると感じた。誰かが弱者や敗者の味方でなければならない。だから自分が武士の身分を捨て、百姓になろうと決めたと言う。
ただし、その選択が正しかったのか誤りだったのか、未だにわからないと話した。

その日の教材は『論語』だった。りんは「過ちて改めざる。これこそ過ち」の意味が腑に落ちたような気がした。
りんは、煮物をつくると虎太郎の家へ密かに届けた。母が入院したことで女手がなく、また村八分同然にされているので虎太郎には嬉しいことだった。

そんな矢先、父・信右衛門が突然激しい咳をして苦しみだした。

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NHK『風、薫る』第2回

強風で折りたたみ傘が手から離れて飛ばされてしまった上、会社帰りの薄暗い中でそれを見失ってしまい、そばにいた人に指さされたところを見ると10数メートル彼方に転がっており、恥ずかしい思いをしながら拾いに行った当方が、NHK朝の連続テレビ小説『風、薫る』の第2回めをNHK+で見ましたよ。

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第1週『翼と刀』

隣町でコレラ患者が発生したという。しかし、宿屋の客がたった一人罹患しただけで、その宿屋はすぐに閉鎖して消毒処理されたという。
りん(見上愛)たちの暮らす農村には感染拡大はなさそうだということで、家族も村人たちも安堵した。

りんと妹・安(早坂美海)は、父・信右衛門(北村一輝)から初歩的な教育を受けている。信右衛門は娘たちを女学校に行かせたいと思っていたが、今の暮らしではそれが叶わないのだ。信右衛門は娘たちにすまないと頭を下げた。

娘たちは父から学べれば十分だと答えたが、信右衛門は学問の重要性を改めて説いた。
今のような変化の激しい時代には、一時の風に流されず、自分で本質を見極めることが重要である。そのためには学問が大事だと話した。
そして、「学ぶことは世をわたる翼となり、身を守る刀となる」と語った。
りんは、それに感じ入った。

母・美津(水野美紀)は、りんの妹・安を連れて東京へ向かった。
元々りんに持ち込まれた縁談であったが、本人が乗り気ではなく、むしろ安が大いに興味を示した。そこで安を嫁に出そうということになったのだ。その顔合わせのために上京した。

ふたりが東京の街を歩いていると、背後で騒ぎ立てる女と男の声が聞こえた。
振り返ると、直美(上坂樹里)がスリを捕まえて財布を取り返しているところだった。その財布というのが、美津のものだった。さっきすれ違いざまにぶつかった隙にスられたのだ。

直美は見事にスリの男を組み伏せると「貧乏な田舎者から金を盗むな。金を盗むなら金持ちから盗め」と罵った。スリの男は直美の素性を知っており、腕を締め上げられながらも直美のことを「耶蘇のみなしご」と罵り返した。
そのやり取りを聞いた美津は、親のないことをバカにした男のことが許せなくなった。男が持っていた木の棒を奪い取ると、身に付けている薙刀の技で男をしたたかに打ちつけた。男はほうほうの体で逃げ出した。

美津は直美に向き直ると、金持ちであっても金が盗まれていいわけではないと、直美の煽り文句をたしなめた。礼を言われると思っていた直美は面食らった。

美津と安が東京で騒動に巻き込まれている頃、りんの村でコレラ患者が発生した。
すぐさまその家は封鎖された。遠巻きに集まった村人たちは、コレラの家を冷ややかな目で見た。
りんと虎太郎(小林虎之介)は、好きで病気になったわけではないと声に出すが、村人たちの態度は変わらなかった。

その直後、虎太郎の母・栄(岩瀬顕子)もコレラに感染した。彼女は病院へ運ばれていった。
りんは医者に診てもらえるなら安心だと思ったが、村人の話によれば、彼女が連れて行かれるのは隔離病院であり、そこから生きて帰ってきたものはいないのだという。貧乏人はろくな治療も受けられず、ただ隔離されるだけだというのだ。

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NHK『風、薫る』第1回

今シーズンの根性だめしを始める当方が、NHK朝の連続テレビ小説『風、薫る』の第1回めをNHK+で見ましたよ。

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第1週『翼と刀』

明治15年(1882年)、文明開化によって東京府は目まぐるしく変化していた。人々は西洋の目新しいものをどんどんと取り入れ、競うようにそれを互いに見せびらかしていた。

そんな街の中で、大家直美(上坂樹里)は異彩を放っていた。
彼女は誰も着ないような古臭い江戸風の装いで歩いていた。マッチ箱製造の手工業で糊口をしのいでいるが、そもそもが薄給のうえ、しくじって材料を無駄にするとその分が給金から引かれてしまう。しかも、親のいない孤児であった。そのようなわけで、好むと好まざるとにかかわらず、薄汚い格好しかできないのだった。

それでも、直美は自分の境遇を嘆いてはいなかった。
小綺麗な格好をした女学生たちにバカにされても
「いかにも、私がみなしごで耶蘇の貧乏女ですが、なにか?」
などと堂々と言い返す強気な性格でもあった。

同じ頃、栃木県那須の農村には17歳になる一ノ瀬りん(見上愛)が暮らしていた。そこは東京の繁栄とは正反対なのどかな田園風景で、彼女は百姓の娘として農作業に従事していた。

彼の父・信右衛門(北村一輝)は、藩の筆頭家老を勤めていたほどの名士である。しかし、ご維新の時に突如として武士を辞め、百姓になった。りんは当時3歳であり、父が武士を辞めた事情を知らない。誰に尋ねても理由を教えてくれなかった。
それでも、父・信右衛門は今でも周囲からの尊敬を集めている。旧藩の関係者は近所に大勢暮らしており、彼らは今でも信右衛門のことを丁重に扱う。家来の中村(小林隆)などは、今では県役人として立派に勤めているが、足繁く信右衛門を訪ねては政府への仕官を勧めてくる。
しかし、信右衛門は百姓の暮らしを変えるつもりはなかった。ただし、頻繁に農作業の手を休めては和歌を詠むなど、どこか浮き世離れしているところもあった。

一方、りんの母・美津(水野美紀)は表面では信右衛門に従っているものの、自身が旧藩主の一族出身ということもあり、内心は家名復活を望んでいた。今でも娘たちに薙刀の稽古をつけ、気位が高かった。

りんと、2つ下の妹・安(早坂美海)は年頃ということもあり、いつか自分たちが結婚する時のことを考えずにいられなかった。女の人生はどこに嫁ぐか次第であり、商家の妻はどうだ、宿屋の女将はどうだなどと、浮ついた話に終始していた。

そんな矢先、りんの縁談話が持ち上がった。相手は東京で手広く商売をしている商家の長男だという。妹がふたりいて、なかなかの男前だという。妹・安は滅多にない良縁だと言って、自分が嫁になりたいと騒ぎ出す始末だった。
しかし、りんは乗り気がしなかった。一ノ瀬家を継ぐためには婿を取らねばならない。大きな商家の長男が婿に来てくれるはずなどないからだ。家のことを思えば、今回の縁談は成立しないと思った。
けれども、父・信右衛門は婿を取らなくてもいいと静かに話した。りんが幸せになるのが一番で、家のことなど考えなくてよいというのだ。
その日は、結論は出ず、保留となった。

実はりんは、近所の百姓の息子・虎太郎(小林虎之介)のことが気になっていた。虎太郎もりんのことをいつも気にしている。農作業中にふと目が合うこともしばしばである。
本人たちはそれを表に出そうとしないが、端から見ている安にはふたりが惹かれ合っていることが明白だった。安が姉への縁談を横取りしようとしたのも、それが多少関係していた。
安から虎太郎に嫁げばよいと冗談を言われ、りんは怒ったものの、やはり彼のことを意識せざるを得なかった。百姓の妻になった自分のことを想像できないでもなかった。

翌朝、畑に向かって歩いていると、向こうから虎太郎が駆け寄ってきた。
真剣に何かを訴えようとする表情にりんはドキリとした。

そんな虎太郎から出た言葉は、コロリ(コレラ)が発生したという知らせだった。

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NHK『ばけばけ』第6回 [終]

明日放送の山瀬まみが復帰するというので今から胸がドキドキして落ち着かない当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ばけばけ』の第6回めをNHK+で見ましたよ。

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第2週『ムコ、モラウ、ムズカシ。』

トキ(高石あかり)は婿をとることに決めた。一家の働き手を増やして借金を返すためだ。そうでもしなければ到底今のどん底の暮らしから抜け出せないと考えられるのだ。

トキは、紡績工場の同僚の女工・チヨ(倉沢杏菜)とせん(安達木乃)とともに、縁結びで有名な八重垣神社に参った。
そこで占いをしたところ、同僚のふたりは良縁が近いという結果が得られた。一方、トキの占い結果は、結婚相手はいつか見つかるものの、それは果てしなく遠い未来であるというものだった。

トキはすっかりしょげかえってしまった。夕食も満足に喉を通らない。トキの両親(岡部たかし、池脇千鶴)は占いは当たらないこともあると言って慰めたが、場の空気を読まない祖父・勘右衛門(小日向文世)は八重垣神社は由緒正しい神社なので占いのはずれるはずがないと追い打ちをかけた。トキはますます塞ぎ込んだ。
トキの両親は、良い見合い相手を近いうちにきっと見つけてやると約束した。見合いを成功させて、占いの結果を覆せばいいと慰めたのだった。

両親は、結婚相手に望むことを尋ねた。しかし、トキは働き者で金を稼ぐ男以外に希望はなかった。あくまで借金返済のための結婚だと割り切っているからだ。
ただし、もし叶うのならば、怪談の好きな人がよいと述べた。怪談好きであれば、たとえ人間以外の化物でもよいというのがトキの願いだった。

しかし、トキの見合い相手探しは難航した。
向こう見ずな父・司之介は勤めの牛乳配達にかこつけて県知事の屋敷に出向き、知事の息子を婿に欲しいと直談判した。身分違いをわきまえない失礼な要望ですぐに叩き出された。牛乳配達の親方からもこっぴどく叱られた。

母・フミは遠縁であり、トキの勤め先の紡績工場も経営している雨清水家の妻・タエ(北川景子)に相談した。自分で見合い相手を探しても見つからないと言ってなかば泣きついたのだ。するとタエはすでに見合い候補を探し始めていると答えた。トキが工場で婿探しをしていると喋っているので、夫・傅(堤真一)を経由して話を聞いていたのだ。
その返答にフミはいささか面白くなかった。トキの母親である自分になんの連絡もなくタエが独自に探していたことで、自分が除け者にされたような気分になったからだ。それを理解してタエは素直に謝った。

ある朝、工場に出勤したトキは、一緒に神社で占いをしたせんに結婚相手が見つかったと知らされた。確かに彼女の占い結果は早くに良縁に恵まれるというものだった。
占いがよく当たるという証拠を見せられたと同時に、せんが羨ましくなってトキの表情は硬くなった。

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NHK『ばけばけ』第5回

某知人がハンバートハンバートの背の高い方と蕎麦屋で相席になったことがあると聞いたことのある当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ばけばけ』の第5回めをNHK+で見ましたよ。

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第1週『ブシムスメ、ウラメシ。』

明治19年(1886年)、18歳のトキ(高石あかり)は織物工場で働いていた。同僚はみな貧乏な家の娘で、今の暮らしには良いことも娯楽もないとボヤいてばかりいる。
トキは最近良かったこととして、新しい怪談を聞いたこと、幽霊の夢でうなされたこと、金縛りにあったことなどと答えた。調子外れの回答に同僚たちにかすかな笑いが広がった。

その織物工場は、トキの遠縁にあたる雨清水傅(堤真一)が武士の道を外れて創業したものである。無事に軌道に乗り、トキをはじめ何人かの女工を雇って順調に経営していた。
その日も、女工たちへカステラを差し入れた。貧しい女工たちにとっては生まれて初めてのカステラであったし、たまには良いこともあるものだと喜んだ。

雨清水は、他の女工たちの見ていないところで、トキにカステラを一切れ手渡した。家で内職に精を出している母・フミ(池脇千鶴)への土産だという。

一日中働き、家に帰り着くとトキはヘトヘトだった。それと前後して、同じように疲労困憊した父・司之介(岡部たかし)も帰ってきた。彼は5年前から牛乳配達の仕事で日銭を稼いでいる。

それでも松野家の暮らしは最底辺だった。松江城のそばにあった屋敷はとっくに手放し、現在は川の反対側にある貧民街の長屋に暮らしていた。長屋のすぐ隣は遊郭である。
日々の食事にも事欠き、膳にあるのは飯の他には漬物としじみ汁だけだった。しじみ汁は一家の大好物であるが、椀の中にしじみはほんの少ししか入っていなかった。

雨清水からのカステラを手渡すと母・フミは大喜びした。彼女もカステラは生まれて初めてであり、その甘い香りにうっとりした。おっかなびっくり指先に小さな欠片を取って口に運ぶと、その美味しさに感激した。
その様子を見た父・司之介は自分にもよこせと迫ってきた。しかし、それはフミへの土産だと言って、トキが激しく抵抗した。父と娘の争いはまるで子供のような幼稚さであり、フミはその様子を見て笑った。トキと司之介もどこか楽しそうにじゃれ合っている。
貧しくはあったが、まんざらでもない生活であった。

それでもトキは昔の生活を思い出すことがある。長屋の井戸からは、屋敷のあった川の反対側がよく見える。
トキの幼馴染で、現在は同じ長屋に住んでいるサワ(円井わん)がやってきた。川の向こう側を眺めるトキと一緒になって、こんなはずではなかったとボヤいた。彼女は教師になって家を支えるという夢を持っていたがそれが叶わなかったのだ。

そうこうしていると、隣の遊郭に来ていた酔客が井戸の付近で立ち小便をした。叱りつけるトキとサワの声で遊女のなみ(さとうほなみ)が駆けつけてきた。
その遊女・なみに向かってサワは悪態をついた。このような無様な酔漢から金を貰って生きるなど悲しいことだと言うのだ。

その売り言葉になみは、女が生きていくには身を売るか男と一緒になるしかないと捨て台詞を吐いて去っていった。

ある日、森山(岩谷健司)が借金の取り立てにやって来た。滞納している先月分もまとめて払えというのだ。しかし、松野家は今月分にすら足りない額しか出すことができなかった。
すると森山はトキに目をつけた。遊郭に売ってしまえというのだ。
トキを何よりもかわいがっている祖父・勘右衛門(小日向文世)は激しい剣幕で怒鳴りつけた。元武士の迫力に押され、森山は逃げ帰った。

騒動が収まると、トキは婿を貰うと言い出した。借金を返すには、婿を取って働き手を増やすしかないというのだ。
現状を踏まえれば、家族の誰もその提案を却下することはできなかった。

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