BOOKOFF奈良押熊店をブラブラしていたら、偶然に本棚の目立たないところで岡本太郎『壁を破る言葉』を見つけた。
岡本太郎の作品については、『太陽の塔』と『明日の神話』、および奈良市のひがしむき商店街のどこぞの店の前にある『手』は見たことがある。
しかし、彼自身の人となりや経歴はよく知らない。
昭和の終わり頃、晩年の姿をテレビではよく見かけた。「芸術は爆発だ!」がキャッチフレーズで、子供心にはエキセントリックでちょっとアブナイおじいさんにしか思えなかった。けれど、自分も歳を重ねていろいろな経験を積んでくると、彼の生き方や言動も理解できそうな気がしてくる。むしろ積極的に知っていきたい。
そんなわけで、ふと見つけた『壁を破る言葉』も何かの縁だと思ってパラパラと眺めてみた。
中身は、岡本太郎の語録集で、1ページに1-2文程度が掲載されているだけだった。断片的な情報の寄せ集めにすぎず、彼の経歴や人となりを体系的に知りたいという僕のニーズには合わなかった。
本棚に戻す前に、裏表紙ウラに書かれている著者紹介だけ読もうと思ったわけである。
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