古本に挟まれていたスナップ写真

BOOKOFF奈良押熊店をブラブラしていたら、偶然に本棚の目立たないところで岡本太郎『壁を破る言葉』を見つけた。

岡本太郎の作品については、『太陽の塔』と『明日の神話』、および奈良市のひがしむき商店街のどこぞの店の前にある『手』は見たことがある。

しかし、彼自身の人となりや経歴はよく知らない。
昭和の終わり頃、晩年の姿をテレビではよく見かけた。「芸術は爆発だ!」がキャッチフレーズで、子供心にはエキセントリックでちょっとアブナイおじいさんにしか思えなかった。けれど、自分も歳を重ねていろいろな経験を積んでくると、彼の生き方や言動も理解できそうな気がしてくる。むしろ積極的に知っていきたい。
そんなわけで、ふと見つけた『壁を破る言葉』も何かの縁だと思ってパラパラと眺めてみた。

中身は、岡本太郎の語録集で、1ページに1-2文程度が掲載されているだけだった。断片的な情報の寄せ集めにすぎず、彼の経歴や人となりを体系的に知りたいという僕のニーズには合わなかった。
本棚に戻す前に、裏表紙ウラに書かれている著者紹介だけ読もうと思ったわけである。
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「明日の神話」(岡本太郎)とalm-oreからの挑戦状

東京で、岡本太郎の作品「明日の神話」を見てきました (明日の神話 再生プロジェクト オフィシャルページ)。
この作品は、メキシコのホテルの壁画として描かれたのですが、そのホテルが破産して岡本太郎の壁画も打ち捨てられていたそうです。それを修復して、日本テレビで公開されています(8月31日まで)。
ステージの上に上がって、間近で見ることもできるそうです (僕は並ぶのが面倒だったので、ステージ下から見ました)。

明日の神話

同行者が
岡本太郎の作品って、戦後の日本という状況にあって、それまでになかった独創的で異様な造形と派手な色使いがとても前衛的で、それがウケが理由だと思う。今の時代となっては、割と普通
というようなことを言っていて、確かにそうかも、と思った。
いや、批判的な意味では無いけれど。そういうジャンルを開いて、日本人に認知させたのは、まさに岡本太郎の仕事だし。

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