名古屋メダリオン・ツアー(1): みうらじゅんの100冊展

 「みうらじゅんの100冊展: Book on Rock ‘n’ Roll!」という展示会が、名古屋PARCOにおいて 2010年5月20日から6月13日までの日程で開催されている(開催案内)。メジャーデビュー30周年を記念した企画。

みうらじゅんの100冊展 於・名古屋パルコ

 多くの著作物と共に、その書籍の生原稿が展示されている。
 21世紀にもなってワープロは使わず、クセのある字で原稿用紙に鉛筆書きされているのが特徴。余白には、雑誌編集者に宛てた一言メモなどが書かれているのを見ることができた。簡素なものだけれど、腰の低い挨拶文。「みうらじゅんって、結構いい奴なんじゃねーの」という気分になる。
 一方イラスト原稿の方は、本や雑誌に掲載されているものそのままで、余計なことはほとんど記されていない。カラーイラストは少なく、白黒原稿の上に薄くて透ける紙(トレースシート?)を載せてカラー指定してある物が多い。漫画家の原画展など見に行くと、きちんと彩色されているものが展示されている。それらとの違いが僕には興味深かった。

 そんなわけで、わざわざ京都府内から新幹線に乗って名古屋まで見に行ったのだが、とても満足できる内容だった。
 パルコ主催の展示会なので、全国のパルコで順次開催される可能性もある。僕の家から近いところだと、大阪心斎橋パルコで開催されたら、もう一回見に行っても良いと思っている。

 ちなみに、会場入口のみうらじゅん序言には「パルコ主催なので、エロは控えめです」と書いてあって笑った。実際、仏像スクラップブックとか怪獣スクラップブックなどは表紙を開いて中を見せていたが、彼のライフワークである「エロスクラップ」だけは閉じて展示されていた。

 堪能した展示会であったが、僕の最大の目的は別にあった。

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新TV見仏記


みうらじゅん & いとうせいこう のTV見仏記の新シリーズ開始だそうです。
関西ローカルですが、関西テレビで 2月28日(日)深夜。

「1 奈良編」2月28日(日)26:05~27:00
「2 天理&桜井編」3月7日(日)25:30~26:25
「1+2 奈良・天理・桜井編」3月24日(水)25:30~26:25

詳しくは、「新TV見仏記」スタート (miurajun.net)

関西以外では、4月下旬に発売されるDVDで。

みうらじゅん『ボク宝』

『ボク宝』は「ぼくほう」と読む。つまり、国宝のダジャレ。みらうじゅんが大切にしているものを、写真と2ページの文章で紹介するという本。1997年に出たもの。

エロ・スクラップや電子念佛機といった みうらじゅん らしいものもあれば、ブルック・シールズや松本人志といった、一瞬みうらじゅんとの関係性がよく見えないものまで、いろいろ取り上げられている。
全70品目のボク宝が紹介されている。

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『見仏記: ゴールデンガイド』 いとうせいこう・みうらじゅん

当方の見仏趣味を啓いてくれた、いとうせいこう・みうらじゅんの最新作『見仏記: ゴールデンガイド』が発売になった。
前作「見仏記: 海外篇」からは7年ぶりだそうだ。

2003年から1年間、web KADOKAWAに連載されていたものをまとめてある。いとうせいこうのあとがきによれば、連載末期にみうらじゅんがやる気をなくしてイラストが未完成のまま放置同然だったらしい。それを今回みうらじゅんがイラストを描く気を起こして、本書が完成したとのこと。

今回のテーマ「ゴールデンガイド」とは、

マニアックは不可、メジャーどころにしぼって紹介。

p.207

だそうだ。

確かにスタートは奈良で花がたくさんあって有名な長谷寺だったり、3話目では京都で一二を争う有名どころの清水寺に出かけたり、4話目では同じく京都で桜の有名な醍醐寺を紹介したりと、「ゴールデンガイド」に恥じないラインナップだった。
#ちなみに、ここに挙げたものは京都移住後一度も行ったことがないので、行きたいと思ってる。

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海龍王寺: 愛染明王を追いかけて、みうらじゅんに出会う

西大寺の愛染明王(西国愛染十七霊場 公式ホームページより)

愛染明王ブーム

昨日、奈良市の西大寺・愛染堂で愛染明王像を見てノックアウトされた当方

絶ち難い煩悩である愛欲を追求することで、むしろ悟りを開こうとする態度に深く感じ入った当方。
真っ赤なシャア専用像なところもカッコいい。
昨日、西大寺で見た愛染明王坐像の周りには、3匹のトンボの死骸があった。西大寺のおじさんと「あの3匹は家族だ。愛を司る愛染明王の膝元で、家族愛の強い3匹が仲良く絶命している」などと、勝手ストーリーを語り合ったりもした。

そんなわけで、にわかに愛染明王にZokkon命ゾッコン ラブな当方。
西国愛染十七霊場なんていうものまで見つけて、近畿の愛染明王を全て行脚しようかとも考えている(右の写真は、同サイトの西大寺紹介より)。

そんな中、昨日、西大寺で愛染明王に初めてお会いした後、性懲りもなくいとうせいこう&みうらじゅん『見仏記(4)』を読んでいたら、奈良の海龍王寺の訪問記にたった2文、こんな記述を見つけた(p.142)。

厨子をはさんで左手には座高五十センチほどの愛染坐像。どちらも親しみのわく風情で、・・・(以下略)

地図を見ると、うちから車で10分強(京奈和自動車道利用)のところじゃないか。
みうらじゅんは、西大寺の愛染明王こそ「愛染明王界では一番有名」などと言っている。しかし、せっかく近いのだから、海龍王寺の愛染明王がどんな感じなのか、そして西大寺が一番優れているのかどうか見定めたいと思い、ブーンと出かけてきた。
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勝手に観光協会の勝手に御当地ソングの勝手マップを作った

みうらじゅんと安齋肇の勝手に観光協会のCD『勝手に御当地ソング47+1 日本全国 旅館録音』が発売になった。

2007年12月に、ついに47都道府県全ての視察が終わり、全国の御当地ソングができた。
最後は神奈川県になったのだが、『恋のスイッチバック!(三度まで)』の時にはタモリ倶楽部で披露されたりとか(タモリと乾貴美子がセッションに参加したりしてた)。

その後のタモリ倶楽部の「空耳アワー」のコーナーで安齋肇が自ら宣伝してた。彼曰く「2枚組みで2,520円は安いでしょ?スタジオ代がかかってないからです」とのこと。
確かに、このCDは全て旅先の宿で録音されたものである。
そのため、多少聞きにくいところもあるが、素朴な味があってよい。

そんなわけで、47都道府県制覇(CDタイトルが 47+1 となってるのは、北海道が2曲ある)を勝手に記念して、勝手にgoogle マップで
勝手に御当地ソング・マップ (勝手に観光協会)
というのを作った。

旅館録音が行われた宿を全て地図上に記しました。
ついでに、web 上で曲が公開されているものへのリンクも貼ってあります。
どうぞ、お楽しみください。

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みうらじゅん&安齋肇の勝手に観光協会

みうらじゅん&安齋肇の勝手に観光協会KBS京都をつけていたら、「安齋肇の勝手に観光協会」という番組が放送されていた。
月曜日の22:00-22:30だろうか?

説明によれば

勝手に観光協会とは・・・

みうらじゅんと安齋肇により結成。日本各県を盛り上げるべく、頼まれもしないのに
・勝手に各地を視察
・勝手に観光ポスターを作成
・勝手にご当地マスコットを作成
・勝手にご当地ソングを作詞・演奏・録音
し続けている大きなお世話ユニットである。

とのことである。

みうらじゅんと安齋肇のだる~い感じが満載で、ノックアウトされてしまった。
面白い。

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『愛にこんがらがって』みうらじゅん

昨夜から今日の昼にかけて、「みうらじゅんはいろいろとキツイ」的なことを書き捨てた。
夕方に至った現在、今さらながらみうらじゅんを激しく気に入ってしまった。

メイド喫茶で、「お帰りなさいませ、ご主人様」という声が飛び交う中、M子の「ご主人様・・・」というセリフに重い目眩を感じながら読み始めた『愛にこんがらがって』であるが、読み進めたら、やめられない、とまらない。
午後は、某会議に出席していたわけだが、「早く終われよなぁ。こちとら、乾とM子の性愛の行方が気になってんだよ!」と心の中でブツブツほざいていたことは言うまでも無い。

『愛にこんがらがって』は、主人公のバンドマン乾が、街中で見ず知らずの女M子に「ご主人様になってください」と懇願されるところから始まる。
最初は勝手がわからず、見よう見まねでSMプレイをやってみる乾であるが、次第にM子の淫靡な肉体に魅了され、自らが行うサディスティックな行為に快感を覚えていく。
しかし、読者の予想通り、その関係に溺れることによって、主人公の生活は破滅しかかり、M子との別れを決意する。けれども、彼女との愛欲生活が忘れられずに・・・→ ループ って感じ。

もうね、文章の65%以上は、エロ描写。
「オマエ、ちょっと朗読してみろ」
と言われたら、赤面しつつ、土下座して勘弁してもらうつもりである。
露骨な性描写を好まない人にもお薦めしない。

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Yodobashi アキバで、みうらじゅんで、敗戦処理の気分

いろいろあって、東京・神田に泊ってる。
サンホテル神田は、建物は古っぽいけれど、客室は清潔に手入れされてる。
しかし、メチャメチャ狭い。そしてビジネスホテルに対して忍耐力のある当方であっても、ちょっと狭くて悲しい。
テーブルとベッドの間が50cmくらいしかない。まっすぐに座ってパソコンが開けない。ちょっと斜めに座ってる。腰が痛い。
負けた。

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